海と、ボクと
「きっもちいいよーv」
「水が?」
「うんっv」
「当たり前ー冷たいし」
「はーやーくーきーてー」
「絶対やだ」
目の前ではしゃいでる、ボクの彼女。
ボクは海に入るよりも眺めているほうが好きだ。だから、彼女が引っ張って行こうとしてもこうして、やだ、の一点張りをしている。
それが気にくわないのか、頬をぷぅっと膨らませて拗ねている。
「もー、なんで?一緒に海行こうって言ったのは李羽でしょー?」
「そうだけど海に入るとは一言も言ってないだろ」
「なっ…だから入らないって言うの!?」
「んー」
「ひどい!」
「どーせひでー男ですよーだ」
「なっ…もう…」
李羽「…まったく」
重い腰を上げて、彼女…南彌の元へ歩いて行く。歩くたびに水がパシャパシャと跳ねてかかる。
南彌「ふふっ、水かかっちゃうよ?李羽」
李羽「うっせぇ、ちょっとだろーが」
南彌「ふふふっ(笑)」
李羽「おりゃっ(笑)」
南彌「冷たいー><」
李羽「文句言ったからお返しだ(笑)」
南彌「やだーっ!えいっ(笑)」
バシャバシャと水を掛け合ったあと、ずぶ濡れになったお互いを見て笑った。
南彌「李羽?」
李羽「ん?」
南彌「大好き。」
李羽「ああ(微笑)」
また来年もこうして来たい。
南彌のはしゃぐ姿を見て、笑い合いたいな…