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23 ステータス

僕たちは借りている家に戻ってきた。

部屋でのんびりとベッドに腰掛ける。

隣にはコルネットが座っている。


「僕も転移魔法使えるようになるかな?」


何気にコルネットに訊いてみた。

自分で転移魔法が使えれば便利だし、コルネットにお願いしなくてもいいからだ。


『えっ?』


コルネットはしばらく考え込んでいた。


『実はもう既に使えるんですよね…あえて伝えて無かったのですが、わたしがソウタにキスした時…無意識にエネルギーを流しちゃったみたいで…神の能力を受け取ってしまったみたいなんです』


「え?どういう事」


『えっと、つまりわたしの使える魔法が全部使えるって事ですよ』


はいいい?

女神さまとのキスはただでは済まなかったらしい。


『最初は気が付かなかったのですけど…ソウタのステータス見たらとんでもない事になってる事に最近気が付きまして…』


そう言ってコルネットは僕のステータスを見せてくれた。


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立河たてかわ 颯太そうた15歳 異世界転移者


HP 10000

MP 99999


魔力∞

使用魔法 火魔法・水魔法・風魔法・土魔法・光魔法・闇魔法

など 全魔法使用可能 無詠唱使用可


*女神に愛されし者


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『生命力が一万になってるでしょ?人間は100くらいが普通なんですよ…わたしが、考えも無しにキスしちゃったせいでごめんなさい!前もって調べていれば…』


コルネットが平謝りをする。


「え…別にいいよ。もう終わった事だし。予想していなかったんでしょ?何か不都合があるとかじゃないし」


『えっと…多分、寿命が延びていると思います』


「寿命?」


長生きするってこと?


『千年は生きられるんじゃないでしょうか…不謹慎かもしれませんが、わたしはずっとソウタと一緒に居られるので嬉しいんですけどね』


そう言ってコルネットは苦笑いをした。


「ぶっ!」


せ、千年??

え?ええええ?

僕、人間辞めてないか?






「どうしたの?ソウタ」


リビングでぼーっとしているとフェミニアに声をかけられた。


「えっと…」


何て言ったらいいかわからない。

っていうか言える事かこれ?


「何か悩みがあったら聞くわよ?聞くだけだけど」


フェミニアは優しいな。

こんなに親切な人だっけ?


「言いたいけど…今は言えないかな…そのうち話すかも」

「そっか」


あまり訊いてこないのが逆に有難かった。

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