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今日も今日とて魔法の鍛錬



「『かくも猛々しき火の精霊よ 我が叫びに参じその魂を燃やしたまへ』【火球(ファイヤボール)】!」

「【水壁(すいへき)】」


等身大くらいで放たれた僕の火球(ファイヤボール)が巨大な水に阻まれて湯気を出す。

結構離れてるのに僕のところまで熱気が来る。


「ふぅ……」

「良い調子です。相変わらず桁違いな部分もありますが」


あの日以来、リナ先生は表情豊かになった気がする。

これまでの生真面目な感じというか、無機質な感じが無くなった。

勉強とか魔法も積極的に教えてくれてる気がする。……同じくらいストイックになってるけどね。


「そろそろ私が魔力切れになるので火魔法はここまで。次は水魔法の練度を確認しましょう」

「うげ……」


火魔法と並行して水魔法の練度も上げてるんだけど、こっちの方が遥かに難しい。

毎日暇さえあれば練習してるけどなかなか上手くいかない。


「ぐぅ……」

「君の魔力量は素晴らしいですが、それが原因で細かなコントロールが不得意になっています。今のうちから慣れておかないと更に高度な魔法を使う時に失敗しやすくなるんです」

「にしたってこれ難し過ぎない?」


色々魔法を使ったあととはいえ体内の魔力はまだまだある状態。

その状態で水球(ウォーターボール)を維持するのが今の課題。それも()()()2()()

ただでさえ1つの制御でいっぱいいっぱいなのに、それを2つしないといけない。

一応魔法が崩れることはないけど、少しでも意識が別の方に向くと膨らんだり変形したりする。


「難しいのは魔力量が多いからです。そこさえ乗り切ればこんな魔法(ウォーターボール)くらい簡単に操作出来るはずですよ」

「ぐぬぬ……」


最近気づいたけど、僕って負けず嫌いらしい。

簡単に出来る、とか誰でも出来るって言われると出来ない自分が悔しくて頑張ろうってやる気が出るんだ。

やる気を出したところで直ぐに上手くいくかと聞かれれば、そうじゃないんだけども。


「瞬発は出来ていますし、調整も恐らく出来るでしょう。維持さえ出来ればかなり上達します」

「……でもそれ、魔力量が多いと大変なんだよね」

「そうですね」

「じゃあ僕、これやらない方がいいんじゃ?」


最近、リナ先生には毎日出来るだけ魔力を使い切るように言われている。

魔力を全部使い切ると魔力量が増えていくらしい。

後は魔力が少なかったり空っぽの状態に慣れておくって意味もあるんだとか。

ただでさえ魔力量が多くて苦戦してるのに増やすのって……悪手じゃない?

あ、先生顔逸らした。ちよっと!

投稿忘れ〜ごめんなさい。

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