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火の魔法



「これで一旦、全部終わりですね」

「ふぅ」


長かった。

いやぁほんとに長かった。

今日でようやく、水魔法初級に書いてあった魔法を全部習得した。

いつぞやの全力で魔法を使った日以来、練習する前にアレを使うことで体内の魔力量をいい感じに調整している。

9割か8割くらいの出力でアレを放つと魔力操作がしやすい。


「これらの魔法は基礎中の基礎です。これからも鍛錬は続けるように」

「はい!」

「さて……次は何をしましょうか」


安全に考慮しての水魔法。最初は派手さが無くて微妙とか思ってたけど、いざ使ってみたらかなり楽しかった。

中級や上級の本もあるらしいから今度読んでみたいな。

でも、やっぱ魔法の定番と言ったら。


「先生、僕次は火の魔法やってみたい」

「…………火、ですか」

「うん。……ダメ?」

「…………いえ……いいですよ。では次は火の魔法を使いましょう」


やっぱり定番は火だよね。

先生は火の魔法が得意って聞いたし期待大だ。

いやぁ来週が楽しみ。


■ロ■ロ■


「……では、やって行きましょうか」

「はい!」


1週間が随分長く感じた。

楽しみすぎて昨日なんかあまり眠れなかったくらい。

色々使いたい魔法はある。メ○ゾーマとかファ○ジャとか。

イフリートって呼べるのかなぁ。


「……最初に、少し歴史の勉強です」

「……?」

「この世界には度々、魔王と呼ばれる存在が我々を滅ぼそうと侵攻してきます」


これは知ってる。絵本でも読んだしざっと習った。

侵攻の度に国同士が協力して防衛しているって。


「魔王の顕現に伴い、魔族と呼ばれる種族が魔物を引き連れて攻めてきます」


これは初耳。

でも考えればそうか。魔王1人で侵攻なんて出来ないだろうし。

でもいきなりなんでそんな話をしたんだろう。


「魔族にはいくつか特徴があります。皮膚の色や魔物のような角、赤黒い瞳など」

「強いの?」

「えぇ。たいていの魔族は相当の強さを誇ります。魔法を使う個体もいたそうです。そして、魔族が使う魔法にも特徴があります」


そう言うとリナ先生は手のひらに火花を散らせる。


「君たち人間の使う火の魔法は赤色ですが、魔族は反対に青い色の炎を放ちます。そう、こういう風に」

「わっ……」


手のひらに現れた火の玉は青色に輝いてリナ先生の顔を照らす。

照らされた表情は暗いけど。今はそんなことどうでもいい。


「隠していたことは謝ります。でもこれが私の……」

「カッコイイー!」

蒼炎って、なんかイイですよね

魔族の使う魔法は火が青、水が緑、風が赤、土が黒です。全部ちょっと禍々しい感じ

属性変化や固有魔法によって魔法の色は変化するので一概にこの色とは言えませんが、殆どはこの法則が当てはまります


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