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行動範囲がグイッと広がった



ふう疲れた。

祭典は無事に終了して今は晩御飯。

久しぶりにお父さんもいる食卓はとても賑やかだ。

お兄ちゃんとお姉ちゃんがいないのは少し寂しいけどね。


「ヒカル。最近調子はどうだ?」

「イイ感じだよ。毎日楽しく過ごしてる」

「そうか。危険なことばかりしてる訳じゃないようだな」


否定はできない。けど僕視点は楽しいことばかりだ。

確かに周りからすると命知らずな行動なんだろうけども。


「今日の祭典でヒカルのことを街の人たちが認知した。これからは街の方にも顔を出すといい」

「外出ていいの?」

「あぁ、いいぞ。自由に街を歩きなさい。……当然護衛は付けるように」


ちぇっ、一人はダメか。

でも今まで外出は殆ど禁止されていたからうれしい報せだ。

身なりがいい子供は誘拐の対象になるらしい。でも身元が広く知れらてるとその確率が減るから今日の祭典で僕が顔を出す必要があるみたい。

この街、なんならこの領地(エクスウェル領)の人たちから注目されることになった。

別に悪いことをしてるわけじゃないけど、下手なことはできなくなっちゃったな。


「これからは色々と自由になる。その分責任も伴うが今までより過ごしやすいだろう」


特にヒカルはな、って言われた。

僕そんなに過ごしずらそうだったかな?

家の中とかその周辺だけしか行けなかったのは確かに窮屈だったけど、それでも楽しんでたつもりなんだけどな。


「今はまだ気にしなくていい。やりたいことをやりなさい」

「うん!」

「ただ、書斎のことについては後でじっくり話そうか」

「……うん」


バレてる!


■□■□■


こってりしっかり怒られた翌日。

今日は鍛錬の日と言うことで兵舎に来ている。

魔力通しもマスターして、基本武器の情報もある程度覚えたから最近はもっぱら組手をしてる。

お相手はエルピス君。

同い年で体格も近いからとても練習になる。


「始めっ!」


組手にもいくつか種類があるらしいけど、僕たちがやってるのは武器や魔法も何も使わない一番基本のやつ。

十個くらいの型を覚えて、それを組み合わせて戦ってく。

体格はほぼ互角で、スピードとパワーは相手の方が上。

駆け引きは……もうちょっとエルピス君には頑張って欲しいけどね。


「くそっ、勝てねぇ!」

「はあっ、はあっ、はあっ……」


日に日にエルピス君の動きが良くなってる。

そろそろ一本取られそうな勢いだ。でも負ける訳には行かない。

子供に負けるの、悔しいから。

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