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魔法の勉強とあの時のこと



そんな訳で、今日から魔法のお勉強。

いやー、正直とても楽しみだ。

実は前に一度、魔法を使ってみたいと相談したことがあった。

その時は確かまだ4歳とか5歳で、魔法は危ないから大人になるまで我慢って言われたんだっけ。

僕も興味本位だっからその時はそれで話が終わったんだけど、やっぱり異世界に来た以上魔法への興味は消えないよね。


「さて、では基本中の基本から行きますよ」

「はい!」


■ロ■ロ■


次の日。

今日はまったり自由な日。だけど書斎は立ち入り禁止になっちゃったし、常にニャシーさんが一緒にいるから変な事も出来ない。

と、言うわけで昨日の復習をしよう。

勉強の時も思ったけど、リナ先生は教えるのが上手い。

何も知らない僕にも分かりやすく説明をしてくれるおかげでストンと理解ができる。


えっと確か、魔法を使うのには魔力と魔素と言う2つを使う。

魔力は体内にあるもので、魔素は空気中に満ちているもの。

魔法は体内の魔力を使って周囲の魔素に影響を及ぼすことで顕現する神秘、だっけ。

ここら辺はふんわりと覚えておくだけでいいらしい。


大事なのはここから。

体内にある魔力は普通に生活していたらただの約立たずで、使いこなすにはある程度の鍛錬が必要とのこと。

最初は魔力の動きが不快で難航するらしいけど、僕は生まれた時から鍛錬してるおかげで今じゃ自由に動かせる。

一箇所に纏めたり、全身に均一に広げたり、体の部位に集めたり、と変幻自在だ。

出来ると言った時のリナ先生面白かった。絶句ってああいうのを表すんだろうな。

確かに最初は水飴みたいに重たくて動かすのは大変だったっけ。あの苦労してた時が懐かしい。


「ねぇニャシー。僕が初めて魔法を使った時ってどんなだった?」

「そうですねぇ……最初は部屋に魔物でも飛び込んだんじゃないかと思いましたよ」

「大袈裟じゃない?」

「それくらいの突風でしたよ。窓が割れなかったのが不思議なくらい」


それならあの時の反応にもうなずける。

もっとショボイ風だとおもってたや。


「私もう気が動転しちゃって、とにかくヒカル様の無事を確認しなきゃって」


いきなり風が吹いたらそりゃ驚く。……改めて悪いことしたな。


「それで、ヒカル様を抱えたらまぁ満面の笑みで。無事なことに安心したと同時に涙が出ちゃって」

「あの……本当にごめんね?」

「ヒカル様が無事ならいいんです。もうあんな危ない真似はしないでくださいね?」


はい。それは本当にもう……はい。

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