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新しい発見



今日は予定がないのでゆっくりする日。

昔は特にやることもやれることも無くて、平和だけどちょっと暇な日々を過ごしてた。

でも六歳になって、動ける範囲がグッと広がった。

危ないから入っちゃダメって言われてた部屋に入れるようになったのが大きい。

今日はお父さんの書斎にお邪魔してる。

前々から書斎には入ってみたかったんだ。何度かこっそり入ろうともしたんだけどちゃんと止められちゃったし。

書斎とかの大事な部屋だったり危険な場所には常に護衛の人がいる。

今も扉の所には金髪のお姉さんが立ってる。

いつぞや僕の部屋にいた人だ。


お兄ちゃんのお付きだったあのツンデレ君とか今いる金髪お姉さんは、僕たちの護衛が主な仕事らしい。

自分からは喋らないけど、話しかけたら応じてくれるからこの前少し聞いた。

でもまだ名前は教えてくれなかった。残念。


「一人で本読みたいなぁ」


ちらっちらっ。

……うーんダメっぽい。お姉さんはかなり真面目な人だから、こういった融通が利かない。

本を読むときは集中したいんだけど、今日は諦めた方がよさそう。

まあ、入るのは初めてだし何の本があるか見てみよう。


「…………」


見つけてしまった。

これは絶対に読まないといけないやつだ。なんで、なんでこれが……。

読みたい。読みたいけど、これマジでは一人の時じゃないとダメだ。

物凄く気になる。気になる、けど今は別の本を探そう。


色々あるな。

リナさんが教えてくれるのは言語と簡単な計算、あとは歴史と作法だ。

だからそれ以外のことが書いてある本があれば嬉しいんだけど。

うーん、小説とか兵法書とかが殆どだな。それも気にならないわけじゃないけど、今読みたいのはこの世界のこととか。

お、これよさそう。


「おや、『クーブの世界練り歩き録』ですか。懐かしいですね」

「知ってるの?」

「ええ。昔よく読んでました」


ほほーん。それじゃ今日はこれを読もうかな。


■□■□■


昨日読んだあの本は面白かった。

しかも結構長い。名前の通りこの世界を練り歩いた人の話らしい。

金髪のお姉さんは半分ホントで半分ウソだって言ってたけど、書いてあること全部奇想天外でどれが本当なのか分からなかった。

自分で世界を回って確認してみるのも楽しそうだ。


……さーてと。

今日も今日とて書庫に来ております。そして今回部屋にいるのは昨日とは別の人。


「本読むとき集中したいから廊下にいてほしいんだけど」

「……扉は開けておきますからね」

「ありがとう!」


ふふふ。こういう時は自分の容姿に感謝だな。

さて、では読みますか。

この……()()()()()()()()()を。

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