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昔のお話 前編



その後は何事も無く晩餐会は終わった。

帰りの馬車ではお父さんは一言も発さないで重たい空気で過ごすことに。

凄く気まずかったけど僕もモヤモヤしてたし会話することなく、帰って直ぐに寝た。

自分では気付いてなかったけど疲れてたっぽくてぐっすり寝れた。

そして次の日。


「ヒカル。後で私の部屋に来なさい」


朝ごはんを食べてたらお父さんがこんなことを言う。

目にクマあるし寝てないな多分。緊張感もあるし。

僕はぐっすり寝たもんだからすこぶる元気。昨日のことももうさほど気にしてない。

ってことでお父さんがいる書斎兼執務室の扉をノックする。


「入れ」

「お邪魔しまーす」


書斎も兼ねている執務室には本がいっぱい並んでいる。

まだ読み書きは勉強中だから大半は分からないけど、いっぱい本があってそそられる。

お父さんは随分と重苦しい表情で1冊の本を読んでいる。


「来たか」

「話ってなに?」

「昨日のことについてだ」


堅苦しすぎる。いや大事な話なんだろうけどさ。

まぁいっか。取り敢えず話を聞こう。


「まずは、我々の歴史から話そう」


お父さんももう歳なんだろう。話が長い、ので要約すると、こう。


僕たちの先祖様は凶悪な魔王の侵略を退けた勇者様とその仲間だった人らしい。

その2人は戦いが終わって幸せな家庭を築いたんだけど、生まれてきた子供たちに注目が集まったらしい。

子供も孫も、ひ孫にも同じ特徴があった。

それが髪の色。必ず黒い髪の子供が生まれたんだとか。

兄弟姉妹がいるとその中に1人は絶対にいる、って法則なんだと。

僕やお兄ちゃんは黒っぽい色でお姉ちゃんがオレンジ色なのはこの法則が理由なんだね。

つまり僕はその勇者様の力を受け継いでるってこと?


「そして初代の当主がアークティフの戦で大活躍。先祖様と縁のあるこの土地とこの国の爵位を賜った」

「え? 僕たちの家って元からこの国の貴族じゃないの?」

「あぁ。詳しいことは省くが、我々がこの国の住人と認められたのはおおよそ100年前のことになる」


へぇー、歴史があるんだなぁ。

これで僕の髪の色が黒なことと、同じ髪色の人が居ない理由は分かった。


「じゃあ、なんでデb……えと、レルブッペさんたちはあんな態度を?」

「……一応、名前はレルベップだ。間違えないように」


あ、そうだっけ。

体型に目が行き過ぎて覚えてなかったや。

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