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体は赤ちゃん



いやぁ〜楽しかった。

どれだけ楽しかったって、興奮しすぎて倒れたくらい。


うん、そう。

また倒れちゃった。

でも今回のは仕方ないというか、赤ちゃんらしいというか。

興奮しすぎて夢中になって、スタミナ全部使い切って倒れるように寝ちゃったみたい。


我ながらちょっと興奮しすぎた。

中身は高校生のはずなんだけど、あのキラキラには抗えなかった。

きっとこれも体に引っ張られてるということだろう。

そういうことにしておきたい。


外に出ても気絶しなかったけど、まだ安心できないらしい。

てことで外に出るのは結構長めのスパンをとるって乳母さんとお母さんが話してた。


それには僕も賛成。

楽しいけどちょっと疲れる。


と、言うことで今日はお兄ちゃんが絵本を読んでくれる日。

最近は色々な本を読んでくれて楽しい。


「その木はなんと、虹色に輝いているのです」

「ほぉー」


虹色の木。名前からして面白そうだ。

是非とも見てみたい。


読んでくれる物語のほとんどは実際のエピソードや実在する場所が元になっているらしい。

今日の虹色の木や龍の死体で出来た山、底なしの渓谷などなど。

とてもワクワクする。

是非一度は行ってみたいものだ。


「本当に、ヒカルは絵本が好きなのね」

「ニャシーさんも言ってた」


確かに、絵本は好きだ。

文字を読む練習にもなるし、色々な情報が得られる。

そして何よりお兄ちゃんが読んでくれる。

それが一番の楽しみだ。


「ルークが今のヒカルくらいの時なんて、絵本に全然興味なかったのよ」

「あんまり覚えてないなぁ」

「そんなものよ。……いつかヒカルが大きくなったら何に興味を持つか」


楽しみ、とは言わないお母さん。

僕を見つめる視線が不安そうなのは気のせいだろうか。


将来、か。

あまり深く考えてないな。

平和に生きたいけど、ちょっと冒険者にも興味がある。

それこそ絵本にでてきた色々な伝説。

それをこの目で見て回りたい。


ただ、お兄ちゃん達とただただ平和に、何事もなく過ごすのも良い。

この家はとても暖かい。


どっちを選んでも後悔したくない。

その為にも今は絵本を読む!沢山のことを知って、迷いなく将来を選ぶために。

それと、少しは強くならなくちゃ。

また自称神の変な人に狙われたら困る。

今度は死なないようにするぞ!


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