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襲撃者、再び



そんな、お兄ちゃんと過ごす日々が一週間くらい続いた。

外に出てお兄ちゃんを眺めて、家に戻って絵本を読む。

寝る時もお兄ちゃんと一緒。


僕としては幸せな生活で、ずっとこのままでもいいと思ってた。

けど、一週間経っても侵入者は見付からなかったらしい。

これからも警戒はするけど、今みたいな厳重警備は解かれるそうだ。


と、言うことで僕はいつもの部屋に戻って来た。

割られた窓も元通り。

お兄ちゃんにくっつく生活から、お兄ちゃんが来てくれる生活になった。

ちなみに剣術の見学はさせてもらっている。

まだ目が追いつかないけど、見ているのには飽きない。


ちょっと特別な一週間を過ごして、元通りになって更に二週間。

男の人が襲ってきてから約一ヶ月後のこと。


「…………」

「……」

「……」

「あい」


夜に目が覚めた。

物音に反応したら、男の人がいた。


……もしかして警備ザル?


「まさか俺が失敗するとはな」


と言うか、どうやって入ってきたんだろう。

窓は割れていない。

扉から入った、は流石に無いだろう。


「1ヶ月待った。お前を確実に殺るために色々と調べた」

「うー」


そもそも僕はなぜ命を狙われているのだろうか。

優しくてカッコイイお兄ちゃんや、一回くらいしか会ったことのないお姉ちゃん。

まだ赤ちゃんで、上に兄姉がいる僕を殺すメリットはあるのだろうか。


疑問に思ったって答えは得られない。

喋れないから質問も出来ないし、そもそも答えてくれないだろう。


「依頼主の言う通りだったな。お前は脅威だ」


僕が脅威。

ただの赤ちゃんを?


「死ねっ!」

「そこまでだ」


眩しい光が部屋を埋める。

光は一瞬で収まって、チカチカする視界で見えたのは腕を抑える男の人と睨み合うお父さん。


「私がいる間に再び夜襲とは。舐められたものだ」

「チッ。自分のガキを囮に使いやがったな」


いつの間にか部屋には人が沢山いて、扉と窓は塞がれてる。

怪我を負っているしここまで囲まれてしまってはもう逃げられない。


「囮とは失礼な。大事な息子だよ」

「息子?」


男の人がこちらを見る。

え、僕男だよね?


「娘じゃないのか」

「立派な男子だ。……もしや貴様、ウィズとヒカルを間違えたな?」

「……クソ」


え、もしかして僕は誰かと間違えられて命を狙われていたのか。

ちょっと、それは……えぇ。

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