『ゆうしゃとまおう』
おとぎ話『ゆうしゃとまおう』
『昔、昔。あるところに、ルーインと言う王国がありました』
『その国の王様は民に優しく、武に優れた頭の良い王様でした』
『“王様がいれば、ずっとこの国は平和だ!”皆がそう、思っていたのです』
『そんなある日の事。突然現れた凶悪な魔王によって、王様が殺されてしまいました』
『民は嘆き悲しみ、魔王を討伐しようとしましたが、その魔王は強く、次々と人は死んでいきました』
『やがて人々は協力し、魔王を倒そうとしました』
『ですが、魔王は強大で、あっという間にこの世界の半分を奪ってしまったのです』
『もう勝てない。そう諦めていた人々は、王様の遺言を見つけました』
『そこにはなんと、異世界から勇者を召喚する方法が書かれていたのです』
『人々は望みをかけて勇者を召喚しました』
『召喚されたのは四人の、髪の色も瞳の色も違う勇者様』
『勇者様たちはとても強く、どんどんと魔王を追い詰めます』
『やがて、勇者様は魔王と戦い、勝利したのです』
『勝ち残り、唯一生き残った勇者様の一人はボロボロになった人々を悲しみ、皆を導く為に新しい王になりました』
『そうして勇者様は新たな国を作り、王様として平和な世界を取り戻したのです』