表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

169/170

こういう時は結構当たる嫌な予感



「本当にありがとう」

「あんたのおかげで助かったわ」

「いえいえどういたしまして」


無事にドラゴンを吹き飛ばしたちょうどのタイミングでエモルドゥが息を切らして登場。

冒険者さんたちの治療やら休息やらをしっかり取り、今は出口に向かってる最中。

お礼を言われるのは嬉しい。ついでではあったけど人助けは出来る限りしたいとも思う。……でもこの視線に晒されるのは少し勘弁してほしい。

僕に対する若干の恐怖と尊敬、そして凄まじい興味。

バレないようにしてるつもりだろうけど、コイツいったい何者なんだって雰囲気がビシバシと伝わってきてる。


「……改めて自己紹介しますね。僕はヒカル。ヒカル・エクスウェルです」

「付き人のエモルドゥです」

「エクスウェルってあのエクスウェル!?」

「天才集団の集まりって噂の」


その噂どこからっ!?

まあ、お兄ちゃんは学園主席だったらしいし、お姉ちゃんは今も魔塔でばりばり活躍しているらしいから間違いでもないか。

間違いではないけどその言い方、凄い語弊が生まれてる予感。


「ってことは学園に入るのか? ……ん? 学園って中等部からが義務だよな」

「そうですね」

「え、それなら君ってもしかして」

「ヒカル様は今年で12です」


あ、みんな絶句してる。

身体は成長してないわけでもし過ぎてるわけでもない、ごく普通の子供体型だ。

そんな疑うようなことないと思うけどな。


「12歳でドラゴン単体撃破……」

「しかも素手だぞ。貴族なら魔法が使えてもおかしくない」

「これがエクスウェル家か……」


何やら行けない方向に認識されてるのは気のせいだよね。気のせいだよね!

助けを求めてエモルドゥの方を見るけどそっぽむきやがった。

そんなんでちょーっと居心地の悪い時間は体感長く続いて、ようやく出口が見えてきた。

……出口にはそれはまあ沢山の人たち。

ちょっと嫌な予感。


「おい、あんたら!」

「無事か!? 早く来い!」


いったい何があったのやら。

一緒にいた冒険者さん曰く冒険者ギルドのギルドマスターやら上級の冒険者やら凄い顔が勢ぞろいしているらしい。

可能性は2つ。

さっきのドラゴンがヤバいやつだった。もしくは、あれより更にヤバいのがいる。

魔力視でこのダンジョン中を見てるんだけど、どっちの可能性もある。

さっきのドラゴンはダンジョンの一部だ。

僕の目にはさっきとほぼ同じ、だけどさっきより強い輝きのモノが下の方に見えている。

さあ、どうなることやら。

感想やブックマークお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ