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ドラゴンとの熱戦



挨拶代わりにまずは一発。

まだ力み具合が分かんないや。今のはもう少し飛ぶべきだったな。


『グオォ……』


とはいえこれで倒れないなんて、結構頑丈だね。

いいぞお。殴りがいがある。


「ドラゴンを素手で!?」

「信じられん……」


よし次は速度の検証だ。

地面を思いっきり踏み込んで、飛び出し!

ほうほう思ったより早く動けるね。


「消えた!」

『ぬう!?』

「後ろだよドラゴンさん」


尻尾は少し硬いな。素手だとちょっと痛い。

ドラゴンに対して場所によっちゃ素手で打撃が通るくらいか。悪くないんじゃない?


『キサマ、よくも我を怒らせたな』

「先に襲ってきたのはそっちでしょ」

『我が怒りを思い知れっ!』


お、この感じは形態変化的なアレだな。

いいねー。冒険者さん達がいた空間は広い部屋だったし、この階のボス的な存在なのかも。

これで戦いがいが出るってもんだ。


『グルゥア!』

「おわっ」


早い。

けどダメージはそんなになさそう。

牙にさえ注意すれば平気だね。前足も小さいし。


『ブレス!』

「ほっと」


ドラゴンと言えばって感じの攻撃。

喉で1回溜めるんだね。おかげで簡単に避けられるってそれマジか!

あっぶな。流石にブレスを食らう勇気はない。


『ほう、これを避けるとは……やるな』

「そっちこそ、意外と強いじゃん」


まさかブレスを吐いたまま顔を動かすとは。ちょっと掠ったよ。

さーて、なんか形態変化してトカゲっぽくなってるけど。

どんな攻撃をっ。


「ぐえっ」


いってー。

さっきよりもっと早いし、硬い。

これはちょっと、何の強化も無しじゃ厳しいか。

いや、もう少し頑張ろう。

また魔力を封じられた時になんも出来ないのは嫌だ。この腕輪をした状態でドラゴンくらい倒せないと。


『……キサマ、本当に人間か?』

「正真正銘ただの人間だよ」

『久しく見ぬ強き者よ。名を聞こう』

「僕はヒカル。ヒカル・エクスウェル」


普通に会話してるけど、ドラゴンなんだよね。

しかも思念で頭の中に語り掛けてくるんだよね。


『エクスウェルだと?』


え、何その反応。

僕の家名知ってるみたいな反応だけど。え、困る。

僕武器構えて戦う気満々だったけど変な因縁あるならちょっと面倒そうだから一旦終わりにしたいんだが。


『そうか、エクスウェル家の者か』

「僕の家名を知ってるの?」

『知っているとも。この我をダンジョンに封印した……忌々しい名前を忘れるわけも無い』


あ、これマズいやつだ。

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