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言葉って大切だよね



おはよう。

良いニュースと悪いニュースがある。どっちから聞きたい?


この問いは、多くの人が悪いニュースから聞きたいらしい。

でも僕は良いニュースを早く言いたいので良いニュースから。


目を覚ましてから、僕は言葉を理解できるようになった。それも完璧に。

起きたらビックリ、皆が言語を喋ってる。

驚きで思わず静止しちゃったよね。


そして悪いニュース。

僕はまたベビーベッドの中に戻された。

しかもまたツンデレ君が部屋にいる。ツンデレ君はどうやらお兄ちゃんと仲がいいらしい。

行動こそ大きく制限されたものの、今まで聞こえていたよく分からない音を言語として広げるようになったのは大きな進歩だ。

ベビーベッドを縦横無尽に駆け回りながら耳を傾けて暫くは過ごそう。


「ルーク様、そろそろ」

「えー、もうそんな時間……」

「早く終わらせてから戻ってしまいましょう」

「……分かった」


ルークと言うのは僕のお兄ちゃんの名前。

お兄ちゃんはベビーベッドに近づくと超爽やかなイケメン顔で僕に笑顔を向けてくる。

超カッコイイ。


「少し行ってきます。待っててくださいね、僕の可愛い弟」

「あぃ……」


思わず返事をしてしまう。それほどに僕のお兄ちゃんはイケメンだ。

世の女の子がお兄ちゃんを視界に入れてしまったら卒倒してしまうのではないかと本気で心配になる。


お兄ちゃんは“外”モードになって颯爽と部屋を出ていった。


さて、やる事は無い……訳では無いんだけど。

次の目標ははいはいと掴まり立ちかな?掴まり立ちはお兄ちゃんか乳母さんの手助けが無いと厳しそう。

となると最近忘れがちだったこれ、かな。


僕の体の中にある変なやつ。

最近いじってなかったからとても固くなってる。これは柔らかくするのに時間が掛かりそうだ。


水飴どころか普通の飴みたいに固まったこれを寝るのに夢中になっていたらいつの間にか外が暗い。

そして乳母さんがまた泣きそうな目でこちらを見ている。


まぁそっか。体の中に集中しすぎてずっと真顔だったっぽいし。


とにかく今日は寝よう。おやすみ。

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