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神を信じてなくてもお祈りとかってするよね



「…………」

「……な、なんと」


ここは……神殿か。

お祈りしたらあの空間に飛ばされたのかな。

結構話してた気がするけど、その間僕はどうなってたんだろ。


「何、今の光」

「ヒカル様は大丈夫なのか?」

「なんだ、何が起こったんだ」


周りの人も困惑してる様子。

まぁ、1番困惑してるのは目の前にいるパスター司祭だけど。貴方主催側なんだからこの場を収めてよ。

ほら、纏めて纏めて。


「ど……どうやら我らが主は迷える子羊に自ら祝福を与えて下さったようだ」

「……えぇ。とても神秘的な力を感じました」

「標を得た貴方はもう迷うことは無いでしょう。なに、()()()使()()()()()()()大丈夫です」


うわぁ分かりやすい悪巧み顔。

わざと強調かせてるの丸わかりだし。

僕が魔力使えないことを民衆に教えたところで僕に被害は無い。だって、街の人達は僕らをそういう目で見てないから。


「ヒカル様、魔力使えないんだって」

「へー。でもそれの何が駄目なんだ?」

「現当主様も魔力使えないんじゃなかったか」


ざわざわと会話は聞こえるけど、否定的なものは少ない。

当然だ。街の人らにとって大事なのは魔力を持っている云々では無い。

街を守っていること、街のために働いていること。それを証明出来ていれば些細な問題なのだ。


「ちっ……」

「僕は、どうしたら?」

「……では、皆様にも今のように祝福を受けて頂きましょう。さ、並んでください。……後ほど案内させますので部屋に戻っていてください」


おーおー随分雑な対応だこと。

無視する意味も無いし大人しく従っておくけど。

この儀式には一応効果がある。その人個人の魔力や魔法の適性を見つけられる……らしい。

リナ先生曰く『解釈次第でどうとでもなる最悪の検査』とのこと。

神託の類はいつも曖昧な言葉で授かるから、それをどう受け取るかは本人次第。

だもんで、才能がある人が才能無しと言われたりその逆が発生する可能性が高い。なんとも勿体ない話だ。

魔法機関は魔力を測定して適性を調べる装置を開発したらしいんだけど、そんなよく分からない機械よりありがたい神のお言葉の方が信じやすいんだと。

この世界の人々は随分熱心な信仰心をお持ちなようで。……まぁ、この世界(異世界)なら神様がいても全然納得だしね。……なんなら出会ってるしね。

ヒナタは、神様……なのか?

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