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本腰を入れて頑張、りたい



グラルドさんたちが森に出発して数日。

僕は普段とほぼ変わらない日々を過ごしていた。

魔獣の事を公には出来ないらしくて、領都には近隣の森に強大な魔物が出現したと言う報せが配られた。

この報せは僕らにも通達された。真相を知ってるのはお父さんとグラルドさんたち、あと多分お母さん。

表向きは僕も知らないしエルピスにそれとなく聞いたら知らない様子だったから、本当に極わずかな人だけしか知らないようだ。

ちなみに魔獣のこともエルピスに聞いてみたら、すごくヤバい奴と言うすごくざっくりした情報をくれた。


王様にも情報が行って、エルフの国にも報告して、一般人には限りなく情報を伝えないようにする。

それほど魔獣は危険な存在らしい。

事実、グラルドさんたちがいつも過ごしてる兵舎はほとんどもぬけの殻。

エルピスのような見習いとこの前の戦いで重傷を負った人くらいしかいない。

僕の家もメイドさんたちの要求を聞いて、自宅や実家に帰りたい人は一時的に帰省させている。

当然だけどお金は出る。なんなら前払いでもうお金を持たせてあるから暫くは安定して生活出来るくらい。


「と、言う訳で」

「どういう訳か分かりませんが良いでしょう」


つまり今家に人が少ない。

と言うことは人目を気にしなくていい訳で。表向きは実力を買っての臨時護衛と言うことでリナ先生は泊まり込みで僕の家庭教師をしてもらうことになった。

と言っても普通の勉強……文字の読み書きや簡単な計算、ちょっとした歴史のことなんかは既に学んでいる。

貴族としてのマナーも及第点は貰ってるから学ぶことと言えば、そう。

魔法だ。


「まぁいいでしょう。つまりヒカル君はもっと魔法を扱えるようになりたいと」

「うん。この前実際に魔法を使ってみて、全然ダメで。自分の身が守れるくらいには強くなりたいんだ」


本音を言えば僕の大切な人も守れるくらいにはなりたい。

けど自分の命あってこそだから。取り敢えずは自分の命を大事にね。


「分かりました。……()()()()1()()()()()()()()()()()()、私も協力しますよ」


うぐ……。バレてる。

あの呼吸法を実践して数週間。僕の体感でも分かるくらい魔力量は増えている。

し、明らかに質が違う。そりゃリナ先生にもバレるわな。

まぁ多少バレても問題は無い。

リナ先生なら人に言いふらすこともしないだろうし。

それに魔法は楽しくて好きだ。だから本気で頑張るぞ!


「では早速始めましょうか。私の本気(マジ)特訓を」


……本気で、が、がんばるぞー。

ヒカルが暮らしている屋敷と領都は少し離れています

なので使用人は普段、屋敷と隣接されている建物や屋敷で過ごしています

有給的なアレもあるので立場次第ではいつでも休めます。これはヒカルたちだから、というのが大きいですが


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