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08.バドズィナミア

 

「紫煙行ってくるよ」

「気をつけてね」

「ああ」


 昨日ヘファイストス様の所から帰った後、バドズィナミアの説明をしようとしたが、『魂装』と言う部分で頭がパンクしたようだ。

 ヘファイストス様に力説されたが凄さがいまいち分からない俺は良くないのだろうか。


 職場


 今回の職場は変わっている。


「カザト1週間ぶりだな」

「ああ、久しぶり」

「よぉ〜出来損ない。今回ゴーレムに潰されて死ぬなよォ?」

「そんな簡単に会わんだろ」


 今回の職場ダンジョンはコアのコントロールは出来ているがダンジョン内にいた特定のプログラムを組み込まれたゴーレムのコントロールは出来ていないようだった。

 ゴーレムは破壊してもダンジョン内の資源を使って復活すると言われている。

 ゴーレムは『ダンジョンの守護者』『ただの破壊兵器』と言われている。

 ゴーレムとダンジョンコアとの共通点はどちらも制御可能と言う所だろう。

 と、言ってもゴーレムの足は遅いし、数も少ない。

 会っても逃げ切れるので警戒していれば問題ないのだ。


 内部


「さて、来い!バドズィナミア!」


 胴体の中央辺りが光り、黒色の煙みたいなモヤモヤが右手に集中していき、形を形成していく。

 形がツルハシの形になった所で具現化され黒銀のツルハシが現れる。


「まずは、『鉱石探知』」


 バドズィナミアは【鉱員】として必要なスキルを持っている。

 それ以外にも僅かだがスキルを持っている。


「お、おお!分かる!分かるぞ!」


 分かると言っても種類が分かる訳では無いが、何処に鉱石が眠ているかが分かる。

 まあ、場所が分かるだけであってそこまでの道のり等は分からないんだけどね。


「む?数個違う感じの色だな。後、動いている奴もある」


 はて?これはなんだろうか?

 青色の光と赤色の光、それと黒色の光。

 青色が多くあり、赤色が極僅か、黒色は動いている。

 鉱員の基礎知識でゴーレムは鉱石で出来ている。


「ん〜多分、いや絶対だろうが青色が普通?の鉱石で赤色が特殊鉱石、黒色がゴーレムかな?」


 それが確かなら黒色を避けながら赤色を目指す。

 俺が居るのは中層なので同じ高さの階層にある赤色を探す。


「ふむ、無いな」


 まあ、特殊鉱石はレアなので滅多にないよな。

 あるとしたらもっとしたの階層だった。


「ヒヒイロカネとか種類別で分かったら良かったのに」


 とりあえず1番近い青色の所を道を探りながら移動していく。

 トラップの心配はないが、迷ったら終わりだ。


「壁の中にあるのか」


 壁に触れながら探知を使って青色の光を見つめる。

 壁が透けたように見えるのでは無く、壁に光が付いているような感覚だ。

 さて、壁を掘るのだが、ここでバドズィナミアの数個あるスキルのパッシブ?なる物のスキルの1つだ。


「採掘向上ってなんだろ?」


 採掘の基本定義が神と人とであっているのか分からんが壁をバドズィナミアで叩く。


「ふむ、軽々掘れるな。さらに重さも丁度いい」


 一気にガリっと掘れるのでは無くちゃんとちまちま掘れるのが良い。

 下手に掘って鉱石を削るのは避けたい。


「えっと、『採掘速度向上』だっけ?」


 それを呟いても何も変わらない事に戸惑いながらもさっきと同じ要領でバドズィナミアを振るう。


「⋯⋯掘った?」


 速かった。それはもう速かった。

 自分では自覚する事の不可能な速度だった。


「これは、危ないな。下手したら自分も攻撃しかねない。これは解除だな」


 後は普通の速度でひたすら掘る。


「見つけた」


 数分掘っていたのだが、ついに鉱石を見つける事が出来た。

 探知で青色の光っている物もこの鉱石に合わさっているので間違いないだろう。

 掘る過程で穴の中に居る状況なので松明は持ってきて居ない。

 酸素不足になったら大変だからだ。

 魔工学の懐中電灯があれば話は違う。


「暗くて分からん」


 まあ、このツルハシにはツルハシ関係ないスキルも持っているからね。


「鉱石鑑定」


 鉱石を鑑定すると、


 ・鉄鉱石

 ・詳細:一般鉱石。『戦闘系』職で初期に使う武具の鉱石に使われている。手に入る量があるので価値は薄い


 さらに細かく詳細を見る事が可能なのだが、見ても分からんし諦める。

 ちなみに目の前に半透明のパネルが現れて見えるのでは無く、頭に浮かんで来るのだ。

 頭に浮かんだからと言っても完全に理解するのには俺の知能が足りない。

 そして、当然こんな人工的な穴では両手で持つツルハシは動かし難い。

 なので、スキルを使う。


「サイズ変更」


 サイズ変更のスキルを使うと自分のイメージ通りのサイズに変わる。

 片手ツルハシに変える。


「単体鉱石探知」


 この探知は単体の鉱石の形やサイズを精密に探知できる。

 これによってうっかりミスが無く、無駄な動きをしないで採掘できる。

 基本は見つけた鉱石よりも離れた位置から採掘する。

 鉄鉱石等の安い鉱石だと直に掘ったりする。

 手首のスナップを駆使して掘っていく。


「ん〜なんか一定で掘れるな。これって言わいる『固定ダメージ』みたいな物なんかな?」


 これに関してはよく分からん。

 でも、固定ダメージって事は上がりもしないし下がりもしない。

 メリットとデメリットが存在する。

 まあ、今は気にする必要はないだろう。


「よしよし掘れた」


 ダンジョンに潜って40分程で1つの鉱石を採掘出来たのは調子が良い。

 これも探知があるゆえだな。

 アイテム袋に鉄をしまいながら探知を使って探していく。


 10:00

 ダンジョンに入ってから1時間と数分が経ったがたった。


「さあ、再度探知」


 すると、さっきと違った。

 黒色以外の色の光の場所が見るからに変わっているし、青色の光の中で『鉄』の文字がある奴もあった。


「⋯⋯これは?」


 ふむ、分からん。

 ただ、分かった事は鉱石の場所は時間によって変わると言う事。

 見るからに変わった事が分かったのは数の少ない赤色の会った場所が上の階層になっているからだ。

 採取された鉱石は光らない。

 赤色は最初の探知10個今も10個。

 高さが上がっているのだ。

 さらに、青色の光の1部が『鉄』とゆう文字がある。

 これは案外簡単に結論が出るな。


「探知を使った後に手に入れた鉱石は探知で分かる」


 或いは単体鉱石探知を使った鉱石だ。


「でも?赤色の光だけでは無く青色も変わっているような気がするぞ?これは?」


 とりあえず時計は持っているので1時間感覚で確認してみる。

 もしも誰にも知られていない法則があるとしたら人生逆転が有り得るからだ。

進行ペースが遅いと思いますが、気長に見届けてくれるとありがたいです。


今作品をお読み頂き感謝致します。

「次回が気になる!」「また読みたい!」と思って頂けましたら幸いです。


強い励みになりますので是非良ければ『評価・ブックマーク』をよろしくお願いします。


感想もお待ちしております。

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