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04.魂装【上】

 母さんと父さんは『戦闘系』の最上位職だった。

 母さんは魔法職の最上位職の1つ『魔王』だ。

 魔王でも魔物の王では無く、魔法を極めた王の意味を持つ。

 ややこしい。

 父さんは竜騎士ドラゴンナイト職の最上位職『龍装騎士ドラゴンマスター』だ。

 竜騎士だけでも凄くレアなのにその最上位の龍装騎士だ。

 職業は才能に値し、親の職業が子の職業になるのが一般的だ。

 中には親よりも上の職業になる者もいる。

 勿論、中には下になる者も。

 だが、『戦闘系』『生産系』の系列は基本変わらない。

 そして、爺さんの代でもウチには『生産系』はいなかった。

 なのに、俺はそのように強く有名だった母さんと父さんの血を受け継いでいる『戦闘系』では無く『生産系』の【鉱員】だったのだ。

 周りからは人が消えて行った。

 親の七光りで注目の的だったのに。

 別に悲しい訳では無い。⋯⋯ただ、悔しかった。


「責めて、両親の遺産を墓に一緒に埋めたかった」


 両親が戦った『災厄の龍王』に寄って両親は死亡。

 死体は骨ごと塵となり、武器は龍のブレスで消し炭になって消えた。

 他にもアイテムがあると思ったが、両親は無駄なアイテムは持たない主義で残ったアイテムはなかった。

 両親は優しく、良く連帯保証人になっていたらしい。

 そのせいで遺産で残ったお金は両親の墓が建てれる程しか残らなかった。


「墓って言っても骨がないけどね」


 両親の、俺に残してくれた両親の遺産は遺言書しか残らなかった。


「さて、そろそろ行くよ」


 両親に別れを告げて墓を後にする。

 アニメ見たいに透明な両親が見えることは無く、帰った。

 墓に踵を返して数歩歩いたところで墓に振り返る。


「やっぱり見えねぇよな」


 もしかしたら透明な両親が見守っていて見えるかと思ったが見えない。

 そもそも両親の骨がないので霊的存在で見える、見守っている訳がないのだが、どうしても期待してしまう。

 この年でもね。


 家に帰る途中で魔道具店で『ストレージボックス』なる魔道具を購入する。

 10万円した。

 あの仕組まれたような数字の手元に貰った10万円を全て使って購入した。

 理由は、『ストレージボックス』は1種類のアイテムを1000個収納出来るからだ。


 家に帰ってオリハルコンを『ストレージボックス』にしまう。


「なんか色々運がいいからこの国の神『ヘファイストス様』をお目に掛けるのも良いかもしれない」


 この国にも神が1人住んでいる。

 この国の王城と同等の大きさの教会にヘファイストス様がいる。

『ストレージボックス』はかなり小さいのでポケットにしまって、銀行に向かう。

 神をこの目で見るには1000万円が必要だ。

 これで1時間。


「教会は近くで見るとさらにでかいな」


 唖然としながら1000万円の小切手を銀行から発行して貰って教会に来ている。

 格好は場違いだ。

 ちなみに余ったお金で念願の『アイテム袋』を500万円で購入して石のツルハシを締まっている。

 このアイテム袋は腰に引っ掛けている。


「あ、あの、神『ヘファイストス様』にお会いしたいのですが?」

「⋯⋯分かりました。神は寛大ですが、失礼の無いように」


 受け付け役のシスターに下から上まで服装を見られ、険しい顔をされたが、1000万円の小切手を渡したら行かせてくれるようだ。


 教会の奥のさらに奥に案内される。


「こちらです」

「あ、ありがとうございます」

「それでは1時間後に、それ以内に終わりましたら及びください」


 シスターは扉を開けて扉の横に立つ。

 俺が扉の中に入るとシスターは扉を閉める。

 中には様々な武具があり、奥には階段が会った。


 トコトコ


 階段を降りる音が聞こえ、見上げると人が、神の姿が見て取れた。

 噂ではイケメン青年だとゆう事だ。


「ゴクリ」

『やあ、人の子よ。すまないが早めに終わらせてくれるとありがたい。それか、オリハルコンを持っているなら欲しい』

「あ」


 とても、それはとてもイケメン青年とは程遠く、顔はやつれ、身体も細い、スラム街に住んでいる人と言われても納得される程身体が細い。


「あ!お、オリハルコンですか?」

『ああ、そうだ』


 ヘファイストス様は階段をかなり降りて、下から4段目くらいで止まる。


『使徒達にオリハルコンが欲しい欲しい言っても、「あんなゴミをヘファイストス様にお渡しする訳にはなりません!」と言って俺の言う事すら聞いてくれなくて困ってんだよ。俺の神器を作製する神器が最近壊れてな、修復の為にオリハルコンが必要なに⋯⋯クソ、龍帝と魔嬢がいてくれたら』

「父さんと母さん⋯⋯」


 意外な事にヘファイストス様の言葉から昔に父さんと母さんが異名として呼ばれていた『龍帝』と『魔嬢』と呼ばれていたのだ。


『ん?お前、あいつらの子か?』

「あ、そうです」

『なら、オリハルコンは捨てて無いよな?』

「あ!はい!じ、実は今オリハルコンを持っております」

『なに!く、くれないか?とても貴重でレアだと分かっているが必要なんだ!も、勿論礼はするぞ』

「れ、礼なんていりません。こ、こちらになります」


 そこまでオリハルコンが重要なのか?


『お、おお!オリハルコンがこんなにも!し、しかも、感情が付いておる。お、お主、名前は?』

「あ、お、私はカザトと申します」

『そうか、カザトか。よし、少し冷静に話をしよう。カザトも両親の話を聞きたくないか?』

「よ、よろしいのですか?」

『ああ!あいつらには礼が会ってな』

「い、一体」

『あいつらは俺がオリハルコンを欲しいと言ったらきちんと持ってきてくれた。なあ、質問を良いか?』

「は、はい!」

『オリハルコンはそっちではゴミなのか?』

「そ、そうなっております。加工が出来ないので」

『そうか、そうか、まあ、俺の弟子か加護を持った奴しか加工出来ないだろうからな。それでも、ありえんな。オリハルコンは神器作製でも色んな事にも使うのに』

「⋯⋯」

『カザトはどうしてオリハルコンを所持していたのだ?世間ではいらない物扱いなのに』

「両親の遺言で『オリハルコンを笑う者はオリハルコンに泣く』と言われてましたので」

『健気に純粋に従っていたのか?偉ない、それにオリハルコンを丁寧に扱っている』

「床に締まっていた物もありますけど」

『それでもこいつら感謝しているよ、俺には分かる。そうか、あいつらの子供か。⋯⋯え、あいつら亡くなったのか?』

「え、ええ」

『そうか』


 どこか悲しいそうなヘファイストス様。


『実は最近塞ぎ切っていたからあまり情報がないんだよ。もっと、早く知っていたら。⋯⋯で、あいつらの子なんだからあいつらの魂装、創造級ジェネシスの武器達は持っているのだろう?』

「その事でしたら、その最後の戦いで消失しております」

『は?おい、カザト、俺は嘘をつく奴が嫌いだぞ?』

「嘘ではありません。龍のブラスで消し炭になったと聞いてます」

『はぁ?ありえん!あの武器は俺が作ったのだ!それだけなら壊れる可能性があるが、あれらは魂装の域に達している。あいつらの子ならその武器がお前の中にある筈だ!少し鑑定するぞ』

「はい」

『⋯⋯⋯⋯無い、だと?なぜ?なぜだ!』

「い、如何なさいましたか?」

『す、すまない。嘘つき扱いして。でも、これだけは言っておく、助言だ。カザト、お前の両親の武器は神々の力が無いと破壊は不可能だ』

「⋯⋯はい」

『⋯⋯分かって無さそうだな。さて、オリハルコンも数え終わった。すごいな777個って。奇跡な数字だ』

「はは」

『ふむ、お主が使っている武器はあるか?』

「こ、ことらに」

『石のツルハシか?』

「鉱員なので」

『そうか、分かった。それよりも、だ。このツルハシ、少し感情があるな。これを元に使えば最高の物ができるな。なあ、このツルハシいつから使っていた?』

「鉱員を初めてからです」

『なるほど、だからか。⋯⋯よし!1週間後また来い!その時に俺の最高傑作のツルハシをやろう。その間仕事は休め、それとこれを』

「これは?」


 四角い札のような物をくれた。


『俺の許可証だ。これがあれば1週間後にタダで入れるだろう。使徒達にも言っておくから仕事は休め!』

「は、はい」


 神には逆らえない。


「あ!でも、そのような事をされましてもお金が⋯⋯」

『んなもん要らんは阿呆、オリハルコンの変わり言うとるやろ』

「は、はい」

『それと、浮気するなよ?』

「私に、彼女も嫁も、友達もいませんよ」

『そっちじゃない。ツルハシだ。お前が他のツルハシを使ったら嫉妬するぞ、この石のツルハシ』

「⋯⋯分かりました」

『⋯⋯分かって無さそうだな』


 その後、俺は教会を出て、1週間後に来る事になった。

次回、万能でチートなツルハシ登場!

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