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02.黄金期

20時にもう一本投稿する予定です。

 俺はいつものツルハシを手に持って現場に向かう。

 今日は近めのダンジョンが現場となっている。

 現場の情報はメールで来る。


「はぁ〜そろそろ修理に出さないとな」


 俺はお金がほぼ無く、いつも石のツルハシ、19年間ずっと同じツルハシを使っている。

 壊れそうになったら修理に出して、また使う。愛着も会ったりする。


【鉱員】の仕事はダンジョンから鉱石を採掘する事なんだが、1個のダンジョンにひたすら潜る訳では無い。

 同じところのダンジョンで取りすぎると再生に時間がどんどん掛かって行くので効率が悪いのだ。

 俺みたいな下っ端は現場に行くのだが、まとめ役クラスになると会社に行って色々やるらしい。

【鉱員】の給料はその日に貰える。

 ノルマ制では無く、その日に採掘した鉱石の『質』『サイズ』に寄って変動する。

 どれだけレアリティが高く、大きい鉱石を綺麗に採掘出来る事を求められる。

 もしもレアリティが高く、そこそこの大きさだとしても傷だらけだと価値が下がるのだ。

 そして、俺はそこまで運が良くない。

 オリハルコンがとにかく当たるのだ。


「そろそろ見えて⋯⋯お、いたいた」


 今回のダンジョンは洞窟型のようで入口に扉無く洞穴の入口のような形をしていた。

 その入口の前に数人のヘルメットと作業服、それぞれのツルハシを担いでいる人達の集団がある。

 俺の採掘メンバーだ。


「お、カザトやっと来たか」

「やっと、て。まだ、そこまで時間たって無いだろ」

「いや〜実は今日、黄金期のダンジョンなんだよ」

「まじ!うっわ、もっと早く来るべきだったは、みんな!すまん」

「良いから朝礼に行くぞ」


 俺の職場の同僚はいつも俺より遅く来るはずなのだが、今日は俺よりも早かった。

 まあ、『黄金期』だと知っていたらなるべく長時間採掘したいだろう。


『黄金期』とは?

 黄金期とはダンジョンがごく稀に魔力の解放量が上がり、ダンジョン内部の物資の価値が上がる現象を刺す。

 黄金期は【鉱員】にとっては最高の時期のダンジョンと言える。

 黄金期の期間はバラバラだが、大抵は2日で終わり、1番短いやつで10時間、1番長いやつで1週間と言われている。

 なので1分1秒が重要な時期なのだ。


「オリハルコンは引きたくないな〜」


 そう言ったのは俺の不真面目な同僚だ。

 成績は⋯⋯悔しいが俺よりも上だ。


 そう、黄金期はオリハルコンも良く出る時期でもあるのだ。


 それから朝礼が終わり各自で中に入っていく。

 中にはグループで、中にはソロで、俺はソロだ。

 皆、急いでダンジョンに入室して奥へ、下の階層に向かう。

 鉱石は魔力が濃密な所ほど価値の高い鉱石が多く、1番魔力が濃密なのはコアエリアだ。

 そして、【鉱員】達のルールで1番最初に入った人が独占して良い事になっている。

 争うのを防ぐ為だ。

 まあ、コアエリアはコアがメインでなかなか量は取れないのだが。

【鉱員】は凄い鉱石を引き当てて金持ち、或いは貴族に登り詰めたさ人もいる。

 まあ、そんな奇跡はまず、この低い難易度のダンジョンでは有り得ないのだが。

 いくら黄金期でもね。


 さて、俺はいつも通りに中間の階層で採掘する。

 俺はアイテムポーチ等の収納系魔道具マジックアイテムなんて持っていないので、重すぎると持ち帰れない可能性があるので中間の階層で採掘している。

 両親の遺産の金は両親の墓を建てて無くなった。

 後悔等は全くなく、むしろ墓を建てれた事に安堵している。

 俺は5歳の頃で両親の愛情が途切れ、今では母の温もりや、父の優しさもうろ覚えだ。

 ずっと孤児院に居たのだが、友達も出来なければ、先生すらも10歳の『祝福の儀』が終わった時に無視され続けた。

 祝福の儀は職業を授かる儀式なんだが、その時までは先生達は俺を甘やかしていた。

 多分、将来有望と思ったのだろう。

 両親の職業、どちらかを引き継げているなら。


「さて、このダンジョンの構造は細かく変わるんだけ?」


 ダンジョンはいちいち内部構造が変わるのでダンジョン地図なんてのは存在しない。

 そして、丁度今少し広めの空間に出た。


「お、あれはオリハルコンだな」


 オリハルコンは小さい鉱石だ。

 手の平に余裕で収まるサイズしか取れない。

 それになかなか見かけない。

 だが、価値はそこら辺の石ころよりもない。『0円鉱石』それがオリハルコンだ。

 では、なぜここまで価値が無いかと言うと、オリハルコンは加工が出来ないただ硬い鉱石なのだ。

 大きさの割にとてつもなく重い鉱石でもある。

 全世界全種共通認識がオリハルコンの価値は皆無だ。

 俺の両親は『オリハルコンを笑う者はオリハルコンに泣く』の意味は未だに分からないが、両親がのこした言葉には従いたかった。

 なので、俺はオリハルコンの価値はゼロだとは思っていない。


 では、その硬い鉱石をどうしたら石のツルハシで採掘出来るのか?

 それにはコツがある。

 オリハルコンのサイズ自体は小さいので鉱石の周りを掘ってオリハルコンを取り出すようにすれば取れるのだ。

 サイズのでかい鉱石では無駄な努力になる。

 お陰で俺が所持するオリハルコンは皆、形は綺麗だ。

 俺のボロアパートには床に扉があるタイプで、その中にオリハルコンを入れている。

 最近では入り切らずあちこちに散らかっている。


「このオリハルコンで何個目だってけ?」


 オリハルコンの数はひたすら溜まるのでメモ帳『正の字』で数を数えていたのだ。


「おお!まじか!今日で777個目だ!ラッキーセブン!今日はいい事がありそうだ」


 オリハルコンを採掘してポケットにしまい、オリハルコンが会った所を掘る。

 最近知った事だがオリハルコンの周りには鉱石があるのだ。

 まあ、かなり時間が掛かってしまうのだが。


「おお!今日はそこそこの大きめの鉱石だな!いや〜やっぱりラッキーセブンの影響か?それに赤色か〜ハズレがない鉱石は最高だぜ」


 鉱石にも色が存在する。

 特定の鉱石には様々な色が存在する。

 鉱石のレアリティは『ヒヒロカネ』が2番で3番が『ミスリル』だ。

 同等の鉱石も会ったりする。

 では、1番はなにか?

 それは『属性』や『特殊な性質』等を持つ鉱石だ。

 さらに細かく別けるとそのような『別種鉱石』の中にも当たりハズレがあり、色に寄ってレア度が変わる。

 もしも、この鉱石が別種鉱石だったらかなりのレアリティになる。


 1時間後


 鉱石の採掘を終えた。


「ま、ままま、まさか!これは!──」

今作品をお読み頂き感謝致します。

「次回が気になる!」「また読みたい!」と思って頂けましたら幸いです。


強い励みになりますので是非良ければ『評価・ブックマーク』をよろしくお願いします。


感想もお待ちしております。

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