19.新たな出会い
引っ越してから数ヶ月が経ち、安定した生活が出来るようになったので仕事を辞めた。
なんで辞めるんだよと同僚から言われ、ピランからは辞めないでと言われた。
殆どがどうやって生きて行くんだよ無能が?とかさようならとかだな。前者は純粋は心配から来て善意で言ってくれているかもしれん。
鉱石栽培での成果は生活を一旦は安定させてくれたが、今後成長速度が変わったり再生速度が変わったりする可能性があるから安心は出来ない。
そして、鉄鉱石が1番サイズが大きく育ち、白金が1番速く育って再生速度が速いと分かった。
おしべ、めしべを作ると育った直ぐに種が出来ないようになっていた。
紫煙の努力によっておしべやめしべが出来るようにするのは控えるようになった。
基本ベースはオリハルコンでオリハルコンのサイズが小さいのは鉄鉱石の性質でカバーし、成長速度や再生速度は白金の性質でカバーした。
特別鉱石は出来ないようだったので、諦めた。
後、鉱石を組み合わせると全く違う性質の鉱石が出来たりした。
例えばオリハルコンと石炭で発火石と呼ばれる鉱石となり、一定の魔力を与えると小爆発、固まれば大爆発を起こせる鉱石だった。要は火薬である。
オリハルコンと紫水晶で魔鉱石と呼ばれる魔力を帯びた鉱石になった。
紫煙でも大雑把だが魔法を使えば加工が出来ると分かったのと、これはオリハルコンの肥料と土よりも良いと分かり、今ではオリハルコンの肥料と土ではなく魔鉱石の肥料と土を使っている。
オリハルコンと銀鉱石と金鉱石と金剛石と白金で聖精魔精合金鋼と呼ばれる本当に全く分からない鉱石となった。
オリハルコンは色々変な事に使えるようだ。
聖精魔精合金鋼は今のところ加工不可で、昔のオリハルコンよりも取れるサイズは小さく、特別鉱石並に再生速度が遅かった。
ただ、種が基本2つだった。
ランダム種は特別鉱石が成熟すると確実に1個は手に入るようである。
そして、今は付与の鉱石に素材鉱石と呼ばれる特別鉱石と料理鉱石と呼ばれる特別鉱石だった。
今ももう1つ植木鉢でランダム種を埋めて、紫煙の研究のために今度は種をもぎ取る事をしないで料理鉱石の花のところに魔鉱石の土を乗せた。
すると、花弁が閉じた。紫煙はこれでさらに育つと予想しているようだ。
素材鉱石はオリハルコンの膜のような物に包まれた物が育ち、それを開封すると角材などの素材が手に入った。2日に1回は手に入るペースと早い。
料理鉱石はその食べ物系である。料理であったり料理の材料だったりだ。大きさもバラバラで熱かったり冷たかったりは開けてみないと分からない。開けたら膜は消滅する。1日に2回手に入る凄く早いペースだ。
これで、ひとまずは畑の拡張はしないで家の畑で育てるのは決まった。後、3つ程の分は残してある。
金剛石、白金、紫水晶、水宝玉、発火石、魔鉱石、魔鉱石肥料、魔鉱石土、聖精魔精合金鋼×3、付与鉱石、素材鉱石、料理鉱石
聖精魔精合金鋼は今後の期待を兼ねて増やしておく。
ランダム種は最初は植木鉢で育てるようにして、今後とも有効的に使えそうだったら畑に移す予定だ。
「料理鉱石の中の材料って全部新鮮で良質だから不思議だね〜」
「そうだな。最初は食べていい物かと思ったが普通に美味いから驚きだ」
「⋯⋯これって家庭用じゃなくて冒険用かもしれないね」
「冒険用?」
「そうそう、サイズはバラバラだけど旅先で新鮮な食べ物が食べるんだから凄いと思うよ?料理だったらオリハルコンの膜も残るし、食べ終えたら消えるけど」
「なるほど、そんな見方があるのか⋯⋯いや、それが本来の使い方なのかな?」
「んーどうだろうね?見た事も聞いた事も無いから分かんないや」
「だよな〜」
それから今日1日も終わった。
ここでの生活はのんびり出来て、商人さんが来てくれるから食べ物、更にはラノベなども問題無かった。
両親の墓にも定期的に行って、時には花とセットで色んな物を買っては持っていている。
ここの生活は怠惰になりそうだ。
太りたくないので毎日散歩はしている。
付与を紫煙が使って魔鉱石に光魔法を付与して森の中に括り付けているので夜でも明るかったりする。
「魔物も来ないし平和だね」
「そうだな」
義娘とのんびり暮らしているこの1日1日がとても大切で楽しい。
この生活でもバドズィナミアを定期的に出しては要らなくても手入れをしている。気が落ち着くのだ。
それと、紫煙の大魔王とゆう例外職とゆうか魔法系統最上位の魔王のその上位版な気がする職業は詠唱とか魔法陣なるものが要らないらしい。
簡単に言うとイメージで魔力を具現化、操作出来るようだ。
声を大にして言おう、正直よく分かんない。
そして翌日。
リビングの机に置いてある植木鉢を見て、未だにランダム種が芽を出しているのを確認して、紫煙が作ってくれた朝食を食べ、2人で外に出て畑の様子を見に行くのと、料理鉱石を回収。昨日素材鉱石は回収したので今日はない筈だ。
外に出ると、そこにはボロボロな服に黒く汚れたうさみみのようだが違う耳を長い髪に合わせるように垂れていた。
そして、横からは人間の耳のような物が出ていた。
【イブリア族】である。
獣人と人間の中途半端な存在であり、迫害されている種族の1つ。垂れている耳は肩まであり、うさみみとは少し違う。人間の耳が本来の耳の機能をしている。
顔などは人間に近い種族である。
そんなイブリア族の人が料理鉱石の膜を破って中に入っていたであろうオムライスを食い散らかしていた。
「あっ?」
こちらを向いて、顔を青ざめて、そして逃走したが、紫煙の氷魔法によって軽く捕縛された。
「すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません許してくだい」
「別に、怒ってないからそんなに怖がらないで。ま、まずはお風呂に入って来てよ。紫煙が朝風呂好きだからお湯が入っているよ。ね?」
「ええそうね。お義父さんがそう言うなら良いよ。ほら来な」
氷を操作して運んでいく。
「え?ええ?ええ?え?あ?え?お?え?」
凄いテンパっている。
「と、その前に君の名前は?」
「え、い、イビア、と申しますその、すみません」
「そんなに謝らないで良いよ」
「ほら行くよ」
「はい」
「着替えは⋯⋯私の物で良いか。サイズ合わないと思うけど」
紫煙よりもイブリア族改めてイビアの方が背が高い。
この日、新たな娘との出会ったのであった。




