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12性質変化⑵

 さて、鑑定のような見た目の物が出てきたので訳が分からなくなった。


「これってどうするの?」

「どうするんたろう?」


 バドズィナミアに問うと、まずは触れて見ろとの事。


「おお」


【設定】

 ・名:オリハルコン(神鉄)

 ・性質:入力してください


 性質が消えた。


「この性質を変えれば良いのかな?お、パソコンのキーボードみたいだな」


 言葉のままでパソコンのキーボードのような形のパネルが現れる。


「紫煙、やってみるか?」

「いいの!」

「ああ」

「やったー!」


 紫煙が驚く程の速さでカタカタとキーボードを打っていく。


【設定】

 ・名:オリハルコン(神鉄)

 ・性質:埋めると成長する。また採取可能となり、新たな種を生成する。根元を取らない限り再生を可能とする


「後から変えれるならこんな物じゃない?」

「よし、ならこれで決まりだな」

「じゃあ次は土の変わりの鉄だね」

「そうだな。まずは性質を変化させて粉砕しないといけないな」


 鉄鉱石はなるべくデカい物を買ってきた。

 ツルハシを鉄鉱石に指して、鉱石性質変化を使用して設定をする。


【設定】

 ・名:鉄(鉄鉱石)

 ・性質:鉱石を成長させる性質を持つ。水、日光を吸収して鉱石の成長に必要な養分に変える


「こんな所でしょうね」

「紫煙、鉱石を成長させる養分って曖昧じゃないか?」

「曖昧の方が良いのよ。そもそも鉱石を種から成長させる養分は分からない。魔力かも知れないし、違うかもしれない。魔力じゃない場合だと分からないから性質を変えれない。だから鉱石を成長させる養分にしたの」

「おお!そこまで考えているのか」

「まあ、やっていたら誰でも気が付きそうな物だけどね」


 その後、粉にした鉄粉が散らばらないように、テッシュペーパーの上に置いて削る事にする。


「変更」


 変更スキル。

 バドズィナミアは基本ツルハシだが、ツルハシ以外の形にもなったりする。

 今回は鑢のような見た目の姿をしており、これでひたすら削る事にする。


「お義父さんは明日も仕事だから寝ていいよ。私がやっておく。私、眠くないし」

紫煙むすめがやっているのに義父がやらないのはおかしいだろ?」

「だ〜め!明日動けなくなったらどうするのよ。ほら早く寝て」

「ぅー分かったよ」


 俺は渋々眠る事にする。


「おやすみなさいお義父さん」

「おやすみ紫煙しえん


 翌日


「おはよう紫煙」

「おやはようございます。鉄粉に出来たので全部植木鉢に入れてオリハルコンを埋めておいたよ」

「本当にやったんだな。おつかれ、ありがとう」


 窓際の日光が当たる位置に鉄粉の入った植木鉢が会った。

 芽は⋯⋯そもそも出るのだろうか?

 寧ろ芽が出たらオリハルコンを飛び出してどうなっているか見て見たい物だな。


 エッグトーストとミニストローネを食べ終え、今日もダンジョンに行く。

 今日のダンジョンはゴーレムが居たダンジョンの近くのダンジョンだった。


「行ってくるよ」

「行ってらっしゃい〜」


 はぁ〜鉱員は仕事場によって家を出る時間が違うのでめんどくさい。

 ほんと、一定にして欲しいものだ。


「⋯⋯両親の所に紫煙を連れて行きたいな」


 後、3日で休暇に成るのでその時に花を買って両親の所に行こうと思う。


「あの世で元気にやってるのかね?」


 空を見ながらそう考え、仕事脳に切り替える。



「今日もよろしくお願いします!」

「あいよ」


 まずはダンジョンに入る。

 俺は常に1番遅く入るのを心掛けている。

 下手に前に行くと『出来ないの分際で!』とかよく分からん事を言われ、周りから罵詈雑言を言われてしまって五月蝿いのだ。

 それに、後ろだと最初の方に入った同僚が目印を置くので下の階層に行きやすいのだ。


(この場所でも鉱石探知出来るのかな?)


 鉱石探知を使用する。

 ふむ、全く見当たらない事からダンジョン内じゃないと意味が無い事がわかった。


「あら?ピラン、そのツルハシ?」

「あ、はい!鉄のツルハシにアップグレードしました。初陣にしてはよく稼げたと言われました」


 誰に?とは聞かない。

 俺は石のツルハシ(バドズィナミアの偽装ツルハシ)で、教育相手は鉄のツルハシ。

 まあ、別に良いのだけどね。

 ちなみに新人は普通は石のツルハシから始める。

 2週間ほどで鉄のツルハシに変わるのだ。

 中には更に貯めてもう少し上のツルハシを買ったりする。

 俺?俺は自分の生活(生活費、娯楽費、花代)によって消えるのでツルハシのアップグレードなんて出来なかった。

 まあ、そのお陰で今はバドズィナミアとゆう神器のツルハシを手に入れる事が出来たのだが。

 もしもオリハルコンの加工が出来るようになったらかなりの価値になるだろう。

 ラノベの中でオリハルコンの価値が高いとされているのはオリハルコンが価値が無い事に鉱石だと共通認識されているからオリハルコンの価値が高いとゆう作品は人気があるのだ。


「そろそろ入りますよ!」

「そうだな」


 ダンジョンに入る。

 今回もいつも通りの洞窟の迷宮型になっているダンジョンである。


「鉱石探知」


 鉱石探知はまじで有能。


「今回は一つか」


 今回の赤色は1個で、オリハルコンだと分かった。

 このダンジョンは最下層は9階で、4階にオリハルコンがある。

 赤色の光に青色の光が重なっている。

 まずはオリハルコンを回収した後にオリハルコンの近くにある鉱石を採掘、金以上の価値がある鉱石ならそれ以降はピランの任せようと思う。


「じゃ4層に行きますか」

「はい!」


 ピランの職業は『採掘王』で、昨日少し採掘の手ほどきをしただけでかなりの熟練度になったようで採掘は上手い。

 職業のクラスで熟練度の溜まる速度は違うので、すぐにピランは俺の熟練度を抜くだろう。

 まあ、熟練度なんて目に見える訳では無いのでただの感覚なのだが。


「他の鉱員さんはそんなに速く次の階層の階段を見つけられるのですか?」

「それもまた感覚だな。俺はいつも後ろだったから階段を探す感覚はあまりない。鉱石を採掘するために道を外れる時しか目印は置かないからな。ピランもいずれ出来るようになるよ」

「私も⋯⋯職業とは一体なんでしょうか?」

「さあな。でも、悪い物では無いだろう」

「悪用する人もいますけど」

「それはそれだ」


 その後、ピランと共に4階を目指した。

 オリハルコンは貯めていずれまたヘファイストス様の所に持って行こう。

 まずは会うための金を貯めないといけないけどね。

今作品をお読み頂き感謝致します。

「次回が気になる!」「また読みたい!」と思って頂けましたら幸いです。


強い励みになりますので是非良ければ『評価・ブックマーク』をよろしくお願いします。


感想もお待ちしております。

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