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10/22

10.新人

 今日も今日とてダンジョンと言う職場に来ております。

 今回は前のゴーレムが出てくるダンジョンではなく、家からそこそこ遠く、駅で通った。

 今回のダンジョンは階層20階層とかなり深いダンジョンだ。

 平均ダンジョンの階層は10階層なので、本当に深い。

 と、言ってもコアのコントロールが成功しているのでそこまでランクは高くない。

 基本、ダンジョンのランクは『E、C、D、B、A、S』に分けられる。

 コアのコントロールが出来ている最高難易度はBまでで、ゴーレムの出たダンジョンはCのダンジョンだ。

 ちなみに全てが全て魔物等を止めている訳では無い。

 中にはそのままにしているダンジョンも存在する。

 初心者の冒険者ようだ。


 話を戻そう。

 今日は珍しく団長からのお知らせがあるようだ。

 他のみんなは今回のダンジョンの階層が深い事から早く潜りたいと思っているのかソワソワしている。


「えー、今回からウチの部隊に新人が入ります。15歳、女性のピランと言う人だ。職業は『採掘王』とかなり上位の職業を授かっている。ピラン君、みんなに一言どうぞ」


 へぇー女性でこの仕事の職業になるのは珍しいな。

 なんでもこの世界は採掘に関する職業は基本が男性ばかりだ。

 その理由は解明されてないし、神々も何も答えない。

 それに、採掘王の職業は俺の鉱員の数個上の上位の職業に位置する。

 羨ましい限りだ。

 黒髪のポニーテールの女の子のようだ。

 まあ、あんまり関わりを持つ事もないだろうし、適当に流しておく。


「え、と、そ、そのぉ!よ、よよ、よろしいお願いします!」


 緊張しながらも一礼する。

 ウチのチームの初女子とゆう事で男共が騒ぎ立てる。


「えっと、君は初参加だから誰か教育係に、⋯⋯カザト君、君は基本低階層ばかりだから君に任せるよ」

「はぁ〜!ざけんなよ!そんな『出来損ない』じゃなくて俺にやらせろよ!」

「いやいや俺だろ!俺はこの中でもかなり昔から居る!だから俺が教えてやるよ!⋯⋯勿論、望むなら手取り足取り⋯⋯」

「キモイわ!俺が教えてやる!」

「ええい!騒ぎ立てるな!教育係はカザトに決定!反論は認めん!」


 まさか俺が教育係になるとは思っても見なかったよ。


 数分後、ダンジョンの内部に入り探索を許可された。


「え、えっと、か、カザト先輩!よろしくお願いします!」

「あ、ん」


 はぁ〜今日は鉄鉱石をメインに集めて性質変化でミスリルに変えるか試したかったのに。

 人前でやるのは宜しくないよな。


「えっと、カザトさん、はもしかして、あ、あの鉱員でしょうか?」

「失礼な奴だな。そうだぞ」

「そうですか、それではカザト先輩!まずはどこまで深く行くんですか?まずは鉱石を探さないとですね!」

「そうだな」


 アイテム袋から飛び出すフリをしてバドズィナミアを取り出す。

 バドズィナミアのスキル『隠蔽』を利用して石のツルハシの見た目をしている。

 中心の宝珠もない。別に隠す必要はないと思うが、念には念をだ。


 俺は内心で『鉱石探知』と願うと、赤色と青色の光が見える。

 今回の赤色は5個でオリハルコンは見当たらない。


「14階層に向かうぞ。昼までに9階層には到達したい」

「分かりました!」


 珍しく最下層付近の階層ではなく14階層のところに赤色の光が会った。

 どうして階層が分かるかと言うと、実は光の上には数字があり、それが階層を示すと分かったからだ。

 ほんと、昨日のダンジョンはどうして見間違えたのだろうか?


 それから数時間後に昼休憩をとる事にした。

 と、言っても何も成果を上げてないのでただのサボりなっている。

 今の階層は10で予定よりも少し早めに来れているのは幸いだ。

 さらに、休憩しているこの場所から少し近くに青色の光が見えるのでそれを回収しようかと思っている。

 鉄の文字がないので鉄鉱石以外な物だ。


「どちらを見てるんですか?」

「ああ、気にしなくていいよ」

「むしろ気になるこの気持ちを何処にぶつけたら?」

「ぶつけなくていいよ!」


 昼食を食べて、その後青色光の方に移動した。

 今回も壁に埋まっているタイプだった。


「今日が初だからそこまで熟練度は溜まってないのか?」

「そうですね!とゆうかどうして壁を見てるんですか?」

「気にするな」


 熟練度、職業を授かってもスキルがある訳では無い。

 スキルがあるのは鉱石やアイテム等だ。

 しかし、経験が溜まると感覚で色々と分かったり出来たりするのを熟練度と呼ばれている。

 熟練度が一定に達すると上位職か違う職に転職出来ると言われている。

 しかし、そんなのは類稀な才能の持ち主ぐらいだ。

 俺みたいな凡人には出来ない。


 さて、話を戻してそろそろ採掘に移ろうか、俺はツルハシを両手で持って振り下ろす。

 壁にヒビが入り、徐々に削れていく。


「ええ!なんで壁なんて掘ってるんですか!」

「まあ、見とけ!」

「んな滅茶苦茶な!」


 そんなにピランの言葉を無視してひたすら壁を掘る。

 5分後、鉱石が見えるようになった。

 あとは周りを掘って取り出して無駄に付いている壁の石を取り除いて鉱石だけにすれば完成だ。

 バレないようにさっさと単体鉱石探知を使う。

 鉱石の形が分かったら最小限の無駄に抑えながら壁を採掘していく。

 今回はピランにバレないようにサイズ変更は使わない。


 結構苦労して取れた鉱石はアダマンタイトだった。

 鉄よりも価値が高く、ダイアモンドよりも少し上で、ミスリルよりかはほんの僅かだが、下の価値だ。

 ミスリルと違って魔法に耐性がなく、柔軟性もミスリルに劣るからだ。


「わ〜これがアダマンタイトですか?私初めて見ました!良く分かりましたね!」

「あはは」


 笑って誤魔化す。

 アダマンタイトはアイテム袋にしまって再び14階層を目指す。

 ダンジョン内部は毎日ランダムに変わるので正式な地図は無いが、昔に会った構造と同じ時が会ったりする。

 毎日構造が変わるからデパートリーが足りなくなったのだろう。

 と、言っても地図がある訳では無いので慎重に進んでいく。

 迷子になると大変なのは世界共通認識だ。


「やっと14階層の階段を見つけた」


 アダマンタイトを掘った10層から13層に移動して、先に進んでいた同僚達の付けた目印を使って14階層に進む。

 先入者は便利だ。

 ちなみに鉱石探知の結果、今のところ5個ある赤色の光、特別鉱石は採掘されて居ない。

 下手したら壁の中に眠っている可能性がある。

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