駄文:予知能力? 要らんわそんなもん
リアルな話なら予知能力も結構なお話。
ロト6とかで稼げそうですね。
でも、小説としては、そんなチート一つだけ貰ってもねぇ。
予知では無く、もっと現実的能力だとしても、事情はあまり変わりません。
事例を挙げてみましょう。
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護衛艦「わかば」として、地球で言えば1930年代に相当する異世界に転生。
(「わかば」には強力なレーダーは載ってますが、火器は申し訳程度です)
1隻でも駆逐艦が欲しい海軍に徴用され、艦隊に加わる。
そのレーダーで探知し敵機来襲を警告するが、無視され、結局艦隊は壊滅。
「敵機だと、そんなものは見えないぞ」
次に所属した艦隊でも同様に警告するが、無視され、艦隊は壊滅。
「単なる偶然だろう。あてずっぼで言ったのが、たまたま当たっただけ。二度も偶然があるわけない」
次に所属した艦隊でも同様に警告するが、無視され、艦隊は壊滅。
「電波で敵を見つけるだと? そんなオカルト与太話を真に受ける馬鹿がどこにおるか、今は科学の時代ぞ」
次に所属した艦隊でも同様に警告するが、無視され、艦隊は壊滅。
「お前が敵を呼び寄せているのではないか。追放だ」
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結局、どんなに素晴らしい「知覚」を持っていても、権限か戦力が無ければ無意味という事。
単艦で何度でも敵編隊を消滅させられるイージス艦10隻分くらいの対空力があるとか、軍令部総長がひれ伏して何でも言う事を聞くような権力とか。
ナローシュで言えば、
一人でどんな強敵大軍相手でも無双できる力がある
とか
なぜか王侯貴族から何でも言う事を信じてもらえる
といった特殊能力が必要という事。
それらが無ければ、郷秀樹症候群に悩まされるだけ。
■郷秀樹症候群とは
(円谷の)公的な用語ではありません。 ネット上に広まっている用語でもありません。 私が勝手に語っているだけなので、要解説な用語です。
他の人には無い知覚で脅威などを知りえても、警告を誰にも信じてもらえず、または説得力のある理由を説明できず(宇宙人から直接警告を受けたとかね)、結局街の被害(おそらく相当な人数の人的被害も)を防げず、驚異の顕在化を待って変身して戦う羽目になる。
神の視点から見ている視聴者にはストレスマッハな事態。
子供は怪獣とのプロレスか見れれば無問題だから気にしないだろうけど……。
まぁ、郷氏の場合被害が出た後とは言え、強引に力で解決できるからまだマシですが。
その力と郷氏に一般人から見て「関連が無い」から、郷秀樹症候群はいつまでもそのままという、進歩の無い残念なお話ですね。
近年のウルトラシリーズではそのストレスへの対策では無いのでしょうが、途中で正体バレするようです。
(ウルトラマンの言う事ならみんな信用するわな)
郷秀樹症候群はリアルだけで結構。
お話の中にまで書きたくないですよ。
(別にオカルト電波は受信してません。 単に「専門家でない偉い人/現場を離れて久しくカンが失われている人」が「現役の専門家」の話を無視して失敗を繰り返し、成功を逃すのにうんざりした事があるだけです)
まぁ、文系の社長を戴いた技術系メーカーは衰退すると言われますからね。 何処でも事情は一緒ですね。
群像劇のネタとしてはアリかも知れませんが。