駄文:いわゆるクラス召喚と言う名のざまぁ物
模型戦記では2名召喚ですが、複数召喚で時折見かけるのが「クラス召喚」です。
で、このクラス召喚は大抵ダークな流れになっているようです。
それは当然ですね。
クラスは雑多に人が集められた集団です。
特定のスキル持ちや、同じ志をもつ仲間の組織などではありません。
アライメント的にも善悪・秩序混沌入り交じりです。
社会の縮図がそこにあると言っても良いでしょう。
そして何故か、異世界に飛ばされたという危機的事態にも関わらず、団結することなく、むしろ法の支配が無くなったことで「野生化」してしまうありさま。
年齢制限を受けないようにするために、ある方向の行動には走りませんが、クラスメートの命を狙う輩なんてのは普通に登場したりします。
それがリアルなのか、そうではないのか。
その昔レーガン大統領は世界各国の民族・宗教の対立に対し
「宇宙人が攻めてこない限り、人類が一致団結することは無いのかもしれない」
なんて事を演説で述べたそうです。
これがその通りなら、クラスの少年少女たちも、異世界送りという危機的事態にそれまでのいじめや闘争をやめて一致団結する事になりそうですが、そうはならない作品が一般的に思われます。
ま、日本の野党やマスコミは宇宙人が攻めてきても、人類存亡の危機について話題にすることも無く、まったく別のゴシップ的話題で政権批判を続けるでしょう。
昨年のコロナ対応を見る限り、ためにする政権誹謗中傷ばかりですから、この予測はほぼ正解でしょう。
(昨年末から今年にかけては政権側のポカも多いのですが、それへの追究はおざなりで他の所に精を出しているのは日本人のために働きたくないからですかね)
また、地球を守るために行う対策も「近隣諸国が脅威を感じる」という理由で反対する事でしょう。
結局は異種な者との接触に不慣れな日本人独特の行動なのかもしれません。
元寇とアメリカによる占領以外対外侵攻を受けた経験が無い日本人と、仲間同士で争っていたら国や民族が滅ぶ様子を見続けた世界の人々では危機に際しての感覚も違うのでしょう。
「たとえ敵でも同族の危機は自分の危機」という諸外国の人と、
「たとえ同族でも、敵の危機は蜜の味。シジミチャーンス!! じゃない、敵を潰すチャーンスww 自分の身が危ない? 大丈夫、俺様は『もみ手』の達人だから」という日本の人。
つまり、アレらは登場人物が日本人ならリアルな設定ということですネ。
結果、主人公は奈落の底に落とされ(比喩ではなく文字通りの作品もありますね)、そこから這い上がって「ざまぁ」することになる訳です。
とはいえ、主人公が抜けたクラスは、今度は次の犠牲者が定められ、追放されたり殺されたりして、最後は人数半数以下になって3つくらいの集団に分裂して殺しあう事になりそうですが、なぜか第2の犠牲者は登場しない模様。
不思議と主人公が抜けた後団結して、あとは一部主人公側に寝返る事もありますが、基本的に敵として倒される事になるようですね。
ま、そのほうか「倒し甲斐がある」からでしょう。
主人公が強くなって帰ってきたら、クラスの連中は崩壊して半数が死んでいたでは「ざまぁ」になりませんからね。
逆に「強い主人公」を追放して集団が崩壊するという話はありますが、それはクラス勇者たちでは無いようです。
それにしても、せっかく問題解決のために勇者召喚をしたのに、その勇者同士が敵そっちのけで潰しあうって、非効率の極みですね。
まぁファンタジー世界では「集団」とは目的や信条を同じくする者の集まりである事が一般的。
聖騎士(優等生)と悪魔の手先(不良)が同じ集団に所属しているなど、想像すらできない事でしょう。
異世界の方々、勇者召喚は少数に止めておくのが吉ですよ。