駄文:模型戦記書く前に見た小説。先行する方々に感謝を
大分昔の事ですが、活動報告のコメント返信に「ネタ被り」の調査の事を書きました。
これはそれの詳細版になります。
●家ごと異世界行きの話
模型ネタの場合、身一つで召喚されてはお話が成り立たない。
大量の在庫キットを持ち込む必要がががが。
では、家ごと召喚される話ってあるのか?
あるんですよ、それが。
・10年ニートシリーズ
家のインフラ(電気・上下水道)は生きていて、ネットも繋がっている。 というビューティフルドリーマーライクなおうち。
さらに部外者は侵入不可という設定。
まぁ弱肉強食なファンタジー世界の住処としては、それくらい無いと役立たないですよね。
模型戦記では家は単なる模型と書物などの「倉庫」なので、それらの「機能」は一切ありませんけど。
本編とIFルートがありますが、IFのほうが楽しいと思ってしまったりします。
掲示板によるコミュニケーションも良いのですが、実際に仲間が一緒にいると違いますね。
●二名主人公の異世界もの
と言う訳で、仲間が一緒に居るパターンとして二名召喚のお話です。
仲間がいると「普段の会話」が可能になるという利点がありますね。 やりすぎると寒い漫才になりますが。
リゼロだと周りの誰も知らない用語をスバルが口走るという痛いエピソードが何度も出てきますが、仲間との会話なら問題ありません。
(描写を見る限りこれは空気を読まないスバルに問題があるので、作者に問題はありません)
・異世界ライフの楽しみ方
完全に二名主人公ですね。 両方同格なのでバラバラに行動するのがデフォのようです。
通常一人で無双し、ピンチの時にもう一方が。
あれです、ピンチに駆けつけるウルトラ兄弟のノリですね。
・異世界チート魔術師
こちらはネタ被り調査で見た訳ではありません。
見たのはアニメ版のみですが、二名召喚の事例として挙げておきます。
●異世界に現代兵器持ち込みもの
ゲートが有名ですね。
web小説が商業世界に影響を与える事を認識した作品です。
近い存在として「過去に現代兵器持ち込みもの」ってのもあります。 戦国自衛隊やファイナル・カウントダウンが有名ですね。
規制が無いとただ進歩した兵器で踏みつぶすという事になってしまうので、どういう「規制」をするかが特色になりますね。
・日本国召喚
自衛隊が異世界で無双のなろう代表。
作者の方によると現代兵器がその力を十全に発揮するには、整備補給が出来る国家ごと現地に行く必要があるという結論ですね。
・ファンタジー世界の現代国家
こちらは比較的自衛隊中心ですが、自衛隊縛りから離れています。
冒頭部分は無制限感があるため、人によっては気になるかもしれません。(無制限的な能力は時間限定なので途中から無くなります)
戦いより政治ドラマ的な部分が多め。
・スキル『市場』で異世界から繋がったのは地球のブラックマーケットでした
カネと能力が規制要因。
カネが足りなければ買えないし、相手は店なので売ってない物も買えません。
買えても能力不足で現地に移送出来ないものは持ち込めません。
両方とも増加・強化するので昔出来なかった/買えなかったものが使えるようになる楽しみもあります。
ジェットコースター的展開が楽しめます。
・ゼロの使い魔
こちらもネタ被り調査で見た訳ではありませんし、「持ち込み」ではなく偶然見つけた感じですが。(しかも現代ではなく二次大戦)
見たのはアニメ版1期のみでだいぶ昔ですが、原作は「地球なめんなファンタジー」の原典として知られているようです。
・異世界艦隊 ―軍艦好きな奴が異世界でゼロから艦隊を作ったら―
このカテゴリに置きましたが、現代では無く第二次大戦の装備です。
ある程度構造が判っていないと艦船を生み出せないようです。
●模型もの
模型戦記での「規制」は「模型であること」ですね。
詳細はざっくりと4文字で説明するなら、「本編参照」でしょうか。
……説明ではありませんね。
「資料:模型召喚システム」を先に書いているので、そちらをご覧ください。
とりあえず、模型として制作・完成している事が必須要件と思っておけば良いでしょう。
で、模型ネタのお話も当然既に書いている方々がおられます。
(当然と言いつつ、まともにあったのは「なろう」だけで、他は探し方にもよるのでしょうが、0やあっても片手で済んでしまうという。 模型を嗜むオッサンはなろう界隈にしかおらんのか……いや、別にオッサンで無くても良いのだが)
・星野模型店の女店主 ~模型と一緒に恋も作ってみませんか?
戦いません。 異世界に行ったりしません。 純粋な模型ネタ作品。
「ネタ被り」の調査趣旨とは無関係に楽しめた良作です。
・異世界艦隊日誌
上記を書いた方の「異世界・模型・戦い」の作品。
なろう模型界(?)の期待の星。
スケールと年代が限定されている事が規制点です。
なお、異世界と現世を自由に行き来できるので、在庫枯渇問題は発生しません。
・たまの休みは異世界で模型三昧(エタ注意)
カクヨムに掲載。
模型というか、その上位カテゴリな感じですね。 スケールモデルは初回初登場のヘリだけで、後は人形やロボです。
なろうにある「日曜モデラーと七人の魔神」と同じ作品でしょうか。 カクヨム版のほうが話数は多いです。
・うちの店の模型が・・・(エタ注意)
現地の人に装備に関する常識が欠落しているという点がgoodな作品。
敵が無知でというのはよくある話ですが、味方も無知なので主人公が苦労します。
「異世界艦隊日誌」と「うちの店の模型が・・・」は、当初主人公は異世界と現世の二重生活をしていますが、どちらも進むにつれ(居住しているのは何処かはともかくお話上は)動きのある異世界パートに専念する形になりますね。
現世での本業は親戚(異世界艦隊日誌)や親(うちの店の模型が・・・)に任せる形です。
矢的先生(ウルトラマン80)ではありませんが、やはり二重生活は厳しいようです。
模型戦記では行ったきりなので、二重生活問題は起きませんが、代わりに在庫枯渇問題が発生します。
これに対する対処は主人公の年齢を大幅に引き上げて「膨大在庫」を実現させるという方式にしています。
(当時なろう小説の主人公は[中身年齢]30歳前後が目立っていました。大英君の年齢はそれより20歳以上上です)
でないと手当たり次第キットを買う若くして持ち家アリのお金持ちという「反感を買う」人物になってしまいそうなので。
キットのジャンルが限定されれば、そうでもないのでしょうけど、模型戦記は陸海空全域制覇なのでねぇ。
(架空品をカットしたので宇宙は無い。 え、スペースシャトル? あっても運用出来んからねぇ。 発射台もコントロールセンターも載せて活用できる衛星も無い)
大英君の年齢をあと10歳引き上げたら、さらにすごい「極大在庫」になりそうですが、その場合初期の在庫が「古すぎて制作困難(デカール崩壊)」とか「精密さ・再現性に問題があって召喚対象外(リサーチミス/ディテール不足)」とかが発生しそうなので、やめておきました。
田宮模型全仕事とかを見ると、大昔のソリッドモデル(木製です)とかはその再現性から召喚対象外になりますね。
まぁ、想像力にもネタにも限界があるので、無制限に年齢を引き上げる訳にもいかないのですが。
(こち亀全巻持ってるなら、出来るかも。 ま、1冊も持ってないけどな)
というか、ターゲットユーザーがおかしくなる。
ちなみに、大英君も年齢不相応なキットをいくつか持っています。
21世紀に入ってから購入ルートにリサイクルショップが加わったためです。
なお、模型ネタ調査の時はあらすじでロボネタ(ガンプラ系など)と判る作品は除外しています。
と言いつつ、ナイツマはアニメを見てコミックを読んでいますが。(やはり原作は見ていない)