表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボロアパート  作者: さち
160/270

麻世と楓 第22話

今回もまた残酷なシーンがございます。

麻世の暴走はいつになったら止まるのでしょうか?


作者の私にもわかりません。

…無責任かな?笑


でも、新しく書き出すと頭の中で彼女たちが動く気がするんです。コレって私だけなのかな?

不思議な感覚です。



長くなりましたが、苦手な方はお気をつけ下さいませ!

では、どうぞ。

「麻耶…やっぱり私の思ってた通りだった。麻耶はそんな酷い事を言う子じゃないもの。…てか、記憶に残ってんじゃん!何なのコイツ?」


本当に麻耶の話を最後まで聞いてなかったんだ…。

楓の記憶の中の状況を見てわかったが、きっとあの時何を言っていたとしても麻耶は殺されたんだと思う。そうでなきゃあんな酷い殺され方をするはずがない。


麻耶がどうやって死んでいったのか…。


始めは金槌で頭を殴られた。

その後はとにかく全身を殴られ蹴られ部屋の中を引きずられて、最後は傘の尖った先の部分で刺されていた。


トドメを刺すとかじゃなかったんだ。

…なぶり殺しってやつ。


出血多量なのか?外傷性ショックなのか?

詳しい死因は私にはわからないけれど酷い殺され方をした事だけは明らかだった。



「…さぁ、コイツをどうしてやろうかな?この後、どこからいたぶってやろうか?……どんな死に方が一番苦しい?ねぇ?楓ちゃん?」



麻世はそう呟きながら楓の頬を叩いて目を覚まさせようとしていた。


パチンッ


パチンッ


パチンッ


……


一定のリズムで両頬を叩く。

いつ起きるのかな?これ、結構しっかり起こさないと駄目なんじゃないか…?



バチンッ!



最後に思いっきり叩いた一発で目が覚めたらしい。


「う…うぅ……う、ん…」

小さくうめいて薄っすらと目を開けた。



「あ、おはよ〜。」

「……っ!ハッ…ハァッハァッ!や、や…めて。」

目が覚めて意識がハッキリしたのか、楓が目を見開いてコチラを見ている。


「今はまだ何もしてないよ?…今はね。」

「……」


何か口答えするかもと思ったのになぁ。

答えられないのか?それとも答えたくないのか?

楓は無言で麻世の顔をジッと見つめていた。


「その目は何?一丁前に睨んでるのかな?…え〜っ!楓ちゃんって生意気〜っ!」






「ふふっ。……殺してあげるね?」






耳元でソッと囁いた。

すると、楓は途端に暴れ出した。



「ねぇ〜。そんな事しても逃げられないのわかってるでしょう?というか、誰かに何かをしたら自分に返ってくるって知らないの?まぁ、アンタの場合は倍返しどころの話じゃないと思うけど?」



バキッ!



ドカッ!



………




ボキッ……



ベキッ……



「あ、この音ね。アンタの指の骨を折ってる音。…聞こえてる?もうそろそろ折れる指がなくなるけど。」



「…も、……ろして…れ。」


「ん〜?なんて言ってるのか聞こえないよ?」




「こ、ころ…して。も、やだ…」


「まだまだでしょ?…私って天邪鬼だからなぁ〜。やめてあげない。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ