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2.5 スタンリー伯爵目線
「1度陛下にお会いして、はっきりさせる時かもしれんな」
自宅執務室で持ち帰った仕事をこなしながら
スタンリー伯爵はつぶやく。
「あの第2王子私のソフィアを何度も泣かせるとは!!」
「あとから物を送れば許されるものでもないわ!!」
段々と声が大きくなって手を震わせるので書類がぐちゃぐちゃになる。
それを綺麗に揃えながら執事のロイドは主人の真正面に立つ。
「旦那様…落ち着いてくださいませ」
「可愛い可愛いソフィアがこの頃私に何も言ってくれなくなったではないかー!!全てあの王子のせいだ!!」
「ロイド明日謁見の申請を出してくれ。なるべく早くにと」
「かしこまりました」