13 おまけ3
ソフィアとエドワードの婚約が正式発表されてから3年がたった。
ソフィアも高等部を卒業し、あとは結婚式を待つだけだ。
「ダリア。あなたがついていてくれるなら私も安心だわ」
「マギーさんお任せください!」
「ソフィア様には幸せになってもらいたいわね。大丈夫だと思うけど」
「殿下がソフィア様の嫌がることなんてしないですよ」
そうねと2人は笑いながら、昔話をして笑いあう。
「ソフィアもだいぶ絵になるようになりましたわ」
「可愛らしさも損なわなくて本当によかったですわ」
ブランカとシャルルはお茶を飲みながらこの3年間楽しかったわねと昔話に花を咲かせる。
「もうすぐ楽しみが増えるね。リザベル」
「そうですわね。本当に」
先に結婚した2人は忙しい公務におわれる中、エドワードいじりとソフィアを愛でる事をしっかり予定に入れてある。
「あの2人がこの先どうなるのか本当に楽しみだね」
自分のことのように笑うアイザックを見てリザベルも目を細める。この2人にさらに愛でる存在ができるのはあと少し先の話。
「サリー。もうすぐソフィアはここからいなくなるよ」
スタンリー伯爵は1人サリー夫人の絵に話かける。
「寂しいね…でも私たちの娘は本当に素晴らしい。みんなに愛されている自慢の娘だよ」
「一緒に笑って送り出そう」
「私にソフィアを残してくれて本当にありがとう。愛しているよサリー」
◇◆◇
「お父様」
真っ白なドレスを着て今までで1番綺麗なソフィアを見て、既にボロボロのスタンリー伯爵。
「ソフィア…」
「お父様泣かないでくださいな。私本当に幸せでしたわ。…お母様の分も愛してくださって本当にありがとうございました」
「うん、うん…」
2人で歩いて行く先にエドワードがいる。スタンリー伯爵からソフィアの手を受け取る。
式典最後、ソフィアのベールをあげるエドワード。幸せいっぱいの笑顔を見せる自分の花嫁を見てとろけそうになる。
「ソフィア。愛してる」
「私もですわ。エドワード様」
そっと顔を近づけキスをする。いつまでも鳴り止まない拍手の中2人は手を取り合って最高の笑顔である。
これで完結です。ありがとうございました。




