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キミの はんぶん  作者: ユエ
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2人だけの世界が欲しい

初めまして、ユエです。

いつもは読む専なんですが、今回、作者として初投稿してみました。

「キミの はんぶん」という作品ですが、完全見切り発車です(笑)

今時珍しいんじゃないかという程、純愛というか狂愛というか…

頑張って、こっからどーなるの!?っていう作品を作れたらいいんですが……(笑)

「キミの はんぶん」どうぞ末永くよろしくお願いします


私はーー


俺はーー



キミの、はんぶん。





オギャァオギャァ…!



ー4月20日 深夜2時51分


俺が生まれた日時



ー4月20日 深夜3時03分


私が生まれた日時



俺(私)達は、同じ日、同じ場所で生まれた。





ー春 4月3日


さわさわさわ…

桜の花びらが風と遊んでる

木漏れ日がキラキラと踊って、きれい


「みちる」


「…ゆーや」


みちるは桜の木に向けてた顔を、優也に向ける


「遅刻すんぞ」


「うん、行こ。ゆーや」


「来年の今頃は高校生だなぁ」


「…ん。」


今は中学三年生。所謂、受験生だ。

今になって、迷ってることがある。

どこの高校に行くかーーではなく、

優也と同じ高校に行くか、行かないか。

同じことのように思えるが、私にとっては全然違う。

優也がいる学校に行くか、行かないか。

去年までは、こんなことで悩む必要はなかった。

私と優也は、「はんぶん」だから。

一緒にいることが当たり前だった。

だけどーー


(回想)

「来年受験生だねー!ヤダーッ!」

「みちるちゃん、どこの高校行くかもう考えてる?」

「ゆーやと同じとこだから、まだどこかわかんない」

「え、みちるちゃん。高校も神崎君に引っ付いて行くの?」

「うそー!神崎君と一緒にいる為に、態々同じ学校に行くって、ちょっとコワッ!」

「前から思ってたけどさー、みちるちゃんてーー」



その子達は、周りにこの事を言いふらし、元々友達の少なかった私は、あっという間に孤立した。

友達と思ってたのに。

優也はそんな私も見て、

「馬鹿だなぁ、みちる。

何回同じことを繰り返すんだよ。

周りの奴らに気を許すからそんな思いをするんだ。

俺はお前がいればいい。

お前は俺がいればいい。

俺達は はんぶん なんだから。」

と言った。


私達は同じ日、同じ場所で生まれ、家も近所なこともあり、常に一緒にいた。

別々の家に居ても、私が泣けば優也が気づいて私の家の方を見て泣く。

優也が泣けば私が気づいて優也の家の方を見て泣くことや、一緒に居る時は、ずっとくっついて離れないことなどしょっちゅう起こり、お互いの両親も最初は困惑していたが、今や「前世は双子だったのかもね」等と変な納得をしている。


幼稚園の時に、双子の意味を先生に聞いたら、「1人が半分になって、2人になるの」と教えられた。

それから私達は、お互いのことを はんぶん と言い続け、お互いがお互いの事にしか興味が持たなくなっていった。

そして、母さんはそんな私達を成長するに連れ、だんだん心配してくるようになった。


母さんが心配するから、友達を作ろうとするけど、口数が少なく、あまり表情を出さない性格な上に、私と優也の関係を知ると、皆引いて去っていく。

優也は気にしていないけど、私は毎回それに傷つくから、優也は私に呆れるのだ。


なんで、優也とずっと一緒に居るだけで、皆引くんだろう?

私には優也がいればいいのに、母さんは何を心配しているのだろう?


時々、無性に優也と2人だけの世界が欲しくなる。

そうすれば、きっと…

「キミの はんぶん」いかがだったでしょうか。

まず、読んで頂いたことに感謝をー


読んで頂き、本当にありがとうございます


初めましての作品ということで、拙い表現や理解しにくい場面もあったと思いますが、色んなメッセージをこの作品に詰め込んでいけたらと思っています。


これからも懲りずに読んで下さると嬉しいです。


ユエより。

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