侠龍の日常・下 更新停止のお知らせ
あとがきにお知らせがあります。
「勝った?」
クテナが去り、人波が戻ってきた路上へ食事を終えたヨシアがやってきた。
「勝ったよ。勝率八割五分はキープだな」
「お疲れさま」
タルゴゴでの決闘の日々の中、侠龍は三度負けている。内一人は非番で再戦を申し込んできたシュルクだ。これでシュルクとの戦績は五分。近い内に侠龍からもう一戦仕掛けようと思っている。
「じゃ、ギルドに行こうか」
「おう」
服の裾を払い、先の決闘の反芻と反省をしながら頷いた。お疲れシャロン。雑踏からかけられる声に顔を向けると、リンゴのような果物がふたつ飛んできた。左右の手でそれぞれを受け取り放った相手を探すと、青果を売っている露店の主がいぶし銀に笑っていた。「どうも」と片手を挙げて応じ、片方をヨシアに渡してからかぶり付いた。火照った体に瑞々しい果物が染み入る。
毎日のように決闘を続ける侠龍は、市井に顔が知れていた。ヨシアと連れ立ち聖甲騎士を蹴り飛ばし、と話題に事欠かない男はほどほどの注目に相応しい。次決闘をする時は自分の店の前でやれ、などとリクエストを受けることも少ないない。自分もこの街に馴染んだものだと感慨深くもなる。
ヨシアは露店の主に礼を言って頭を下げたが、主はもうふたりを見ていなかった。
◯
「今日はよろしくね」
ティエと合流して西の山へ向かう。これから麓の森を抜けて山に分け入ろうと言うのに、ティエは常の通り半裸である。侠龍と違って豊かな獣毛が、枝葉から身を守ってくれるのだろう。侠龍は変わらず紙甲の紛い物だ。
採掘に必要な道具や鉱石を入れる籠などは荷車に乗せ、ティエが牽いている。侠龍は荷車役を買って出ようとしてティエに呆れられた。侠龍とヨシアは体を空けて周囲の警戒だ。そのために呼ばれているのだ。
それなりに整えられた道を三人と一羽、荷車で進んでいく。先日は血肉が撒かれていたが、今日はなにもないようだ。撒かれていた場所を確認すると、土が掘り返されていた。血の臭いを消すためだろう。その甲斐あってか、今日はほとんど魔物と遭遇しない。たまに出ても侠龍よりもはやくヨシアが仕留めてしまうので、侠龍は暇を感じはじめていた。
「今日はずいぶん働くんだな」
「そりゃあ、護衛の仕事だからね。シャロンが来るまではひとりでやっていたから、その癖でもあるんだろうけど」
「なるほどね。後ろと側面は任せるから、正面のは任せてくれ。ティエには届かせねえよ」
「わかった」
頼もしいね、とティエに笑いかけながら、ヨシアは荷車の後方に回った。ヨシアの負担が大きいが、そこは先輩。甘えさせてもらおう。
◯
やがて採鉱場に到着した。木が開かれ背の高い草に覆われた空き地と、岩壁のような岩肌に、坑道と思われる洞窟がポツポツと並んでいる。いずれの坑道も明かりはなく、暗闇がこちらを覗いている。
ティエは草を踏み倒し簡単に地均しをすると、荷車からいくつか荷物をおろし、準備をはじめた。防塵のためだろう布を口に巻き、飲み物と採掘道具を入れた篭と空の篭のふたつを台車に乗せた。
「今日はどこ?」
「……正面だね。正面に行こう」
短く問うヨシアに、ティエは確かめるような間をあけて答えた。耳がピクピク動いていたので、なにかを聞いていたのかもしれない。それを受けたヨシアはティエの示した坑道の入り口に立つと、肩にとまるショコラティエの頭を指先で撫でた。ショコラティエはくすぐったそうに指にじゃれつき、チチチと鳴いた。
「うん、大丈夫だね。この穴にはなにもいないようだ」
「ありがとう、ショコラティエ」
ヨシアが肩の小鳥に一欠片のチョコレートを与える。小鳥はそれを受け取ると足で抑え、ヨシアの肩に染みを作りながら味わうように食べ始めた。
「じゃ、行ってくるから、ここは任せたよ」
「うん。気を付けてね」
台車を牽きながら坑道へ消えていくティエを眺めながら、侠龍が聞いた。
「今のは、ティエが入りたい道の索敵をショコラティエがしてくれたってことで?」
「あってるよ。たまに魔物や獣が入り込んでることがあるからね」
「ショコラティエに頼めば暗い狭所で出くわす心配はないってわけか。ショコラティエ様々だな」
「私はヨシアに頼まれたからそうしたに過ぎないよ。私の力をそう使ったヨシアをこそ、誉めたまえ」
チョコレートを食べ終えたショコラティエは流し目で侠龍を見やり、すぐに視線を外して羽繕いを始めた。ヨシアの肩には溶けたチョコがしっかり塗布されている。
外に残された侠龍たちの仕事は、荷物と坑道の見張りだ。荷物が荒らされないよう、坑道になにも近付かないよう番をする。それなりに拓けた場所であるため視線は通る。軽く会話をする程度の余裕はあった。この付近に慣れているヨシアに侠龍が教えを乞うことが主な会話の種であったが、坑道で見掛ける魔物や獣の特徴をあらかた伝えたところで、ヨシアが神妙な顔をして言った。
「僕に、シャロンの戦い方を教えて欲しいんだ」
「俺の?」
真剣な顔のヨシアに向き直り、侠龍も真剣に、しかし隠しようもない怪訝が表れる。
「うん。何回かシャロンの戦いを見て、練習風景を見て、なんていうか、洗練されてるなと思ったんだ」
この世界での体の個人差は、侠龍が知る個人差とは隔絶した差異がある。人の皮膚や腕力に対し、甲虫の甲殻や獣の筋肉では比較にもならない。当然武器や防具も侠龍の知るものとは異なる発展をしているし、戦い方もそれに倣う。
この世界における近接戦闘の訓練とは、模擬戦がメインとなる。次点で土を詰めた袋や丸太への打ち込みだ。その打ち込みも体の使い方なんかを指南されるものではない。思い思いに叩き、どうすればよりダメージを与えられるか、個人のセンスが試される。
この世界ではより才能が試されている。
「シャロンは激しく動き回ってもバランスを崩さないだろう? 相手の攻撃には素早く身を翻して躱すのに、すぐに攻撃に転じている。あれを教えて欲しいんだ」
「……って言われてもなぁ。俺剣術とか詳しくないし」
真摯な青年に報いたい侠龍だが、自分に教えられるものがあるとは思えなかった。喧嘩は人一倍してきた。命を奪う戦いもたくさんした。
だが、だからこそ生兵法は大怪我のもとだと知っている。手足の数や形が同じこの青年とは動きだって同じだろうが、軽々に教鞭などとれない。
「お願いだよシャロン。僕は一番強くなりたいんだ」
もはや断るつもりで、なんと言って断ろうかと考える侠龍に対し、ヨシアはまっすぐ目を見詰めていた。紫水晶のごとく輝く視線が、侠龍の目を通して脳を貫く。瞬間、侠龍の思考は空白に染め上げられた。脳裏をよぎるは在りし日の自分。いや、過去の自分などよりよほど純粋に強さを欲しているように見えた。
「ん……、じゃあ、足運びと翻身くらいなら……。剣術は期待しないでくれよ」
気が付くと、侠龍はヨシアの要請を受けていた。一見条件付きのようだが、ヨシアも侠龍に剣捌きは期待してはいないだろう。事実上の全面降伏だ。
「うん、ありがとう!」
パッと顔を輝かせるヨシアを見ると、空白になった思考に涼風が吹くような、爽やかな気分になれた。その爽やかさで自身を慰めつつ、侠龍は早速指導を始めた。
「じゃ、まずこういう場でも出来ることからだ。相手の入り身に対して素早く側面に回り込む練習をしよう。先に前足を動かしつつ、上体はギリギリまで残して……」
侠龍の教導とヨシアの実践は、ティエが鉱石の山を牽いて帰るまで続いた。
◯
鉱石のぎっしり詰まった篭はいい負荷になりそうだったが、今は仕事と諦めた。帰路も何事もなく、タルゴゴに入るための列に並ぶ。毎日毎日飽きもせず、ここは常に人が並んでいる。それはきっと健全な流通のためで、侠龍はこの都市の豊かさをぼんやりと感じていた。
仕事帰りの傭兵。仕事中の傭兵。仕事に行く傭兵。商人、商人、商人。職種としてはバリエーションは少ないが、小さくはない活気がある。
タルゴゴに来てからの仕事もやりがいを感じる。日雇いも同然で収入には不安があるが、仕事も豊富にあるし、騎士と決闘して対等に戦ったという事実は市民からの依頼を増やすことに一役買っている。傭兵の仕事をこなす上で直接的な武力の高さを示すよいパフォーマンスとなった。
一方で「騎士に不意打ちをしかけ勾留されたが悪魔の力を借りて出てきた」と後ろ指を指されることも珍しくないが、すべて事実なので諦めるしかない。
タルゴゴ周辺の見晴らしが良いため、警戒の対象が近くの人間に移る。列は商人用とその他用で用意されていて、侠龍たちはティエの護衛なので商人用に並んだ。荷改めのある商人と違い、傭兵その他は身分証や通行料だけで通れる分消化が早い。侠龍は自分達の横を流れる人を眺めていた。通る傭兵の多くは見慣れた顔ぶれだ。ギルド館内ではよく見る連中だが、革鎧で武装している様は見慣れたそれではない。
そんな人波を見るともなしに見ていて、ふと気が付いた。
「そういや、弓を持ってる傭兵が多いよな」
いや傭兵だけではない。門を守る衛兵も背中に弓を背負っている。そこに吸い込まれていく傭兵たちも、そのほとんどが弓を携えていた。
「そうかな? 普通だと思うけど」
侠龍の疑問にヨシアの方が疑問符を浮かべた。荷車の後ろから首を伸ばしたヨシアも、侠龍同様横を通る傭兵を見ている。
「これ普通なの? ほとんど全員が持ってるじゃないか」
見ているものが同じで感想が違うということは、侠龍とヨシアの常識の違いが出ているということだ。そしてこの世界において、常識を違えているのは常に侠龍である。荷車を牽くティエがため息混じりに言った。
「なに言ってんだい、当たり前じゃないか。弓が使えるのに弓を使わない傭兵なんてそうそういやしないよ」
バイソンの顔からは表情が読み取れないが、声音からも態度からも侠龍の物知らずに呆れていのがよくわかる。
「そんなもん?」
「そんなもんさ。逆に聞くけどね、遠距離攻撃をしない理由があんたにあんのかい?」
「……なるほど」
言われてみて納得した。言われなければ分からない自分に呆れる。侠龍が腰の袋に蓄えている礫と同じだ。弓とはいわゆる最強の武器なのだ。持っていない方が不自然ですらある。
「あれ、でもヨシアは持ってないよな? なんで?」
「僕の場合はお金の問題かな」
ヨシアは困ったように笑って答えた。
「矢はお金がかかるからね。ただでさえショコラティエにチョコを食べさせなきゃいけないのに」
「それにねシャロン、考えてもみたまえ。矢はヨシアより遅いじゃないか」
「違いない」
ショコラティエに納得で返し、侠龍は考える。未だ財布に余裕はできず、その日暮らし同然の身の上だ。弓矢の使用は検討したいが、どれくらい金がかかるものなのか……。
その思案を覗いたかのようにショコラティエが侠龍の肩にとまった。
「君も弓はいらないんじゃないかい? シャロンの腕力なら、石を投げた方がよほど威力があるだろう。飛距離だって、弓にひけをとるまい」
「それは……、そう思うか?」
「思うね。扱う弓にもよるだろうが、よほどの特別製でもなければ君は弦を引きちぎり弓柄を握り潰すだろう。そしてその繊細な扱いを心得たとしても、放たれた鏃は君の投石の半分も効果をもたらさない」
矢傷の分類は刺突に近い。点として鋭く肉体に突き刺さり少なくない流血を引き起こすが、制圧力は高いとは言えない。遠間の的に放ち追い払うか、近づかれるまでに数を射ち傷を増やすことが目的となる。弱体化を求めて的の大きな胴を射るか、無力化を求めて的の小さな脳を射るか。射手の方針は様々だ。
投石による傷は殴打に近い。矢より接触面積の広い投石は深い傷も多量の出血も望むようなものではない。が、薄布一枚のはためきで阻まれることもある矢と違い、硬い鎧の上からでも衝撃という効果を見込める。骨が折れなくとも手足に痺れを残せれば御の字。脳震盪までいければ万歳だ。さらに弓矢と違い弾は事実上無限。切れる弦も持たないし荷物にもならない。
しかも侠龍の場合、元々の筋力に加えて地神の加護もある。路傍に転がる石ころも、侠龍の手にかかれば高速で飛来する暴力となる。革鎧はおろか金属鎧にすら大きな凹みを残し、その下の肉、骨に大きな衝撃を伝える。露出した肌に当たれば周囲の肉を巻き込みながら大きくめり込み、結果もたらされる出血は矢傷の比ではない。体内に残った石は後の行動の阻害にもなりうる。
しかしそれは、あくまでも命中すればの話である。
矢と投石の大きな違いを挙げるなら、それは精度と飛距離。どちらも圧倒的に弓が上なのだ。このふたつは投射武器を使う上でもっとも重要な要素と言える。このうち飛距離は侠龍の筋力でカバー出来るかもしれないが、精度はそうはいかない。目視で狙いをつけ微調整できる弓と違い、投石は脳内のイメージで投げるしかないのだ。こちらは膨大な練習を要する。
「……というわけだ。わかったかね?」
「は、半分くらいは」
小鳥の呆れる気配を肩に感じ、侠龍は羞恥を曖昧な笑いで吐き出した。せっかくの講義というのに理解が追い付かなかった。
「いいから君は石を拾って投げていればいいさ。距離の空いた先制攻撃のチャンスを、弦の切れる音で不意にしたくはないだろう?」
そう吐き捨てると、ショコラティエはヨシアの肩へと戻っていった。
「珍しいね。ショコラティエが助言をするなんて」
「先行投資というものさ。シャロンが長生きすれば、美味しいチョコのお菓子を思い出すなり閃くなりするかもしれないだろう」
「そりゃちょっと荷が重いけど、頑張ってみるよ。ありがとう」
助言を頭で咀嚼する。一度試してはみるつもりだが、ショコラティエの言う通り侠龍に弓は向かないだろう。
「弓を使わない理由があんのはわかったけどさ」
侠龍の思案を遮ったのはティエだ。
「投石器くらい使ったらいいんじゃないの? あれなら握り潰されもしないだろうさ」
思いもよらない言葉に侠龍は笑った。ティエが冗談を言っていると思ったからだ。
「いやそりゃ投石機なら握り潰す心配はないだろうけど、あれは武器というよか兵器だろ。持ち運べるもんじゃないし」
「あぁん? 誰がカタパルトの話なんかしてんだい。投石器だっているだろうが」
「? いやカタパルトの話は……」
していない、と言いかけて口をつぐむ。侠龍がカタパルトと聞いて思い浮かべるのは子どもの頃の記憶だ。トレーディングカードのモチーフになったり、ロボットアニメに出てきたそれだ。今の会話にはおよそ似つかわしくないものが急に出てきた。
ここ半月で学んだことだが、翻訳の魔法は融通が効く。効きすぎると言っていい。意訳してくれるだけでありがたいのだが、侠龍の知識にないことまで訳してくれるため聞き手の侠龍が追い付かないのだ。今回もまたその有能さがなにか行き違いを作っているのだと察せられた。
「すまん急に変な話しちまったな。ええと、ティエの言うトーセキキってどういうのを言ってるの?」
経験上こういった行き違いは同音異義語で多く起こる。聞いた言葉と違う意味を侠龍が発してしまうと、全く違うこちらの言葉に翻訳されてしまうようだ。こういう場合は言葉から連想された意味を考えず、侠龍に聞こえた音を返せばよい。
そうしてティエに発した質問は、ヨシアから帰ってきた。
「これだよ。これが投石器」
ヨシアは腰に吊っていたそれを外し、侠龍に示した。
それは一見するとアイマスクのようにも見えた。細長い楕円の革と、その突端にそれぞれ長く編まれた紐がつけられている。
「あ、……あー! スリング! スリングのことか!」
「大きな声出すんじゃないよ……。さっきからそう言ってるじゃないか」
侠龍の耳にはそうとは聞こえていなかった。スリングを扱う暴力屋と殺し合ったことはあっても、スリングを投石器と訳すことを知らなかった。
「悪い悪い、そうだよな、普通に投げるよりその方がいいよな」
大きな声を出したことを詫びながら考える。確かにあの暴力屋は手強かった。深夜のアーケード商店街の端から端、百メートルはあろうかという距離を無視して強力な打撃が飛んでくるのだ。精度は決して高くはなかったが、足元の煉瓦が割れ盾にした看板をやすやす貫通する威力には心胆寒からしめるものがあった。連射は効かないようだったが、こちらも試してみる価値はあるだろう。
「そうだな、投石器、使ってみるか」
ティエの助言に感謝を吐こうと顔を向けると、バイソンの笑顔が向けられていた。
「投石器の作製、メンテナンス及び弾の調達には、ぜひ当店のご利用を」
◯
タルゴゴに帰るとティエと別れ傭兵ギルドに向かう。護衛の依頼はタルゴゴに入るまでだ。
ギルドで完了の報告をし、報酬を受け取り、沸き上がる食欲亭に向かう。そこで軽食を取って侠龍はヨシアと別れた。ヨシアは宿の厨房を借りて菓子作り。侠龍は部屋に荷物を置き、服を着替えて外に出た。もう日が暮れる。朝と同じコースを走って孤児院へ向かった。途中でチーズや干し肉を買っていく。
「こんばんは、シャロンさん」
「こんばんは、ジェスキドンさん」
階段を使わずに急な斜面を駆け降り、掃除をしていたジェスキドンと挨拶を交わす。元気いっぱいな子どもたちとしばし遊び、トレーニングスペースに入った。
「うっし」
気合いとともに息を吐き、まずは走る。十メートルはあろうかという急な傾斜を、クレーターの底から外までを駆け上がる。持久力は決して失うわけにはいかない強力な武器だ。錆びさせるわけにはいかない。
筋肉もまた同様だ。午前中はサンドバッグ代わりにしていた鎖を負荷にしてジャンピングスクワット。ドラゴンフラッグ。倒立プッシュアップ。
こちらに来てから筋力が大幅に強くなり、おそらく物理法則も違う中、こんなトレーニングに果たして効果があるのかどうか。不安を振り払うかのように、侠龍は汗を流し続けた。
今回で今作の更新を停止させていただきます。
世界設定も人物設定もなにもかも間違えました。下手に賢しらにしようとしたせいで主人公が武器を持たないことを正当化させられません。武侠気取り感など見る影もなし。
拙作を読んでいてくださった皆さんには申し訳ございません。




