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【漸ジ版】Chield-シールド-  作者: でーりぃ
4/13

4-1

可笑しく、過ごして、どれほどか。


目を覚ませば、誰もいない部屋にいた。


冷たくて、さみしいへや。


目を覚ませば、というよりは気を取り戻せば、と言い表すべきか。


ともかく僕の自覚がそこに再び咲いた時、僕はひとりであった。


ふと壁を見遣れば秒針が刻まれている様子が瞳に映る。


コッコッコッ、コッ、コッコッ


機械仕掛けは、はたらきを止めない。


それを、うごかない僕が眺め続ける。


千六百十三…千六百十四…千六百十──五


カチリ


調和の音が奏でられる。


いちばんふとくて立派な針が、重い腰を上げた音だ。


今まで微動だにしなかった彼が、千を超える下の働きを受けてようやく、1歩だけ、動く。


その威風堂々は、さながら、カノジョのようで。


「あ……」


微かにドアが、開いた。


僕はそこから抜け出す、だろう?


この狭い部屋では何か狂っている?


狂っている?何か?




「──迎えに来た」




何かは、何だ。


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