表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カフェのある病棟  作者: 黒宮 圭
1/5

プロローグ

人は誰しもいつか死ぬ。

これは、受け入れなければならない運命なのだろう。

 毎日のように仕事に行き、成果が上げられなければ簡単に切り捨てられる環境で、必死に足掻くサラリーマン。

 朝早くから友人と共に遊び、一日一日を後悔のないように生きる小学生。

 息子と孫の顔を見たく、夕方になると多くのお菓子と飲み物を無意識に用意しながら、いつ会い来るかも分からない姿を一人で何年も待つ老婦。

 昼休みに仲のいい友人と集まり、芸能人やドラマ話題で盛り上がる集団を、自分の席から静かに見る女子高生。

 年齢も違ければ性別も違う。

しかし、このような特別ではない人にも、死は平等に訪れるのだ。

そしていつ、どのようなかたちで訪れるのかは不明だ。

 ならば、どうするか。

死を拒み続けるか。

どんなに拒んでもそれは無意味な結果に終わるだろう。

決して逃れられないのだから。

 そう、答えは一つだ。

今を後悔のないように生きること。

これしかない。

 だが、それさえも不可能なことだってあるのだ。



後悔のないように生きるなんて、そんな傲慢な考えは私にはできなかった――



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ