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魔王 転生一巡目 覚醒

俺は覚えている。あの時俺は死んだんだと。正確には死んだのは俺ではない。俺のような物が合わさって混じりあった何かが死に、その記憶の一部を俺は受け継いだんだ。


俺の存在は何なのか?そもそもそこから分からない。でも、何かが俺の心に直接語りかけてくる。


「人間をまとめし勇者と共に、この世界の悪から七つの大罪を守り抜け」


と。引き継いだ少しの記憶の中に、その七つの大罪の場所の記憶がある。声の主は俺の元の姿である何かなのだと直感的に理解し、この言葉は絶対に守らなければいけないと、心の底からそう思った。


七つの大罪の力がどれほどの強大であるかを俺は知っている。悪用されてはいけないと俺はわかっている。この世界を守るためには、七つの大罪を死守することが必要なのだ。


俺は魔族だ。今すぐにでもその勇者とヤラを見つけ、協力し、人と魔族を一つにまとめ上げなくてはならない。だが、それは今はできなさそうだ。


人間達はおかしい。たった一人の指導者が消えた。それだけで戦いが始まる。

かつて最も栄えた国はその存在すらも全てが消え、さらなる魔法を巡って大国同士がぶつかり合う。人と人。同じ種族でさえ分かり合えない生物と、果たして協力し合うことは出来るのだろうか。


何はともあれ、勇者と接触できるのは、きっとまだまだ先のことになるだろう。それまでの間、俺は部下としっかりと七つの大罪を守り抜かなくてはならないのか。







ある世界のある場所で、その日魔族の王が生まれた。人間と手を取り合い、自身のもとの姿である神の教えを守るために。


彼は人間達の醜い争いが終わるまで、ひたすら魔族を引き連れて七つの大罪を守りつずけるのであった。



短いストーリーで分けて投稿します。

本編と合わせてどうぞご覧下さい。

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