6話 能力:むのう
<能力:むのう>
一瞬見間違いだとおもったがそうではなかった。
ひらがなで むのう とかかれてあった。
「むのう…… はっ!?」
むのう?なんだよこれ、能力がないということか? それともただたんにやくたたずということか?
そんなことを考えていると、そこらじゅうからおしこらえたような笑い声が聞こえた。
「静粛に」
王様は立ち上がりながら言い、俺をじっとみてから口をひらいた。
「そやつを地下の牢屋にいれておけ」
その言葉とともに俺を取り押さえていたもの達は連れて行こうとした。
「まてよ、何なんだこの能力」
俺は連れて行かれそうだったがそれにはむかうように力を入れ、くいとどまった。
「しるか、お前の能力だろ」
わかんないから聞いてるんだよ!
「なにをしている早く連れて行け」
王様がそう言うと、兵士たちの力がいっきにつよくなり俺は牢屋に連れて行かれた。
牢屋に連れていかれているとき兵士がくすくすと笑い出した。
「能力がむのうとかなんだよそれww」
俺を運んでいる兵士が笑いながら言いだした。
「ならお前らの能力は何なんだよ」
人間で能力をもつものは少ないといっていたが…
「なにいってんだ、俺らが持ってるはずないだろ、もってるのは貴族か亜人か異世界人くらいだよ。」
やっぱ普通の人間は能力をもってないか…てか!亜人なんかいるのかよ!
「じゅあ、お前らの身分証明表示の能力のとこに なし と書かれてあるのか?」
「まず能力の表示もないよ」
え! けっこうどうでもいい質問が能力の確信につながった。
能力がない人にはまず能力表示がないということは俺の能力は能力なしということではないということ…
てことは俺の能力はほんとうに むのう なのかよ…
なんでもいいので感想書いてくれるとうれしいです(>。<9)