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転生してドラゴンブリーダー始めました  作者: グランディア
第一章:ドラゴンの育成係
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エメラルダとバハムートの出会い

私はローリンス王国に降り立つや、すぐにレベルガに襲い掛かった部隊について色々と質問攻めに合う


一通りが済み私は、肩を回して外に行くとハルバードが「災難だったな、俺からあいつらに聞いた、傭兵会社に登録されていたドラゴン達で黒く塗られた塗料の下はグリーンドラゴンだったよ。仕事内容もヤバイ類の物らしく、詳しい情報はレベルガ王子の接触位置とそれを襲って、殺せという指示だけだったらしい」

私は頷いて「その様子なら本当そうね・・・あなたが探偵ゴッコするなんて、どうゆう気まぐれかしら?」私が睨むとハルバードはそっぽ向いて

「あんな若い子達にお前のアレを味わせるのはかわいそうだと思ってな」

私がため息を吐くと「気持ちいいんだから別にいいじゃない、まぁそれは置いておいて・・・今後も奇襲されたら厄介だから、ローリンスの外れで教育するプランは中止よ、王国の竜騎士ドラグーンの活動範囲内で訓練するわ、自由なに空じゃないから航路には十分注意して」

ハルバードがため息を吐くと「さっさと終わらせて帰りたいな」

私も同じく頷いて「私も同じ気持ちよ、ここにはドラゴンと一緒に入れるお風呂が無いもの」

ハルバードはゲッという顔して「判断基準そこかよ」


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私たちはその晩ローリンス王国からご馳走を用意された、水が多い国でもあるので、野菜や、肉料理が多い、私は問題ないが、正直自分で作るのが好みなので、美味いとも不味いとも思わなかった


私はベットに横になるや、ハルバードを抱いてすぐに眠りにつく


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翌朝は契約にもある通り訓練を行わなければならない、私は棒の先端にいくつか袋がついた棒を渡す

レベルガが受け取ると「これなんですか?」

私が説明する「これは訓練用の槍よ、ここに居る新米、竜騎士ドラグーンとまず摸擬戦(もぎせんしてもらう、それとドラゴンの口には息を吹きかけると塗料が飛び散るようになっているわ、これはドラゴンが吐くブレスを想定した物よ、体に着色をいかに当てさせず、相手に当てるか、今回の課題はそれ」


レベルガが敬礼して「了解しました!!教官殿!」

それを続くように新米竜騎士ドラグーン達も敬礼して「分かりました教官殿!!」


私はため息を吐くハルバードが確認するように「いいのか?あいつらあの訓練の意味を理解していないじゃないか」そう、この訓練の本当の意味合いは考え戦う事、ただ闇雲に振るだけじゃ戦果は上がらない、それだけじゃない、自分がここだっ!と思っても姿勢フォームがなっていないから思うように突けない事と、ドラゴンと心を合わせ、戦う事がいかに大変か物語る訓練である

私は口を開き「あいつらね、影口で、訓練なんて、楽勝だ、とか甘ちゃんな発言を数々聞いてきたの、規律正しくしているように見えるけど、中身はとんでもないクソガキ共よ、レベルガ除いては、だけど」

ハルバードも頷いて「訓練がいかに重要か身に染み込ませるって事か」

私は頷いて「そうゆう事・・・あの手のガキは言葉より経験させる事が何より大事なのよ・・・ほら」私が指さしすると、その方角では哀れな訓練生達が、槍を突こうにも姿勢フォームがガタガタで槍をしっかりと持っていられない。終いには大事な武器を落としてしまった


それをチャンスと思った訓練生も槍先が定まらずスカスカ何発も外す、脇でのポールのグリップが甘いためだ、私はとりあえず気が済むまでやらせる


訓練生達は息が上がっていてドラゴン達もヘトヘト

レベルガとロベルトも多少息が上がっているものの、形としては何とか様になっている。そこで私は声を荒げて「どうだ?身をもって分かっただろう!!訓練が形として入る重要差を槍を握る訓練でさえ、こうゆう時に役立つ!!影口でお前たちが、さっさと摸擬戦させろさせろ呟いたからさせてやった、どうだ満足したか!?」

訓練生達はバレていた事に驚愕していた、だがそれ以上に自分の言ってた事を悔やんでいた。

私は「さぁ、明日からは、本格的に基礎から入る!!摸擬戦であのような無様な姿を見せたくなければ、基礎から学び、考え、戦えっ!!」

訓練生達は最初の時よりも敬礼が整っていて、本心の叩きなおしは完了だ、一方私たちが連れてきた訓練生ドラゴン達は今回の人間の哀れさをしっかりと見るように指示しておいた、

「どうだハルバス、お前も基礎の大事さが分かっただろう?勉強も同じ事だ、ああなりたくなかったら、基本もしっかり頭に叩き込む事だな!」

ハルバスはグッと、何もいえねぇという顔をしている、メライアもアルタイルも笑っている。


今日の訓練はここまで、私は訓練用のレザーアーマーを脱いでいるとハルバードが私を見て

「さすが教官だな、ドラゴン以外にも人間の教育の仕方もなっている」

私は私服のTシャツを着て髪を靡いて「そう?私は人間嫌いだから、結構ビシバシしごくけど」

ハルバードは首を振り「だったらドラゴンが人間を操るような訓練の仕方をするはずだ」

きっとハルバードはドラゴンに考えさせ、人間はただのお荷物として戦わせる、ドラゴンインファイト戦術の事を指しているのだろう。

私は少し物を思う顔で「あの戦術は最低よ・・・ドラゴンが人間を乗せる意味がなくなる・・・そしてドラゴンもまた人間が居なければ、その次のステップへは踏み込めない・・・」

ハルバードが頷いて「昔の俺がそれだった・・・人間など不要、ドラゴンだけでどこまでも強くなれる・・・そう思っていたがあったな」

私はクスクス笑い「フフッそうね、あのからずいぶん貴方は変わったわ」

ハルバードは思い出すように顔を上げて「もう思えばあの時から3年経つんだな」


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私はドラゴンブリーダーとして黒きドラゴン、ブラックドラゴンの捕縛命令が下りていた

捕縛するのはドラゴンを説得して人間に従わせる事、でも私は従わせるというよりも友達になる感覚に近かった、私はその時ドラゴンを転々と乗り換えていた。ドラゴンを死なせてしまった経験があるからだ、私は生まれた時からずっと一緒に居たドラゴンが居た、名前はフェロニクス、ブラックドラゴンの精鋭ドラゴンだった、生まれた時から一緒に食べ、育ち、学び、飛び、そして戦った

だがある日の事件をきっかけに私を庇ってフェロニクスは死んでしまった


幼い10歳頃の私がフェロニクスに問いかける「どうして!!どうして私のために庇ったの!?」

フェロニクスは笑い私の頬に血だらけの手を当てて「君が大好きだからだよ、本当だったら君と子供を作ってから死にたかったんだけどね・・・ゲホッ!!」冗談交じりでフェロニクスは笑い、血反吐を吐く

「フェロニクス!!ダメ・・・死んじゃ・・・フェロニクス・・・私を一人にしないで・・・」

フェロニクスは笑顔で「エメラルダ・・・あなたはドラゴンと人の架け橋となる存在でいてね・・・それと・・・私の親戚が西の山に居る、その子によろしくね・・・愛してるわ・・・エメラルダ・・・」

フェロニクスは息を引き取る

「嫌・・・いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」


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そのフェロニクスが言っていた親戚・・・それがハルバードだった

私は借り物のドラゴンの手綱を強く握り「フェロニクスの親戚・・・」私はその時モヤモヤしていた、フェロニクスの親戚がどうして人を襲っているのか、人を愛したドラゴンの親戚が人を襲う・・・私はそれが許せなかった。

ハルバードが現れると乗っていた借り物のドラゴンに「左旋回!後にドラゴンの上にロール!!後ろを取りなさい!」

「無茶だぜ!エメラルダさん!!」

「いいからやって!!」

借り物のドラゴンは性能は悪くハルバードの旋回性能が高く後ろに取りつかれてしまった

「弱いな、人間」そう笑うとハルバードは私めがけて黒いブレスを吐いてきた、私は、銃撃でブレスを叩き落とし「フェロニクスと約束したの、親戚のあなたに何としても人を殺させないって」


ハルバードは戸惑い「あいつが・・・?死んだのか?」

私は悲し気に頷いて「えぇ・・・」

ハルバードは大笑いして「アッハハハ!!だよなぁ!!弱い人間なんかと、一緒に組んで、早死にするのは当たり前だ!!いいか人間・・・ドラゴンは自由である事が強いんだよ、お前の下のドラゴンを見ろ、お前の指示に困惑している。それはドラゴンのポテンシャルを引き出せない事と同じだ、俺のドラゴンインファイントは無敵だ、お前ら人間が人間である限り、俺を超える事はできない」


私は銃を構えて「フェロニクスを侮辱したあなたを許さないっ!!」

銃撃するも今度は見切られ回避させる、信じられない音速の弾丸が見えるの!?

「遅いっ!!」私は安全ベルトを切られ叩き落とされる

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

借り物ドラゴンは私を助けようとはせず、逃げられた「見捨てられた・・・フェロニクスなら・・・助けてくれたかな・・・」私は落下していく

その時ハルバードが攻撃を受ける

「!?誰だお前ら!!」

帝国竜騎士団だ、ハルバードが危険分子とみられ、殺しに来たんだ

ハルバードに帝国オリジナル兵器のドラゴン搭載型バリスタがバハムートを襲う

軽々回避するが、敵の数は10人以上、回避しきれず直撃を受ける

バリスタが腹部を貫通して口から血を出して落ちていく

「もう・・・これ以上私の前でドラゴンが死ぬのは・・・いやぁぁぁぁ!!」

その時私は大気からマナを吸収して、白いドラゴン化する

意味も分かららずフェロニクスを侮辱したハルバードを助ける

落下寸前で受け止めて、森へと降り立つ、その時だ私がドラゴンに変身できる力がある事に気づいた


ハルバードのバリスタを抜き止血して応急処置する

だが熱が引かず、息が苦しそうだ、バリスタの大きい鉄の矢をみると毒が塗られている

進化し続ける毒、バジリスクの毒だ、体内に入れば対象が死ぬまで毒が進化していき、致死に至る

致死率100%の毒


私はハルバードが衰弱していくのを見るしかなかった、そしてフェロニクスが死ぬのとハルバードが重なった。私はもう何故愛するドラゴン達が自分の手元から崩れて落ちて行くのに耐えられず。

ハルバードから血を取り込み私も毒を受けともに死のうと考えた。

「ハルバード・・・私も一緒に逝くわ・・・」

そう呟いてハルバードの血を飲んだ、私も毒にかかり意識を失った

だが私はすぐに回復した、抗体ができたのだ。

前世・・の知識で抗体を持った者が感染した者に血を与えて治療に成功した例を思い出し

私は、私の血をハルバードに与える、ハルバードの顔は緩やかにになり、死を回避できた、ハルバードは目覚めて私のドラゴンの姿を見て「なぜ・・・お前は俺を・・・」

私は血をハルバードに与えた事で倒れた


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次目が覚めるとハルバードの巣だった、私は人型に戻っていて裸だった

ハルバードが私のゆらゆら動く尻尾を見て「驚いたぜ・・・ハーフドラゴンだったとはな・・・」

私はなんて言えばいいのか分からず下を向いた

「助けたのお前だろ?俺の血にお前の血の匂いが混じっていた」

私は静かにうなずいたハルバードは「人間は嫌いだ、だがお前をドラゴンとしてなら好きになれる」

私は顔を上げた瞬間、フェロニクスの面影が見えた

私は涙を堪えられず、泣いてしまいハルバードに抱き着いてしまう


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私は思い返すと「血を与えたのが一緒にいるきっかけになったのよね」

ハルバードは頷いて「今も毒は進化し続けているからな、お前の血無しじゃ生きられない体だからな」

私はハルバードに鼻に指を当てて「さっさと私と子供作ればいいのに、子供から取れる血であればあなたの毒も完治できるのに」

ハルバードは真っ赤っかになって「そ、それはだな・・・お、お前と子供を作って毒を解毒したら、俺とお前の関係もそこで終わってしまう気がしてだな・・・」

私は笑ってハルバードに抱き着いて「大丈夫よ、私のパートナーはあなたしか居ないもの・・・」

ハルバードは私を見つめて「それはフェロニクスとしてか?」

私は迷わず首を振り「ハルバードとしてよ」ハルバードの堅いマズルの唇とキスする

氏名:ロベルト

年齢:5歳

性別:オス

種族:ブルードラゴン


詳細:レベルガと仲が良く、お互い言葉が通じなくとも大事な絆を持っている、エメラルダに至高の一時を味わってから、飛行に、より一層磨きがかかってきている


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