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転生してドラゴンブリーダー始めました  作者: グランディア
第一章:ドラゴンの育成係
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ドラグニール王国

私は翌朝の目が覚めるとソファの上で寝ていた

外には郵便屋のドラゴンもグースカ寝ている

「エメラルダさんと・・・キス・・・グヘヘ」

寝言を言っているようなので、体を揺らして起こさせると「っあ!急いで戻らないと!!」

慌てて飛び立ちそうな感じだったので昨日書いた報告書の入った手紙を渡す

「これ、発信でお願いね」

郵便屋のドラゴンは黒いバックにしっかりしまうと

「それじゃ、エメラルダさん!色々とありがとうございました!!」

そう言って急いで飛び立ってしまった

、まぁ怒られる事はないだろう、

本来ルールを破ったのは向こう側だし


私は王都へ向かうため正装の準備をする、王都内では基本正装となる

私は侯爵の娘であり、竜騎士であるため正装は鎧姿となる、普段着ない慣れないプレートアーマーを身に着ける。相変わらず派手な色だ、白色に金色の装飾。正直私は黒とか紺とか地味な色が好きなのだが、正装であるため文句は言えない。

鏡で鎧の接続部分を確認してジャンプしたり回ったりする。ドラゴンライダーの死因トップはドラゴンから落ちる、落馬ならぬ落竜なのだ、そのため私は比較的安全確認が少なくて済むレザーアーマーを好むのだが王都の正装であるため文句は言えない

そして本棚に立てかけてある豪華な装飾が施された鞘を取り、剣が使えるか確認する。伝説の職人が鍛えた剣だというが私は一度も剣を抜いた事がない。白く白銀の刃が鏡になり私の顔を映す。

自分の顔を見て美人なのかその疑問を思いつつ剣を鞘に戻し。


私は部屋の奥にある引き出しを開ける。中には白い布がかぶさった物が

布を取ると現れたのは黒い鉄の拳銃、そうリボルバーだ。私は前世で得た知識で作った。銃を好んで使う、この世界において銃の存在は知らない、だがこの銃はドラゴンライダーにとってチートともいえる火力を発揮する。弾丸はこの世界の考えられる鎧すべてを貫通でき、魔法も強力な運動エネルギーを止めるためには膨大な力が必要となるため、高度の魔術師にでも通じる。

それにドラゴンとの相性も良い、銃の弾丸は放物線を描いて落下していく、そのため必然的に高い位置からの射撃は有効打撃になる。

しかも今の時代のドラゴンライダー同士の戦いは近接戦がほとんど、ボウガンなど使う奴もいるが、しょせん弓なので飛距離が短いし、弾速が遅すぎて人に当たる前にドラゴンが反応して主人を庇いノーダメージとなり無意味だ。だが拳銃であれば十分な距離で近接される前に銃撃できるため、戦術的アドバンテージは常にこちらにある。

鍛冶屋知識を身に着け、学生時代に趣味で作っていたのである

私は銃を見ると少しだけ気分が高揚する

「やっぱりこの銃が私は転生者・・・である事を実感できる」


それと遠出のため袋型のバックに荷物を詰め込み、背負い外に出る


------


訓練場には珍しく時間通りにハルバードも整列していて、外出用の大型バックを背中に背負っている。

察しが良すぎるところは本当相変わらずね・・・

私の装備品を見て、訳が分からない訓練生ドラゴン達

私はそこで「今日から物流訓練は一時中止として私の護衛訓練に変更される事になった」

メライアも珍しくクールな顔が乱れ驚いていて、アルタイルはエェ!?と驚いている

ハルバスは落ち込んでションボリして話なんて聞いてなかったようだ

私の目線がハルバスを見るとメライアが私の耳元で

「昨日さんざん怒られた事に落ち込んでいたんだ、あいつ自身これで試験に落ちて悪い所に送られると勘違いしていてな・・・」


ハルバスも結構そうゆう所があるのね

私はハルバスの頬を撫でて「反省したみたいね・・・大丈夫あなたの良い所は私もしっかり把握しているわ、だから今後はアルタイルもメンバーとして連携してね」

ハルバスは顔をあげて「はい!教官殿!!」


私はドラゴン達に説明する「今回は王都ドラグニールまで護衛を担当する事となる、ハルバードは城内でも護衛につけ」

ハルバードは左手を胸につけ主人の命令に従うドラゴンのように「了解マイマスター」

ハルバードはこうゆう時はキビキビして頼れる奴だ、その普段見ない言動に

訓練生ドラゴン達も小声でヒソヒソと話す、私はドラゴンの聴覚なので丸聞こえだ

「こ、これが・・・本物のあのエメラルダさんの、漆黒の黒竜ハルバードさんなんだ・・・かっこいいね、メライア」

私はアルタイルに厳しく叱る「私語を慎めアルタイル!これは遊びや訓練では無い、分かったか!」

アルタイルは姿勢を正すと「は、はい!!」


私は声を上げ「ハルバード!騎乗準備!!」

ハルバードは頭を伏せて、私を乗せる態勢を取る

いつもと違って規律正しく動いている

ハルバードが咆哮をあげ、ドラゴン達が空へと舞い上がる隊列も、今まで以上に気が引き締まっているのが見てわかる。

アルタイルが多少心配であったが昨日の訓練で自信がついたのか、全然乱れてはいなかった


私は後方を見て、関心して頷くとハルバードが私に「相変わらずの火薬臭だな・・・まさかまたアレを?」

私は嬉しそうに頷いて「当たり前じゃない、あれは私の秘密兵器なの」

ハルバードは呆れた顔で私のそっぽ向く

「何よ!?なんでそんな顔するのさ」

ハルバードは私の顔を見て「お前は女らしくないなって時々思うのさ、アレを持ってる時とか・・・服のセンスとか・・・言動とかな」

それは仕方ない私は前世は男なのだから、だがハルバードにも打ち明けていないこの秘密

私はとりあえず女を演じないといけないため「何よ、趣味や嗜好は人それぞれでしょ?」

ハルバードは頷いて困った顔をして「そりゃそうだが・・・」

「前見て飛んで」

ハルバードは呆れた声で「ハイハイお嬢様じょうさま

嫌らしく言われた言動に私もイラっときた、だがハルバードなりの私への心配なのだ。

そう考えれば怒りも自然とおさまった


一時間ほど飛行し続けるとアルタイルが並走してきて「教官殿!」

「どうしたアルタイル?」

アルタイルはモジモジして「後どのくらいで王都にたどり着くんですか?」

私は前方へ指をさして「あれが見えないのか?」

アルタイルはッエと前方を見ると大きな森の山の影に、色とりどりの屋根に、数々の建物、真ん中に大きなお城、城下町を囲むように高い城壁があり、都会だった


アルタイルはパァっと明るくなり「すごいすごい!僕都会なんて初めて!!」

ハルバスはうるさそうにしていて「なぁアルタイル、都会で騒いでいるとエメラルダの教育がなってないと思われるんだ、俺たちはしっかりしないと行けない立場にある、分かったか?」

ハルバスは少し嫌味も交じっているが、私の事を配慮した説明の仕方で、だいぶ印象が変わっていた

私は成長しているドラゴン達を見て笑うと、私たちの真下には街がある

久々に飛んだ城下町、どこか新鮮な気分もありつつ城へと向かうと、竜騎士隊が私たちを取り囲むように隊列を組み、誘導してくれる。


王都専用のお城にある広場で白い旗を振る誘導している人が居て、それに従って下りる

竜騎士隊のリーダーである白銀のショートヘアに美形のイケメン、ガルシオン・マクギリスが私にドラグニール王国の敬礼である胸に平手を当てて、後はふつうに敬礼する。

私も同じように敬礼して「お父様からの緊急の要件と聞き駆けつけました、ガルシオン、この子達の事頼みます」

ガルシオンは表情ひとつ変えぬまま敬礼して「お任せあれ、お嬢様」

訓練生ドラゴン達が困惑して不安そうにしている

私は不安がるドラゴン達に

「大丈夫、言葉が離せなくとも、ガルシオンはドラゴンをよく知る人よ、安心して王都を楽しんでいなさい、私は要件を済ませてくる」

訓練生ドラゴン達は、ぎこちない感じだかハルバードの敬礼を真似て

「「はい!マイマスター!」」

声も揃っていていきなりやったにしては上出来だった

竜騎士隊もうんうん頷いて関心している


------


私はハルバードと共に城内を歩いて進む、ところどころ懐かしい、このピカピカに磨かれた青のタイルと白の組み合わせた美しい廊下、壁を見れば高い絵が飾られる飽きない廊下


そして歩いて王室がある謁見の間へと向かう


謁見の間へ入ると謁見の間は赤い絨毯に装飾それたシャンデリア、ファンタジー世界ではおなじみの王座に座る国王、ドラグニール・ロッツェルト、噛みそうな名前だが本人はドラグ国王と言われるのが好きらしくその名前で知れ渡っている、白鬚に覆われたサンタクロースみたい国王が笑って私に話しかける

「ドラグ国王、エメラルダ・リュイナスただいま召喚しました」

ドラグ国王は筋金入りの変態であるため容赦はできない。昔は幼いころ尻を撫でまわされた事がある、それ以来見る目つきが獣のように感じて警戒してまう。

「うむ・・・よく来た、さっそくガルブレス、要件を言え、お前の娘は待たされる事が嫌いなのだろう?」


お父様は、特に変哲もないチクチク頭で私に似ている要素ゼロのオッサンだ。

私に向かって書類を見ながら「エメラルダ・リュイナスに指令がある、隣国である、ローリンス王国の、レベルガ・ローリンス王子及び竜騎士隊の訓練指導を行ってほしい以上だ」

私はハァ?という顔をしてズカズカとクソ親父の間合いをつめて「ようやくドラゴンブリーダーとして働き始めてドラゴン達育成するのに大変な時期に新しい仕事でしかも今度は王子の教育だ!?それにね、大事な訓練生ドラゴン達を置いて新しいドラゴンの指導なんてやる気が起きないね」

そうゆうとクソ親父はため息を吐いて「そうゆうと思ったよ・・・訓練生ドラゴン達も連れていくといい、経験を積ませるには十分な場所だからな」

恐らくクソ親父の思惑としては、私のブリーダー技術が高い事から隣国に恩を売っておきたいという魂胆だろう、まったく・・・

私は半端諦めムードで「どうせ拒否しても行けっていうんでしょ、訓練生ドラゴン達連れて行っていいならいいわ」

ドラグ国王も安堵の息を吐いて「すまないな、エメラルダ、こちらの政治的状況という物もある、私らのためでは無くこの国のドラゴン達の平和を維持すると思って働いてくれ」

ぐぬぬ・・・そう言われると断り辛くなるものお見通してってわけか・・・くそぅ・・・


私は仕方なくその晩は王都に泊まる事になった

氏名:ハルバス

種族:ノーマドラゴン

年齢:5歳

性別:雄


詳細:自分の気に入らない物はすぐに口出すタイプで嫌がらせを特によくやる、度々叱られる事もあるが、本人の実力は長距離航行には目を配るものがあり、普通のドラゴンの2倍は飛ぶことができる持久力を兼ね備えている

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