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転生してドラゴンブリーダー始めました  作者: グランディア
第一章:ドラゴンの育成係
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ドラグニール防衛戦闘

ハルバードと合流した私は、人形に戻る


ハルバードが服が無い私を翼でかくして、そこら辺に落ちていたバーンズ兵の服を奪い、早く着る


私は服を着終えると、ハルバードにまたがり空へと飛ぶ、ガルシオンも共に追従して戻る


そして竜騎士隊も後に続いて大部隊で帰ることになる


ハルバードの新しい体のスペックを私は肌身で感じ、驚く「すごい性能アップね、私も新しい装備がないと貴女の性能を活かしきれないかも」


ハルバードは恥ずかしそうに顔を赤くしていて「そ、そうだな」


「何赤くなってんのよ」


ハルバードは無言で私の目線から目を背ける


「私の体に何かついてるの?」


ハルバードはモジモジしていて「お前が無事で良かったって……」


私は笑顔でハルバードにまたがったまま寝そべり「ありがとう、心配してくれて」


ハルバードは嬉しそうに少し笑うと

「そういえば、どうして進化したんだ俺は?やっぱりお前の血の影響なのか?」


私は頷いて「恐らくね、私の体については、ナナイケンジの方がよく知ってるはずよ」


ハルバードは嫌そうに「あいつと会ったら火炙りにしたくなるから駄目だ」


私はクスクス笑い「そうね!でもナナイケンジももう研究できる立場にあってもしないと思うわ、ガルシオンとマグナスの愛に直面して、やる気が無くなったっぽいから」


ハルバードはうわぁ、という顔して「それは酷い話だ、同情してやりたくなるよ」


「これで私も真っ直ぐに帰れるかしらねぇ」

私はアサルトライフルを構え辺りを見回す


「そのアサルトライフルもしっかり回収したんだな」


「当たり前よ!だってガルシオンと共同開発した大事な物だもの」


------


こうして私達はドラグニール王国へと戻り、ドラグ国王に報告した


「以上が全てです」


ドラグ国王は頭を抱えていて「どうやらナナイケンジを奪われた事にバーンズ帝国の国王、アレルシア帝王がカンカンに怒っているらしくてな、宣戦布告してきたのだよ」


そうしてクソ親父が横から「すまない、エメラルダ、バーンズ帝国に連中になんとかしてもらえないか?今、国が頼れるのはお前だけなんだ、帝国がドラグニールを抑えれば、ドラゴン達は奴隷制に変えられ全てやってきた事が無駄になる!」


私は溜息を吐いて「ドラゴン達を殺す事は反対だけど、家のドラゴン達が奴隷になるのはもっとクソッタレね、いいわ、やってあげる」


クソ親父が安堵の息を吐くと私は付け加える

「ただし!条件があるわ、この戦争後は1年間の自宅勤務にさせてもらう事よ、訓練生ドラゴン達と私の家に帰ること」


クソ親父は了承して首を頷く


「よし!ちゃっちゃと片付けますか!」


謁見の間からドアを出てすぐに背伸びする

ハルバードが嬉しそうに「あいつらの殲滅か……楽しそうだな。」

私はハルバードの体を見て「そのためにも!ハルバードのその旋回性能などに耐えるための装備が必要よ」


ハルバードは首をかしげ「装備?」



そうハルバードは超高速旋回性能が高い、だが代償として、ライダーにかかるGは酷な事である。


そのため、踏ん張りを利かすために、足につける固定具が必要になる、そのため工場へ行き、私はハンマーを振るう


ただの固定具であれば、簡単なので時間はかからない、3時間ほどして作り上げると、ハルバードに背中に装着する、簡単に言えばハーネス。そこに私の体を固定するためのベルトを取り付ける、緊急脱出などができなくなる危険があるが、Gに耐えるためにはこのぐらいせねば


私は新しい武器にハルバードの新しい力、戦争するには充分すぎる強化が済んでいるので、私達は作戦を指揮する、将軍


ログナード将軍の元に就く

ガタイが良い男で、鎧では無く政治関係の服である、派手なスーツを身につけている。それに竜騎士でありながら、パートナーは居ない。なぜならこの将軍は作戦を考え、指揮する事しかないため、戦地へは出ない、そのためドラゴンも引き連れていない、


ログナード将軍は指揮能力や作戦指揮は大した実力だが、演習でも実戦でも、ガルシオンに1度も攻撃を当てた事はない。


「これから、バーンズ帝国の第時攻撃隊とやり合う事になる!バリスタカノンは諸君も知っての通り絶大な威力を誇る……だが!ここには戦人の女神エメラルダが居る!彼女からの案を受け入れ、竜騎士達は、彼女の援護、全員が後方支援だ」


竜騎士達は立ち上がり「私達は何もするなという事ですか!?エメラルダ様が戦っているのを見ているだけで!」



「そうだ!彼女の使う武器は知ってのとおり、誤射も多い、射線に入らず、敵を殲滅できるほどの腕があるか!?」


発案した竜騎士はぐぬぬと下がると


ログナード将軍は「安心せい、今回は新たにドラゴニュートの力も得た、ガルシオンが彼女の援護につく、バリスタカノンを避けられるのは彼らだけだからな、単身で行かせ最大限の力を発揮させようと言う事だ、以上!」


私と鱗まみれのガルシオンと喜ぶ「これで思う存分戦えるわね、さぁ狩るわよ〜!」


ガルシオンも新しい体を見回して「ほんとこの体になってから嘘みたいに反応速度も早いし、超撃鉄も片手剣みたいにぶんぶん振り回せるからね、正直ナナイケンジが目指した物にも納得が行くよ、本当気持ちよかったなぁ、あの感じ」


私は苦笑いして、答えると


迎撃準備に当たる


「ハルバード、ハーネスの締め付け具合は大丈夫?」

「少し動きにくいが問題ない、レザーだから時期になれるだろう」


ガルシオンは瞳を閉じて「いくよ、マグナス」

「了解マイハニー!!君の体は僕が傷つけさせないよう回避するときに体を使わせてもらうよ」

「僕は、攻撃するとき任せて」


なんか意識がこうも入れ替わっていると一人芝居しているようで痛いなぁ・・・

そんな事を思ってガルシオンを見ていると


「エメラルダどうかした?」


「い、いえ!別に」

私は腰に取り付けたマガジンや装備を確認して落ちない事を確認して


「さぁ・・・行くわよ!ハルバード!!」

「おう!!」


ランディングゾーンからはガルシオンと私が出撃する


ガルシオンが私の側に来て「エメラルダ、この間しくじった分はしっかり返すよ、先行するよっ!!いくよマグナス!!」


加速していく、私はハルバードに「私達も”狩り”に参加するわよ!!今日は思う存分力を出していいわ、力のセーブは無し、可哀そうだけど・・・自分たちのドラゴンを守るためだから・・・容赦無く行くわ!できる限り苦しまないよう、急所を狙うわ」


ハルバードは頷いて「死なないようにやるのと殺す勢いで俺達の違いを見せつけてやる・・・俺の新しい力にエメラルダの新しい武器・・・さぁどうなるかな・・・」



ハルバードも加速してガルシオンの後を追う


------


大部隊が見えててくる、その数およそ100体ほど


「うわぉ・・・結構いるわね、そりゃそうね一国滅ぼすだけの勢いの事はあるわね・・・だけど逆に・・・」


ハルバードが口を合わせて「これを突破できれば・・・」


「「相手に勝機はないっ!!」」


ガルシオンが超撃鉄を振り回し「弱い弱い!!」


二体まとめて槍に縫いとめると「爆裂!!」


バゴォォォン!!重い音が響き、兵士とドラゴンが落ちて行く


私は叫ぶ「ここの”ドラゴン”達に告げる!!私はできれば”君達”を殺したくはないっ!!先の戦いを見た者もいるだろう!!そこで私は投降する”ドラゴン”達にはドラグニール王国で住まう事を許すっ!!」


ドラゴン達は動揺していた

「お、おいエメラルダと戦わずして幸せになれるかもしれないチャンスだぞ・・・」

「で、でも俺達はバーンズ帝国に仕える身・・・それに主人が怒ったら・・・」


そのドラゴンの背中の兵をライフルが銃撃して肉片にしてやると


「これでもう、アンタは自由よ」


ドラゴン達は反旗を翻してライダーを振り落とす物が現れた


無理もないバーンズ帝国では、ドラゴン達の扱いは奴隷と同じ、ドラグニール王国でそれは重罪、極刑に処されるため、ドラゴン達はドラグニール王国では”人権”と近い物を手に入れられる


ライダー達に情が無いドラゴン達はあっさりと寝返った


これだけで40%のドラゴンが味方になった


私は嬉しかったドラゴン達が自分の意思で主であるライダーに歯向かい自由を手にするために戦う


ドラゴン達はこうあるべきだ


「行くわよ!!皆!!我に続け!!」


ドラゴン達が追従して戦う、バーンズ帝国も兵士も同様して、逃走する者もあらわれた

「む、無理だぁぁ!!俺達には敵わない!最初から武装だけでなんとかしようなんて、無理だったんだ!ゲルブ!逃げるよっ!!」

「エメラルダの武器は遠距離から狙ってくる!バリスタカノンの間合いの外から!!無理だぁぁ!!」

「それになんだよあの竜人!!あんなの規格外じゃないかっ!倒せるわけないっこんな化け物ども!!ひゃぁぁぁぁ!!」



ガルシオンが笑って兵士を串刺しにする「ごめんねぇ、エメラルダはドラゴンに甘く”人には”厳しいんだ」


残り敵軍30%ぐらい、もう追撃する必要もないが・・・奴らの帝国だ、逃げれば全員死刑だろうな・・・せめてドラゴン達だけでも助けられれば・・・


「ドラゴン達!!もう戦う必要はないっ!勝敗は決している!!戦うな!!主に従っていても幸せにはなれないっ!!」


そして勇敢なドラゴンが突っ込んできた「俺はっ!!戦いたいんだっ!!ドラグニール王国の連中みたいにっ!!のうのうと飼われるドラゴンなど!ドラゴンではないっ!!戦ってこそのドラゴンなのだっ!」


私はライフルを構え「ごめんね・・・」


ハチの巣にする


胸が痛む・・・だが、やらなければ今度は幸せを願うドラゴン達も殺す事になる


味方になったドラゴン達に「全員!!ドラグニール王国は南西へと向かえ!そうして向こうから、白い信号弾が放たれたら、上に向かって全員ブレスを吐け!それが亡命の合図だ!!」


ドラゴン達は頷いて転換して向かう

私は安全を確認すると「ガルシオン・・・残りの敵への警笛は終わったわ・・・容赦なく行くわよ」


私はハルバードに平手で触り「コネクト!!」


ハルバードの体の指揮権をもらい、敵軍へと突っ込む

「すごい・・・これがハルバードの新しい力・・・風に乗れる・・・」


ハルバードの頭の槍で次々ドラゴン達を突いて落として行く


「マグナス・・・できるか分からないけど行くよ!!」

「了解マイハニー!!」


目を閉じてガルシオンは意識を集中する、そうするとガルシオンの瞳の色が左目は黄色、右目は緑と色が変わり


今までと動きが変わる


高速で飛行しつつ、敵をなぶり殺しにする


「これがオレの新しい力っ!!意識融合だっ!!」


完全に意識を一つにする事で、マグナスとガルシオンの経験を融合させ、よりドラゴニュートの戦闘効率を引き上げる


ガルシオンではできなかった、飛行時の変則飛行、そしてマグナスではできない、器用な武器の扱いによる攻撃、これらが完全に入れ替え無しでできる事でドラゴニュートとして”完成”する


私も関心して「やるわね、ガルシオン?マグナス?まぁとっちでもいいか・・・」


私も敵の周囲を高速で飛行し、混乱した所で後ろから兵士を銃撃し叩き落とす、ドラゴンも攻撃しようとしてきたので頭を一撃で狙い撃つ


そうしてみるみる殲滅されて行き、殲滅し終えた


ガルシオン(?)が空中で止まり「ハァハァ・・・うぐっ!」


意識が分離して瞳の色が黄色に戻る


「ハァハァ・・・やっぱり精神融合は危ないね・・・完全に”一つ”になろろうと力が働く」

「そ、そうだねマイハニー・・・僕達完全に一つになったら愛し合う事もできなくなるものね」


私がガルシオンの側に行き「すごいじゃない、ガルシオン、大丈夫なの?」


「だ、大丈夫さマイフレンドガール・・・」


私はアレ?と思い「今、ガルシオンの意識で私のマイフレンドガールって言った?」


ガルシオンは苦笑いして「マグナスと融合したからかな?アハハ、ちょっと緊急時以外は使いの控えるよ」


「そうね、ガルシオンじゃなくてガルマグスになったら嫌だもの」


ガルシオンは苦笑いして「マグナスと一つになっちゃったら、ガルグスって名前にしてくれるかな?」


私は軽く怒り「もう!冗談でもそういう事は言わないのっ!」


ハルバードが辺りを見回して「エメラルダ・・・この”落とし前”はしっかりつけような」


私も頷いて「えぇ、そうね、こいつらの”主”には痛い思いをしてもらわないと・・・」


------


一方バーンズ帝国



「何!?第一攻撃隊が全滅!?」

赤いマントに金色の鎧を着たいかにも趣味が悪そうな若造が

「グヌヌヌ・・・くそぅエメラルダめ・・・好き放題しやがって・・・」

俺は一度エメラルダのその人ならざる美貌に惚れて一度求婚を求めたが、求婚届けをビリビリに破って”再発送”してきやがやった、私とてその時はショックだったが・・・くそう・・・どこまで私をコケにすれば・・・


俺が悔しがっていると「フフッエメラルダに目を掛けるとはなかなか趣味が合いそうな男よ・・・私が力を貸してやろう・・・」


「だ、誰だっ!?」

俺が叫ぶと辺りに使用人達は困惑して「ど、どうされたのですか!?帝王!?」

「こ、声が響いて・・・」


「フッフッフ・・・我が名は魔竜・・・貴様の体・・・憑代として使ってやろうぞ」


「魔竜だと!?貴様!?私に何をしようと!--」

体が動かない、金縛りにあったかのように


次の瞬間体全身から、紫色の魔力が漏れ出して「な、なんだこれはっ!?」


体がメキメキと音を立てて形を変えていく

体の中の変化で鎧の関節パーツが壊れ素肌が露出すると、紫色の鱗に覆われた右腕

「うわあぁぁぁぁあ!?」


「フッフッフ・・・私の新しい体として機能してもらうおうか・・・帝王さん」


バキバキと音を立てて顔を形が徐々にドラゴンの顔へと変わっていき、牙が生え翼が生え尻尾が生え


全身が鱗にまみれていく


「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


帝王の叫びと共に立ったのは、ガルシオンと同じような竜人の姿、「ふむ・・・悪くない・・・これが人竜体という物か・・・」


帝王の声は変わり魔竜へと変わる


「フッフッフ・・・さぁ人間どもよ我は帝王だぞ?新しく軍が必要ならば、これから召喚する彼らを使え・・・」

アルセルフのドラゴンのフードを被った人間達が魔法陣を展開させ転移してくる


使用人達は怯えている


「どうした?軍は用意したぞ?働け、仮にもこの体は帝王の物だ、血も肉体も、頭脳さえも・・・さぁ!!働けっ!!」

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