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転生してドラゴンブリーダー始めました  作者: グランディア
第一章:ドラゴンの育成係
17/36

ドラゴニュート

私は大人しくついて行くとバーンズ帝国の領土へと連行されていた


私はひそかにコネクトして「ハルバード聞こえる?」

「あぁ、どうしたエメラルダ作戦が?」

「あなただけでも逃げなさい、アイツの目的は私・・・貴方だけなら逃げられる」


ハルバードは表情に出さないよう驚き「そ、そんな事ができるかっ!」

「勘違いしないで!このまま私達が捕らえられればドラグニール王国の対応は遅れる・・・ならばあなただけでも逃げて、あなたはライダーが居なくともドラゴンインファイントで戦える、だから・・・ガルシオンと私を救うつもりで逃げて・・・それまで私は何とか耐えるわ」


「エメラルダ・・・・・わかった作戦を」


「バーンズ帝国ギリの境界線で、飛び降りる、その隙逃げ出しなさい、領土へと入ってしまえば・・・応援隊が間違いなく待機しているはずよ、私はあなたから飛び降りる、そうすれば兵士達はどっちを保護すればいいか一目瞭然、自殺すると見せかけて、あなたはその隙に逃げ出すのよ」


「おいおい・・・それで敵がお前を見捨てたらどうする気だ」


「最悪助ける気が無ければ変身して一か八かでガルシオンを助けるわ、頼んだわよ」


「あぁ・・・」


境界線が見えてきた向こうには大量の帝国兵


私は不自然に笑い「アッハハハ滑稽ね、私がそんな簡単に敵の手に落ちると思った?残念だけど私の体の情報は渡さないわ」


ハルバードから身を乗り出して落ちる


「っな!!急げ!!」


ハルバードが逃げる


「っな貴様っ!!っち!!」私へと兵達が集まってくる


ハルバードは無事逃げられたようだ、


兵は私をキャッチした後殴ってくる「グッ!!」

「貴様!!調子に乗りやがって・・・赤騎士隊!!黒いドラゴンを追え!」


ふふっ馬鹿ね・・・私が居なければハルバードの最大速度は魔竜でも追いつけないわ


早々に諦めて帰ってきた

「逃がした・・・クソッ・・・最後の最後にやってくれるじゃねぇか」


ふんっガルシオンがああなっていなければあなた達なんてて簡単に全滅させられるんだから


「ハルバード・・・後の事は頼んだわよ・・・」


------


ハルバードは全速力でドラグニールへと向かう

「急げ・・・急げ!!」ハルバードの速力は平均のドラゴンが150ぐらいなのに対して、ハルバードは最大300kmほど出る


「エメラルダ・・・俺が行くまで耐えてくれ・・・」


------


私は研究施設へと入れられ、手足に強固な拘束具を取り付けられ実験台へと固定される

「っく・・・」


そして目の前には、白い白衣に、黒いモジャ髪・・・そして無精ひげ

私は確信したコイツがナナイケンジだと

ケンジは笑い「ようこそドラゴンプリンス・・・前の施設であったね・・・安心したまえ、君みいな素晴らしい体に危害を加える気はない・・・」どこか気楽そうな声で語り掛けてくる


「私の体をいじくる前に約束して、ガルシオンだけはドラゴンタウルのような事しないと・・・」


ナナイケンジは笑って「安心して・・・そんな事したら君が怒りで暴走してここ、バーンズ帝国が滅んでしまうからね・・・君の中に眠る、怒りのエネルギーについても僕はよく知っているしそんな事しても僕にメリットはないから、彼は君が暴れださないようにしてもらう役割をしてもらう」


私はナナイケンジを睨み「つまり人質ってことね・・・」


「さすが転生者・・・話が早い、それに君の加工技術には正直驚いたよ。この世界で銃を作れる人間が居るとは思ってもなかったからね・・・チタン合金もまだないこの時代であの武器を防ぐ事は不可能だ、技術者として君の能力の高さも感服するよ。私達にあれを鋳造する技術はない、そのため僕が大事に保管しているよ、他の人に使われる事はないから安心して」


「ッハ!気休めのつもり?それであんたの目的てなんなの?ドラゴンと人の融合による、戦術的ポテンシャルと高めるため?」


ナナイケンジは顎に指を当てて「うーん・・・まぁあの馬鹿帝王にはそう説明している。だが違う、本当の目的はドラゴン達の真なる力の解放」


「真なる力・・・?」


「もとより君は普通のハーフドラゴンじゃない、僕もこの国で意図的に生み出されたハーフドラゴンの子でさんざん実験したけど君のコネクトようにはうまく行かなかった、せいぜい体の指揮権を得るだけ、五感や感情のコントロールや意思疎通させたりするのは不可能だった」


「あなたの具体的な目的はドラゴン洗脳なの?」


「それこそ愚問だね、そんな事して得る力など愚の骨頂。僕はドラゴンの中に眠る力を引き出したいそれだけなんだ。通常ドラゴンの頭脳では100%の力は発揮できない、ならそこに人間の脳をインプットさせたらどうなる?人間の脳の処理能力であれば100%引き出せる、それが僕のテーマだ、そしてそれに限りなく近い形で成功しているのが、君・・・エメラルダだ」


「私・・・?」


「そう、君のパートナーと意思疎通し、危険とならばコネクトで最大の力を引き出す事ができる、まさに理想・・・しかし君も知っての通り80%程度しかその力を使いこなせていない」


「・・・・・・」


「しかし!ドラゴンと人体を融合させ、完全に一つになった時こそっ!それは100に近い数字となる!」


「ッハ!やっぱり科学者ね、ドラゴンと人ってのは、お互いが理解し合い絆を結んでこそ力が発揮にるのよ、完全な融合なんてつまらないだけじゃない」


ナナイケンジは注射器を取りりだし「まぁいい、君がどう言おうがそこで大人しくしているだけでいい、僕は君の体を調べるそれだけさ」


採血され、血を抜かれる

やはり・・・ガルシオンが抜け出さない限りは・・・抵抗できない

私はただ黙ってみているままだった


-----


バーンズ帝国〈ナナイケンジ実験棟、檻エリア〉


「だ、大丈夫かいマイハニー!起きて!」


「ん・・・・ここは」僕が起き上がると檻だった、マグナスも首に拘束具が繋がれて、ブレスを吐けないようお腹に固定具が付けられている。吸い込めなければ、ブレスは吐けない



マグナスは安心して「よかった・・・」


それにしても何でマグナスの言葉が分かるんだろう・・・

「マグナスその言葉は・・・どうして」


マグナスは首を振り「分からない・・・けど・・・おそらくナナイケンジって奴が君に何か打ち込んでいたよ・・・心配だった・・・マイハニーの体に何をしてるのか分からなかったから・・・」


「目覚めはどうだい、ガルシオン君」


目の前にナナイケンジと思われる科学者「エメラルダに何かしてみろ・・・僕が許さないからな」


ナナイケンジは手を振り「とんでもない!貴重なケースサンプルだ、危害を加える者は逆に僕から排除していくよ、それでエメラルダのD型細胞を取り込んだ感想はどうかね?」


「D型細胞・・・?お前・・・僕の体に何をした!!」


「そう早まらないで、焦らなくても大丈夫だよ、ある程度理論はできていたから、失敗はあり得ないと判断したからさ、エメラルダの体細胞を君に注入した、今の君はドラゴンの言葉が分かるのもそのためだ・・・マグナスと君・・・そのお互いの関係を調べておこうかなと思ってね」


「貴様・・・そんな事知ってどうする・・・?」


「エメラルダが言うドラゴンとの絆って奴がどれほどの物なのかねってさ」


「教えるものか・・・」


ナナイケンジは頷いて「そう、じゃいい、聞いても別にどうでもいいからね。喜べ・・・ガルシオン君・・・君は人類史上初めて”ドラゴンと一つ”になるんだよ」


「お、お前は何を言って・・・」


「連れ出せ、実験室の7号で行う」


兵達が僕の体を引っ張りどこかへと連れていく


マグナスも連れてどこに行く気なんだ・・・?



連れ出された部屋は広い部屋、何もない、そこへ拘束具を外され中へと入れられた

マグナスも同様に


「マイハニーこれは一体どうゆう事なんだい?」

「わ、分からない・・・どうして拘束具を・・・とこかく、ここから脱出してエメラルダさんを救わないと・・・マグナス!!」


「準備OKだよマイハニー!!」

僕がまたがると違和感があった、グニャンと何か下半身に違和感が


マグナスは床へと伏せてしまい「な、なんだか・・・力が出ない・・・ま、マイハニーこ、これは・・・」


僕は下を見ると僕の体がマグナスにズフズブと沈んでいる「う、うわぁぁぁぁ!!ま、マグナスと僕の体が・・・!!」


やがてマグナスの五感が僕に伝わってきた「だ、駄目だ・・・し、沈んでいく・・・」

腹まで沈みきると本来あるはずのない感覚が伝わる、そう尻尾の感覚だ


「マ、マイハニー・・・背中に・・・もう一つのし、視界が見えるよ・・・い、一体・・・」


僕も視界が2つ見える、マグナスの視点と僕の視点だ


「だ、駄目だ・・・意識が朦朧もうろうとして・・・」


マグナスがグッタリとして「ま、マイハニーの意識が・・・僕の中に流れ込んでいる・・・これは・・・別に悪い感じじゃない・・・」


僕も意識が朦朧とする中、マグナスの僕に対する思いが体を通じて伝わってくる


だ、駄目だ・・・しっかり意識を保て、これもナナイケンジ仕組んだ何かだ・・・


「マグナス!!しっかりと意識を保て!!このまま飲まれるな!!」


体が胸辺りまで沈んだ、マグナスの体感覚に飲まれていく


マグナスはもう気持ちよいのか、体をビクビクさせて、飲まれている


だ、駄目だ・・・意識が・・・


だんだん感覚は気持ちよくなっていき、


こ、このままマグナスと・・・一つに・・・


僕の意識と視界はマグナスの体に飲まれていった


------


ようやく完成した、新しい人類・・・ドラゴニュート・・・ここまで遠かった・・・数々の失敗を繰り返し、その都度ドラゴンタウルのような紛い物が生まれ・・・国からは早く成功されろと圧力をかけられ・・・そしてようやく!!


私の目の前には、融合したマグナスとガルシオン君が居る、マグナスの体はガルシオンを取り込み、これから意識がゆっくりと溶け合い、そして肉体進化が起きる


ビクンビクン動くマグナスの体に変化が訪れる、バキゴキと骨が変形する音と共に身体が粘土のようにぐにゃりぐにゃりと変わっていく


いいぞ・・・その調子だ、人間の体にドラゴンの細胞が”憑依”している・・・


そして取り込んだガルシオンの体の形へとある程度形が整うと体が引き締まっていく、粘土のようにグニャグニャした筋肉は新しい骨格に取りついて引き締まっていく


手足は人間のように細く、だがドラゴンの筋肉もつきがたいは良い体系に、

胸もドラゴンの遺伝子を取り込み固く丈夫になり、背中にはドラゴンの特徴的ともいえる翼

そして人間にはないドラゴンの体細胞によって形成された強靭な尻尾


顔もドラゴンの形をとっていき体が仕上がる


「素晴らしいっ!これがドラゴニュート誕生の瞬間っ!!」


だが問題なのは・・・意識がどうなるかだ、これは前の実験でよくわかったが

”共通の体験した事”以外は記憶があいまいになるという事、できれば人間の意識を残しつつも、ドラゴンの戦闘技術だけを取り込ませるのが理想だが・・・


私は問いかける「今の君は・・・マグナスかい?それともガルシオン?」


ドラゴニュートは下を向いたまましばらくすると・・・

「うっはぁぁぁぁぁぁ!!最高だっ!最高だっ!!お互い好きな物同士一つになれるなんてもう最高!!」


自分の体を見るや大興奮して自分にはぐするようポーズを取っていて


私は開いた口が塞がらない。


理想のドラゴニュートが・・・私の中でカッコイイドラゴニュートのイメージ像が崩壊していく・・・


「ね、ねぇ普通は、「自分は誰だ・・・」とかそゆう事してくれないの!?すごく楽しみなシチュエーションだったんだけど!!」


ドラゴニュートはナナイケンジにお辞儀して「いやぁ・・・すごく良い体験させてもらいましたわ~・・・”マイハニー”の五感が僕に伝わってきて、全身で感じるようなこの気持ちっ!!もう最高!!」


私はあまりにショックではガックシと膝から崩れ落ち「はぁ・・・私の理想が・・・」



そうしてドラゴニュートは「残念だったね、ナナイケンジ、僕達は混ざらない、これが意思の力さ、”僕達”はちゃんとここに居る、お前がどんな理想を抱いてにしろ、思い通りなんかにならないっ!!」


どうやら、意識は2つとも”分離したまま融合したようだ”


しかし私はさらに驚かされた

「よっし・・・じゃぶっ壊すか、マグナス行くよっ!!」

ドラゴニュートの顔つきが変わりマグナスに体が切り替わると「了解したよ、マイハニー!!」


壁をパンチでぶち破って通り抜けた


「っな・・・・」あまりの威力に絶句する


「これがマイハニーと一つになった120%の愛の力っ!!」

そうしてズカズカと歩いて実験室を出ていく


私は呆れて出る言葉もなく、こう思った

「あぁ・・・なんか疲れたわ・・・」


------

私は実験台に縛り付けられたまま、衝撃の音で周囲を見渡す

「な、何・・・!?なんの何の音!?」


そして私の横の壁が吹っ飛び「待たせたね!エメラルダ!」

私はキョトンとして


「誰・・・?」


私の前には竜人が

「僕だよ僕!!ガルシオン!」


「っえ・・・?」

私はジーっと見るとガルシオンの身長に体つきや雰囲気が似ている

しかも鱗の色や顔で「ひょ、ひょっとしてガルシオンとマグナス一つになったの!?」


「そうそう!」


そこでマグナスの意識が表面に出てくる

「それはもう凄い貴重な体験だったよ、マイフレンドガール・・・普段に愛し合う以上の快感!体の五感が一つになって、大好きな人と交わっていくあの感覚・・・もう最高っ!!」


私は苦笑いして「アハハハ・・・よ、よかったわね・・・とりあえず脱出しましょう」


そこでガルシオンの意識が表面に出てきて「うん、今拘束具を引きちぎるよ」


私の固定していた金属の拘束具がバキバキバキと壊れ、解放される

私は手首や足首を回し「さて・・・バーンズ帝国にはツケを払ってもらわないとね!」


「やる気なのエメラルダ!?」


「もちろんよっ!それよりガルシオン、その体は大丈夫なの?」


ガルシオンは体を見て鱗まみれの体を触り「以外と僕も気に入っている、実際僕も気持ちよかったし」


私が苦笑いして「アハハ・・・・そう・・・」

私大気のマナを吸い、体を変化していく、白き竜の姿へと


「ガァァァァァァッ!!」


と咆哮上げ、実験で使うビンやフラスコが割れる

私が施設を適当にぶっ壊し「さて、溜まった鬱憤うっぷん全部晴らさせてもらうわよぉ!!」


そうして壊している過程で、ナナイケンジが放心して突っ立っていた

「あぁ、私の夢が・・・変態に染められて・・・あぁ・・・音を立てて崩れていく・・・」


私が魂が抜けたオッサンを持ち「コイツ、ガルシオンの分離させるのに使うそうね、しごいて、戻させてやるんだから」


崩れた屋根からガルシオンが飛んできて「えぇ、僕このままでもいいよ?」

「それじゃダメなの!!」


「なんでぇ?以外とこれ僕自身もカッコよくて結構気に入ってるんだけど」


ナナイケンジがハッと起き上がり「だよね!?だよね!?ドラゴニュートカッコイイよね!?」


私が軽く首チョップして「大人しくしてなさい」


「フゴッ!?・・・ガク」


「とりあえずぶっ壊すわよ~!全部!!」


ガルシオンがドラゴンフェイス顔で苦笑いして「あ、あんまり派手にやり過ぎないでね~」


「分かってるわよっ!!」光のブレスで跡形もなく消していく



さてこの世界観についてさらに設定を、


この世界の通貨は金貨です、金貨は役100枚で家が買える程度です!

そして銀貨もあり銀貨100枚で金貨1枚の価値となります!


それとこの世界では民間でのやり取りはほとんどが物々交換です。金貨や銀貨を使うのはお店ぐらいで

お店も時に物々交換でOKという所もある、


ちなみにドラゴン一体の平均相場は50金貨です。

『ドラゴンに値段つけるとか奴隷みたいで大っ嫌いなのよね。byエメラルダ』


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