表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生してドラゴンブリーダー始めました  作者: グランディア
第一章:ドラゴンの育成係
11/36

転生者として苦悩

私はローリンス王国へと戻るり、国王に報告する


国王は頷いて「そうか・・・一人犠牲者が・・・これはどうやら国の思惑が絡んでいると思われる、調査はこちらの方で引き継ぐ、ご苦労だったエメラルダ殿、褒美として、なんだ、ドラゴンと一緒に混浴できる大浴場を設けてやった、これから毎日使うといい」


私は正直に喜べず「ありがとうございます、国王様・・・失礼します」

私は背を向けて自室へと入る、私はすぐにベットに倒れ

リボルバーを手に取り、眺める「私以外の転生者・・・ナナイケンジ・・・日本人だったとしても・・・一体なぜこのような事を・・・あの施設の規模はどう考えても国が絡むレベル、それにしてもなぜローリンスの領地に建てて、隠れてコソコソと・・・自分の領土でもできないような研究なの?それともローリンスのせいにして自分は責任逃れするために、工作?駄目だ・・・考えても考えてもその日本人が気になって考えがまとまらないわ・・・」


グッタリとしているとハルバードが「ドラゴン専用の大浴場できたんだってな、あのお前が回収した、あの人間と完全に一つになっちまったドラゴンがお前と入りたいって言ってたぞ、行ってやったらどうだ」

ニヤニヤした顔つきで言うハルバードに私は


「うーん・・・」と適当な返事をしてしまいハルバードが

「お前どうした、いつなら「本当っ!?すぐに行かなくちゃ!」とか言って脱ぎ始めるくせ、らしくないな、どうした」


私はハルバードの下手な私の物まねにイラッとしながら「私だって人間の一部があるんだから、考える事だってあるんですっ!!」


ハルバードは真面目な顔で「何について考えてたんだ、正直俺は聞いても難しい話は理解できないから役に立てそうには無いけどな」


私は顔を手で覆い「ハルバード・・・私は・・・・・・いえなんでもないわ・・・忘れるように努力するわ」


ハルバードは「あのファイルに何が書いてあったんだ、エメラルダ、お前がそこまで動揺する姿を見ると俺も不安になる、なにが書いてあったのか教えてくれ」


ハルバードにため息を吐いて「聞いても・・・怒らないでくれる?フェロニクスにさえ、言ってなかった最大の秘密」


ハルバードは驚いて「フェロニクスにもだと!?」ハルバードは下を向いて

「話さなくていい、フェロニクスにも伝えないという事はよほどの事なんだろ、話すが辛いなら無理しては聞かない・・・だがお前がらしくないのは、俺も気に食わない、話して楽になるようもんなら聞かせてくれ」


私は口を開けて「ハルバード・・・私は・・・--」


その瞬間「エメラルダ殿は居るか~?」とドアが開き

あの確保した人間と融合したドラゴンが現れる

私は開いた口を閉じて「ハルバード、また今度ね」

ハルバードは少し暗い顔で私を見つめて「あぁ・・・」


私はドラゴンに「なによ、ノックぐらいしなさいよね」

ドラゴンは苦笑いして「あぁ~悪い悪い、じつわ背中を流してほしくてな」

私はため息を吐いて「分かったわ、大浴場先に行ってなさい、支度したら行くから」

ドラゴンは喜んで「ひゃっほーい!」


------


私は大浴場へと入り「ふぅ・・・それであなたの名前はなんて言うの?」

ドラゴンは頷いて「二つ名前があったから、なんて言えばいいのかな、レモンドという名とアークスという名があったからな」

「人間だった時とドラゴンだった時の記憶って事?」

「うーん、そうみたいなんだが、自分がどっちなのか認識できなくてな」

私は考え「それだったら新しくアモンドって名前に変えたら?二つの名前一つにして」


ドラゴンは嬉しそうに頷いて「それはいいな!それじゃ今日から俺はアモンドで」


私は下を向いて「ねぇ、アモンド、ナナイ ケンジって人はどんな人だったの?」

アモンドは遠くを見るような眼で

「大局的に見る人だったよ、世界がどうのこうとか、人類はこうあるべきだとか、いかにも科学者らしいって感じだったね、ドラゴンと無理やり融合させるところはどうかなって思う所はあるが、それ以外はたいして問題のない優しい人だよ。君が見たドラゴンタウル三体だってもとより人間側はナナイケンジの世界にあこがれて自ら先に融合する事を志願した人間達だったからね」


私は驚いて「自ら志願!?なんで・・・」

アモンドは「どうやら、ドラゴン達の事も愛していた事から、一つになってもいい、という感覚が心の底にあったんじゃないかな、ドラゴンとの絆で一つになる、そんな絵空事を思い浮かべて」


ドラゴンと一つに・・・

私は話題を変えたかったので「アモンド、あなたの過去についてはどれほど覚えているの?」

アモンドは首をかしげて「帝国に居たって事と訓練が大変だったなぁと思う事かな、それ以外覚えてない」


私は考え「つまり竜騎士とドラゴンが一緒にした経験しか覚えてないという事?」

アモンドは頷いて「そうそうそんな感じ、深い所を思い出そうとしても、ドラゴンのやぐらに居た記憶や、家で普通なごはん食べている記憶もあって、ごちゃごちゃになっているんだ」


ドラゴンと融合するとそんな事になるなんて・・・


アモンドは笑顔で「それでも俺は今が楽しいよ、こうしてドラゴンの女子と一緒に風呂が入れるのだから」

私はアモンドを見て「それって私のどこ見て言ってんのよ、人の部分?それとも尻尾?」

アモンドは私を見てよだれたらして「どっちもかなぁ?グヘヘ」


そうか人間とドラゴンが一つになっているからどっちから見ても理想的に肉体ってわけね・・・


お仕置きが必要そそうね

私はアモンドの翼をマッサージして「アウウゥゥ、なんだこの感覚!?あ、あぁぁぁ・・・・」

私はアモンドの全身をもてあそんであげることにした


------


私はいつもの訓練生達を見てあげる日常へと戻った

私が座って訓練生達と訓練生ドラゴン達のトレーニングをみていると

ハルバードが私の顔を不安そうに見ている


「なぁ・・・やっぱりエメラルダどこか浮かない顔してるぞ・・・お前がしっかりそこに居ない気がする」


ハルバード頭を撫でて「私だって考える時ぐらいあるわ、ちょっとだけソッとしておいて欲しいの、大丈夫訓練時やその時はできる限り考えないようにしてるから・・・」

「エメラルダ・・・」


------


いつつものように訓練を終え私はハルバードと風呂に入る

今回はアルタイルや、メライア、ハルバスも重量運搬訓練なので風呂を入る許可を出している

ドラゴンに囲まれて幸せだけど・・・やっぱりあの施設やナナイケンジの事、そしてドラゴンと融合する事、私は考える顔をずっとしていた


アルタイルとハルバスがお湯をかけあって遊んでいるとハルバードが

「やっぱりエメラルダ・・・お前ひょっとしてよからぬ事考えてないか・・・?」

私はギクッと動き「な、なにを?」


ハルバードはジリジリ詰め寄り「お前、ドラゴンと融合するのもアリかなって考えてるだろう?」

私はビクっと動き、ハルバードはため息を吐く

「お互いが良しとしても融合していいとは、言ってないぞ、ドラゴンと人が交わり子を生す事はいいが、無理に融合させたドラゴンと人がどんな子を産みだすか理解できない、ドラッグルのように生態系を乱す存在にもなりかねないんだぞ」


私は頷いて「わかってる・・・それもあるけど・・・私が思い悩んでいるのはもっと違う所よハルバード・・・」


ハルバードは相変わらず後ろではしゃぐドラゴン達にブチ切れ「お前らうるさい!!出ていけ!!」

メライアがションボリして「なんで俺まで・・・」

アルタイルが頭を下げて「ごめんなさーい・・・」

ハルバスは胸を張って「俺は悪くねぇぞ!アルタイルがっ!」

ハルバードが殺意の目で睨むと訓練生ドラゴン達は走って逃げていく


ハルバードと目を合わせて「昨日の話の続きをしてくれエメラルダ」

「ハルバード・・・私ね・・・転生者なの」


ハルバードは口を開け「転生者・・・だと?」

私は静かに呟く「前世の記憶を持ち越して生まれてくる者の事を言うの、フェロニクスにもこれを言ったら私はエメラルダじゃないって言われそうで・・・怖くて怖くて・・・今まで誰も知りえるはずのない情報だから、気にならなかったけど・・・ナナイ ケンジっていう私の良く知る世界の独特の名前に動揺して・・・転生者だった事を強く感じるよようになったの。今までこの世界の住人になりきっていた・・・だから急に足元が無くなってしまったようで・・・不安で・・・不安で・・・ハルバード・・・これで私の元から離れるなら離れてもいい・・・だから--」


ハルバードは大きい翼で私を包み込み、両腕で私を抱きしめてくれた

「誰が離れるもんか・・・フェロニクスにさえ教えてなかった秘密を俺に打ち明けてくれた・・・ようやく・・・あいつ以上の信頼をお前から勝ち取れた・・・俺はそれだけで十分だ、お前が何者だったか知らない俺の目の前に居るのは大好きにエメラルダお前一人だ」


私は私の側にいてくれる人に感謝して「ハルバード・・・ありがとう」私はうれし涙を流して

ハルバードは私を抱きしめたまま「浮気なんてするなよ、俺の子供が立派に俺より強くなるのを見るまで許さねぇからな」


私はハルバードとキスをして「うん、わかった」


そこに偶然忘れ物を取りに来たアルタイルが「ぴゃぁぁぁぁぁ!?やっぱり二人ってそうゆう関係だったの!?」


私とハルバードは沸騰したように真っ赤になり「こ、これは違うのアルタイル!っあちょっとハルバード!!」


ハルバードはアルタイルを追いかけ回し「殺す・・・べし・・・」

アルタイルは逃げ回り「ぎやぁぁぁぁぁぁ!?」


私はどこか吹っ切れて笑う

「そうよね、私は私、こんな私でも受け止めてくれるドラゴンが居る」


私はハルバードとアルタイルを引き離し「ハルバード、だったらアルタイル達が恨むほど目の前でイチャイチャしてあげればいいだけじゃない」

ハルバードは真っ赤になって「エメラルダまでっ!」


私はハルバードの慌てる姿をみてクスクスと笑う


氏名:アモンド

年齢:28歳

性別:男

種族:ノーマドラゴン(人間融合体)


詳細:過去にナナイケンジの実験なのか、ドラゴンと融合させられてしまった人なのかドラゴン。

本人はすごく体を気に入っている。ドラゴンと人の感性が一つになっていためドラゴンで好む物、人間で好む物、これらが一致した対象には異様な反応を見せる


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ