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天と地と  作者: aaa_rabit
第二章
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ドラゴンの独り言

お、お待たせいたしました。

とても短いですが、どうかお許しを。

 我が主はとても恐ろしく、そしてお優しい方だ。一日に一度は我に会いに来てくれるし、遊んでくれるのは楽しい。


 だが主よ。なぜ我以外も構うのだ?主のドラゴンは我だけだというのに小童どもが調子に乗って我としては気に入らん。

 主を独り占めしていいのは我だけなのだ。憶えておけ餓鬼共。


 主と同じ紫の瞳を細めれば、慌てたように餓鬼共が散り散りなって逃げていく。

 主に仲良くしなきゃ駄目と怒られてしまったのだ。何で我が怒られなければならないのだ!


 だが主にブラッシングされれば全てがまぁいいかと思ってしまう。恐るべしブラッシング。我はこの時間が大好きだ。

 その後は訓練と称して主を背に乗せて空へ飛び立つ。これは我だけの特権なのだ。主とは他の人間共と違って我らドラゴンと意思疎通が出来るので手綱とやらも必要ない。

 ドラゴンたる我にそんなものをつけようなどと片腹痛いわ!勿論主のためなら耐えられるが…。


 主の愛らしい声が我を呼ぶ。主の隣には23番目の姉の息子の息子の……とにかく我から見れば取るに足らぬ小僧が従っている人間がいた。

 む、主の隣は我のものだぞ。しかしあの人間は恐れ多くも主の主らしい。主がなぜあんな平凡な人間に従っているのか不思議だ。主は全てを統べる尊き御方なのに。


 主自ら極上の魔力をいただき、我は肌もつやつや。さすが主の魔力は素晴らしい。最後にお休みの挨拶とかで主の唇が落とされ、我は巣穴に帰る。今夜も良い夢が見られそうだ。


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