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相思相愛未遂  作者: ゆー
39/44

神様のイタズラ

いつものように業務を行い休憩時間になる。

ゆかりは駅ビルを出て最寄りのコンビニに向かう。



「あの!」


見知らぬ男性がゆかりに声をかけてくる。

ゆかりは道を聞かれるのかなと思い振り向き応じようとする。


ゆかり「はい??どうしました?」


見知らぬ男性「あの…これナンパじゃないんですけど…タイプです!」


ゆかり「はい??」


見知らぬ男性「あの、良かったら連絡先教えてもらえませんか?」


ゆかり「あの、仕事中なんで…」




見知らぬ男性を振り切り、コンビニで購入したパスタを目の前に

スマホを見る。

相変わらず天野からの連絡はない。

最後にあってから3週間が経ったが何の音沙汰もない。

元々連絡はなくても平気だが、先日の天野の態度から連絡もないし非常にモヤモヤしてしまう。


ゆかり(どうでもいい人からは声かけられるのに、やっぱりほしい連絡はないよな・・・)



ゆかり「ふぅ…やっぱり他にいい子がいるのかなぁ」


元木「そんなんわからんやん!もう一回誘ってみなよ!」



一緒のテーブルに座る元木。

彼女はゆかりにとても良い恋愛相談の相手だ。



ゆかり「でも断られないかな…すっごいモテる人やねん。電車で連絡先渡されたりする…」


元木「まじか!でも当たってみなわからんやん!」


ゆかり「そうだよね。やらない後悔よりやって後悔した方がいいよね」


元木「よし!今日連絡しよ!頑張れ!」



退勤し家に帰宅するとベッドに腰かけスマホを握りしめる。

ふぅと大きく息を吸って、天野へのメッセージを作成し始める。



ゆかり(相手の負担にならないように…軽く…!)



(ゆかりからのメッセージ)

【天野さん、元気ですか?体調大丈夫ですか?また行ける日あれば飲みに行きたいです!】


(天野からのメッセージ)

【お疲れ様です!なんとかやってますよ!10/10なら行けますよ!】



ゆかり(え!あっさりOKなんだ!嬉しい!めっちゃ嬉しい!!)


(ゆかりからのメッセージ)

【10/10ですね!とても楽しみです!】


スマホを胸に抱きしめ、ベッドに倒れこみ天井を仰ぐ。


ゆかり(次は、楽しい時間になるといいな・・・!)




10/10

天野とのデートの日。

この日なる前々日くらいから、各課長がバタバタとしていた。


デート当日の朝、ゆかりはテレビのニュースを真剣に見つめていた。


””日本列島に大型台風到来!””



ゆかり(課長が電車止まるかもしれないからホテルの手配とかしてたけど、今日会えるのかな?)



ふぅ、と一つため息を吐き、スマホを見つめる。



ゆかり(一応、天野さんに匙投げとくか)



(ゆかりからのメッセージ)

【今日大きい台風が来るみたいですね…

 電車止まる可能性あるみたいですけど、大丈夫ですか…?】


(天野からのメッセージ)

【なんとかなるでしょ!大丈夫、会いましょう!】



なんとなく、少し危険じゃない?という疑問が腹の中に残るが

天野も会いたいと思ってくれている気がして、じんわり嬉しくなる。



仕事に向かい、淡々と業務を行う。

夕方頃になり、課長から緊急の指示が出される。


課長「今日は一部の社員を残して皆さん退社してください。

  特にこの沿線の方は電車が止まる予定なので、今すぐ帰ってください!」



ゆかり(やっぱりそうなるよなぁ。)



更衣室でスマホを確認すると天野から連絡が来ていた。



(天野からのメッセージ)

【今日の台風、だいぶ危険みたいなのでやめときましょうか。また別日に行きましょう!】


(ゆかりからのメッセージ)

【そうですね、私も今緊急で退社になりましたので…また違う日にお願いします!

 空いてる日あったりしますか?】


(天野からのメッセージ)

【ほんだら1週間後にしましょうか。10/17で!】


(ゆかりからのメッセージ)

【わかりました!ありがとうございます!】



家に着き、肩を落とすゆかり。

いつもよりため息の数が大きくなるが、また日程変更出来た事が救いだ。



ゆかり(お願い…来週は台風来ないで…)



10/17

テレビから再びデジャヴのようなニュースが流れている。


””日本列島に大型台風、2週連続で到来!””



ゆかり(またか…)



スマホが震える。天野からのメッセージだ。


(天野からのメッセージ)

【今日も危ないかもしれないので、また今度にしましょうか…】



ゆかり(そうなるよね…)



(ゆかりからのメッセージ)

【はい、危ないですし、その方が良さそうですね…】



そこから天野からの返信はこなかった。



ゆかり(天野さんはリスケの提案とかしてくれないのか…)



ゆかりは深いため息を吐いて、スマホを手放した。











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