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相思相愛未遂  作者: ゆー
33/44

デート?だよね?

天野と2度目の会食に行く話になり日程調整を進めるゆかり。



(ゆかりからのメッセージ)

【お時間作っていただきありがとうございます!

いつにしましょう?来月あたりだといつがいいとかあります?】



(天野からのメッセージ)

【7月25日とかどうでしょう?】



(ゆかりからのメッセージ)

【わかりました!お店はリクエストありますか?】



(天野からのメッセージ)

【堂本さんの行きたいところでいいですよ!】




唇に人差し指を当てて、ポータルサイトでお店を確認するが

なかなか空席のあるお店が見つからない。



ゆかり(ん?この日って…)



そういえばと思い、夏祭りの予定を確認すると

この日は天神祭りの予定だった。



ゆかり(どおりで予約できるお店が少ないはずだ…)



携帯画面を見ながら苦笑いを浮かべる。

とりあえず、空席のあるお店を予約し、天野にLINEメッセージを入力し始める。



(ゆかりからのメッセージ)

【ここに20時でお願いします!天神祭りの日なので、混みそうですね(笑)】


(天野からのメッセージ)

【OKです!ありがとうございます!】


(ゆかりからのメッセージ)

【混むと思うので、転ばないように気を付けてください!でも、花火…いいですね…】


(天野からのメッセージ)

【(笑)】



天野のLINEを切り上げたそうな返信に空気を読んでスタンプで返信した。

両腕を上げて、背伸びをするゆかり。


ゆかり「ふぅ…二人で行くのか…飲みに」



スマホを大事にそうに胸の前で握りしめ、ベッドに仰向けに飛び込む。



ゆかり「これって…デート…?まさか…?ん…?」




次の日。

店舗に出勤するゆかり。

今月いっぱいで退職予定だ。

店舗を見渡すと、なんだか物悲しいというか後ろ指を引かれる気もする。

6月いっぱいまでフルタイムで勤務した後、7月は引継ぎの為週1で出勤をすることになっていた。


面接の為、天野が店舗にやってくる。

皆の前では、ゆかりと目を合わせないようにしながらも結局ゆかりの隣に鎮座する。

連日深酒をしているのか、左腰をさする天野。



ゆかり「天野主任?このファイルについて確認したいんですけど…」


天野「あ~これですか、これは…ここがこうで、この数式ならいけんちゃうかな?」



二人して同じ画面を見つめる。

以前よりも距離感が近い気がする。

ふんわりと天野のアルコールと香水の入り混じったにおいがゆかりの鼻孔をくすぐる。

そんな二人の様子を見つめる、安西店長と加瀬主任の二人。



加瀬「なんか…2人の所だけ空気感違うくない?」



目を丸くして、加瀬を見つめる天野とゆかり。

驚いて咄嗟にお互いが距離を取る。

天野は耳まで顔を赤らめ、俯いてフッと笑う。



天野「加瀬さん、そんなこと言わんと、はよ契約取ってきてもらってもいいです?」



と不敵な笑みで加瀬を見る天野。



ゆかり「天野主任の言う通りですよ!はい、営業は仕事取ってきましょうか、加瀬主任!」



少し涙目になる加瀬。



加瀬「このぉーーーー!ディスり兄妹が!」



ハハハッとその場にいる全員がどっと笑い声をあげる。

その様子を仏のような優しい表情で見つめている安西。



実は社内恋愛禁止の張本人は安西だった。

安西は社内恋愛で結婚したが、奥さんが退職してしまった事をきっかけに

社長が社内恋愛に対していい顔をすることがなくなってしまった。


天野とゆかりの様子を見つめながら、笑顔を浮かべながらいつものようにとんちを利かせる仕草をする安西だった。



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