クソババア
俺は宮 守現在ごくごく普通の大学3年生である。
俺は地元から離れた愛知の大学へ行くためにアパートで一人暮らしをしていた。
1.2年の時に単位をほとんど取り合えた俺はほぼフリーター状態で人生を舐めて生きていた。
しかし、そんな俺も一つの悩みがあった。
ドンドンドン!
「おいクソガキ!またゴミの分別ができてないじゃないか!あんたがゴミを分けないと、うちの家の前にあるゴミ捨て場のゴミが回収されないかもしれないだろが!臭くなったらどうすんだ!おい聞いてんのか!」
ドンドンドン
ドンドンドン
俺の生活を脅かす存在
そうこのクソババア山田 壱子である。
こいつはゴミをあさっては分別の文句を言ってくる有名なクソババアだ。
今日は俺のゴミを漁ったらしく、朝から文句を言ってきた。
「うっるせぇな!クソババア!なにが分別できてないだ!言ってみろ!」
「これだよこれ!今日は燃えるゴミの日だろが!なに燃えるゴミに紛れて割れた小皿混ぜてんだクソガキが!」
「…」
「いいだろがこれぐらい!どうせ燃えるだろ!」
「分別くらいしっかりしろっつってんだよ!クソガキが!」
俺とこのクソババアは本当に仲が悪い。
たぶんこの世で一番掛け合わせてはいけないセットだと思う。
…
ある日そんなクソババアがゴミの日じゃないのにゴミを出していた。
「あのクソババア間違えてんじゃねぇか!」
「今日は俺が文句を言ってやる番だ!」
そう思った俺はゴミ袋を握りしめ、クソババアの家に乗り込んだ。
ピンポーン
「…」
「反応がない」
「あのババアさっき家に入るの見たのに居留守を使ってやがるな!」
「絶対にやるさねぇ!」
俺の怒りは頂点に達していた。
「玄関から庭の窓まで回り込んで文句言ってやる!」
俺は走って庭に向かった。
どうやらカーテンが閉まっていて中が見えない。
「こうなったら中に入ってやるか!」
そう思い俺は窓に手をかけると鍵が空いていた。
カラカラカラ。
窓が開いた。
「不用心すぎんだろ…」
そう思いカーテンを開けると…そこには
真っ暗なゲートが存在していた。
「なんじゃこりゃ…」
俺はゲームでしか見たことがない代物にびっくりしていた。
「真っ黒のゲートとか悪魔が出てくるんじゃ…れ
するとその真っ黒のゲートから全身黄金に輝く甲冑が出てきた。
「ふぅ…やれやれ…魔王軍もなかなかやりおるわ」
そういうと黄金の甲冑を着ているナニカが頭の部分を外した。
俺は言葉が出なくなっていた。
黄金の甲冑を見ていたおれは、咄嗟に殺されると思いビビり散らかした。
そして、黄金の聖水を股から出していた。
しかし、俺の驚きはまだ続いていた。
なぜなら、甲冑を取ったそこに
クソババアの顔があったからだ
「は!!!なんでアンタここに!!」
クソババアは俺がいることにびっくりしていた。
「な、な、な、なにしてるの?」
「バレたから仕方ないから言うけど」
「わたし勇者やってんのよ」
ババアは異世界の勇者だった。