居場所
サーバ移動してからずっと小隊組んでくれて、ずっと話をしてた。
他愛もない話が楽しくて、毎日幸せだった
その時にサタンには妻子がいる事も知った。
だけど気にならなかった。気にならなかったというと嘘になるけど、
妻子が居ても、自分を見てくれ、相手をしてくれるサタンが好きだった。
でも、、、
サーバトップのサタンと
サーバー下位の私では釣り合わない
そう感じることも多かった。
サタンのギルドに入れてもらった
でも、サーバー途中参加の私は経験者でも皆と戦力差はなかなか大きく、上手く溶け込めずにいた。
日中放置の私の垢を小隊に組んだまま連れまわしくれていた。
何をするわけでもないし、中身不在なのにそれでも一緒にいてくれた。
何がしたいの?
何でなの?
まーゲーム内だけだからいいのかな、、、
たくさん葛藤もあった
翠:「ねー何で今まで伴侶作らなかったの?」
サタン:「候補は居たよーでも戦力差あり過ぎて辞めちゃった」
翠:「あーやっぱりそーなんだねー」
サタン:「でもさー、戦力差なんか関係なくない?一緒に遊びたいから伴侶になるんじゃんねw」
その一言が嬉しかった
私は、自分の話をした。
元カレに監禁されていたこと
まだトラウマがたくさんあって出来ない事がたくさんあること
体中に傷があること
見えないけど泣きながら話をした。
サタンに嫌われるかもしれない、そんなめんどくさい女やっぱりいらないやって言われるかもしれない。
だけどサタンは何も言わずに最後まで聞いてくれていた。
なんだか隣に寄り添って、優しく手を繋いでくれてるような感覚だった。
泣いている私に気付いても何も言わずに、やさしく手を握り、ずっと話を聞いてくれ、時々、やさしい相槌を打ってくれ、そして背中をさすってくれる。
そんな感覚になっており、全部話してしまった。
今まで祐奈以外に話た事は一度もなかったのに、これから先も誰にも話すつもりはなかったのに、
なんでか簡単にだけで自分のコンプレックスを話した。
話し終わった私にサタンは言った
サタン:「だから何?傷だらけの体だから何?抱きしめるのに問題ある?」
涙が止まらなかった。
そのままサタンは私をゲーム内の結婚案内所に連れていった。
いつも目の前まで連れていき放置していた。
決して結婚したいそぶりをせずに、冗談だと笑い飛ばす私にサタンも笑っていた。
だけど今日は、大きなハートの中にピンクとキラキラいっぱいの幸せそうな通知
【あなたにサタンさんからプロポーズです。受理しますか?】
の表示が出た
私は目に一杯の涙を浮かべ、
見えてないけど、満面の笑みで、、、
「はい♥」
のボタンを押した。
私はサタンの伴侶になった。
でも面白く思わない人も沢山居た。
ギルドの中でも私が居るのを知ってたのか知らなかったのか、
ギルメン:「てか、サタンに似合う女はこのサバには居ないよな」
ギルメン:「いやw翠ちゃんなったやんw失礼w」
ギルメン:「そんなの関係ないってギルメンと伴侶なった方が良かったよ」
ギルメン:「あーその話もあったけど、翠ちゃんなったから流れたよー」
ギルメン:「流すなやWww」
そんな会話よく見かけた。
わたしは誰からも受け入れられて居なかった。
ひたすら強くなる事だけ考えることにした。
それしかサタンと、一緒にいる資格を見つけられなかったから
いつの日か隣に並んでも良いようにがんばるしかなかった
だけどそれはとてつもなく大変な事だった