求める
毎日ゲームをするようになった。
それまで家に帰ってからは何もしたくなくていつもお風呂に入ったらそのままベッドで朝まで過ごしていた。
時々友達や職場の同僚からごはんの誘いがあったり、他愛もない愚痴の連絡が入ってくるのを適当に相手しながらほとんどの時間をゲームで過ごしていた。
一番の目的はサタンと遊ぶことだった。
18時
いつものイベントの時間
絢:「今日はどうする??やっぱりあっち強いから勝てないよね、、、でも島取りたいね」
翠:「じゃあ王諦めて下を二人から三人ずつで取ろう!三体取れたらこっちの勝ちだよ!」
魔女:「了解!上手く行くかなー」
翠:「大丈夫だよ!私があっちの山行ってくるから!敵さん引き付けておくからその間にがんばろ!」
絢:「いつも翠ちゃんごめんね(ノД`)・゜・。」
翠:「全然大丈夫だよ!」
すごく良い人を装っていたが、それで良かった。サタンと遊ぶ時間が楽しかった。
私が相手の山に行くとすぐに見つけて追いかけてくるサタン。
すぐに見つけてくれるのがうれしかった。
だけど今日はサタンのお供が一緒だった。いつもは一対一で走り回って攻撃されるだけなのに今日は二対一少し嫌な感じがしたが、ただひたすら追いかけてくるだけだった。
共有チャットに
サタン:「翠さんみっけ!」
翠:「ばんわ!怖いから逃げるので追いかけないでw」
サタン:「逃げるものは追うしかないでしょw」
翠:「wwww」
うさぎ:「www」
え、、、
知らない人だった。コミュ障な私には突然の異物・・・だけど異物何て失礼な事を言えるわけがなく、黙る。
するとすぐにうさぎから友達申請がきた。
とりあえず許可をすると
うさぎ:「はじめましてー翠さんはジャンキー仲間ですね!一緒に楽しみましょう!!」
翠:「はじめましてー、私ジャンキー違いますよw」
うさぎ:「またまたー笑 敵の島に一人で攻めてくるのはジャンキーしかしないでしょ笑」
翠:「いやいやw私はサタンさん引き付け役の囮なのでw皆さん引っかかってもらって助かりますw」
うさぎ:「えーー笑まだ、私は翠さんより弱いけどすぐに強くなりますよー!来週には戦力超えちゃうかもです!」
翠:「あーどーぞ!私そうゆうの気にしないので、全然抜いて下さい(*´▽`*)」
連絡が来なくなったw
私からするとどうでも良かった。
友達は作りたいけどめんどくさい人はいらない。
そう思っていた。
その間もずっとサタンとはチャットを続けていた。
私が話がしたいのはサタンだけだった