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第3幕〜VSサハギンジェネラル

 

 高台を見上げるオボロ。そこにはミリルと戦えない猿達が避難していた。リップとヤップが手を振っていた。

(ちゃんと俺の言ったこと実行してくれてたんだな)

 嬉しく思うオボロ。


「ダリル!サハギンは俺達がなんとかするから、ミリル達を守って!」


 角錐つのきりを構え、サハギンの群れに向かうオボロ!


「トツ、ローグ、情けないボスだが、ここはアニキに任せよう」


 トツもローグも静かに頷きオボロ達の戦いを見届ける。


 防護用の丸太は崩れ、広場のテーブルや小猿の遊具は無残にも破壊され、食い散らかされた猿達の骨や肉片……それを見るオボロには怒りしか無い!アミュとオボロはサハギンと混戦!クロネは戦況を見極め、上空からダリル達の前に陣取り、サハギンたちを迎え撃つ。扇子をパチンとたたみ魔力を込め羽扇刀や剛翼打(ごうよくだ)で、向かって来るサハギンを返り討ちにする!角錐で薙ぎ払いながらアミュの近くまで行くオボロ。

 ブレインマウスでクロネが


『オボロ様、アミュ、鱗は頑丈よ!狙うなら目か関節が良いかと』


 アミュが足で地面に線を引いた!

「アミュはこっちね!で、お兄ちゃんはこの線の向こうね!」


 この状況で、この発言……きょとんとするオボロ……。その方がアミュにはわかりやすくて良いと思い従うオボロ。二人背中合わせで戦う。角錐で肩や目を狙い倒して行くオボロ。数が多く狙いは定めにくいが、サハギン達は個々で襲ってきて統率はとれておらず、避けるのは容易い!


(せっかく作ってくれたお洋服汚すの嫌だな……)

 アミュの身体が光る!


 魔獣化するアミュ!


「お兄ちゃん!落ち着いたら捕食していいっ?」


「あぁ、落ち着いたら、な」

 裂空爪でサハギンを斬るオボロ!


「く、蜘蛛ぉぉ?」


 目が飛び出るくらい驚くダリル達。


 サハギンを牽制しながらクロネ

「アミュには猿には手出ししないように言ってあるから安心なさい」


(アニキ……益々強くなってらぁ)


 ダリルは頼もしく思いながら戦況を見守る。


 魔獣化したアミュは鋭い前脚でサハギンを斬り飛ばし、ロックゲイザーを放つ!オボロはサハギンを避けつつ倒して行く!


 ━━!


 食われていない猿の死骸を運ぶサハギン達が目に入る!

(どこかへ運ぶ?それとも、保管するのか?)


「ダリルー、こいつらのボスみたいの居るのか?」

 ダリルの近くへ来るオボロ。


「いや、わからねぇ……でもこれだけの群れなら……俺達みたいにリーダーみたいのは居るかもしれねぇ」


 死骸を運ぶサハギンを見つめるオボロ……。サハギンの死骸も多くなっている。


「クロネ!ここは頼む!俺はあいつらを追う!」


「かしこまりましたわオボロ様!こちらも、片付いたら追いかけますわ!無理をなさらずに」


 オボロは少し迂回し、距離を取りサハギンの後をつける。


 クロネはアミュを呼び、サハギンを迎え撃つように伝える。高台の前に立ちはだかるクロネと魔獣化したアミュ!その後ろになんとか戦えるようになったダリル達!

 広場には猿とサハギンの無数の死骸……。死骸に食らいついているサハギンもいれば、クロネ達に向かって来るサハギン達……。ロックゲイザーで返り討ちするアミュ!闇巻きで吹き飛ばすクロネ!おこぼれを仕留めるダリル、ローグ!

 そこにトツの姿は……無い!


 ━━サハギン追うオボロ


 猿の死骸を担ぎ移動するサハギン達。木に飛び移り、距離を取り追うオボロ……。

(どこまで運ぶんだ?)


 ━━オボロの髭と耳が後方を捉える!サハギンか?振り向くオボロ!見渡すが誰も居ない……。


 大きな木の後ろに身を潜めるトツ!

(オボロさんと並んで戦えれば、クロネさんにも認めてもらえる!)

 そんな強い気持ちで、咄嗟に後を追ってきてしまったトツ。


 後をつけるオボロ……。


 サハギン達が運ぶ先は━━切り立った岩壁のある砂浜だった!ダリルと2回目の決闘をしたあの砂浜。木に隠れ様子を伺うオボロ。大きな岩に座り偉そうにしているサハギンがいた!


 ━━サハギンジェネラル!


 この世界に来てだいぶ時間は経ったオボロ。猫獣人の知識が理解出来るようになったのかは不明だが、最近、固有名詞や知識が理解出来るようになっていた!


 サハギンジェネラルの前に猿の死骸を運ぶサハギン達。低い歯ぎしりのように不気味に笑い、腕を千切りかぶりつくジェネラル!ぐちゃぐちゃと噛む音、血が砂浜に落ちる!

 アミュの食事よりも、気持ち悪く醜い食べ方!


 オボロよりも後方で見ているトツ。槍を強く握り締めている!

(仲間を……あんなふうに……許せんっ!!)


 身体が勝手に動くトツ!


「俺達はお前らの餌じゃねぇ━━━!」


 槍を振り回しサハギンを薙ぎ倒しジェネラルの前に立つ!!


(やっぱりトツ!無茶するなぁ)

 枝から降りトツの元へ急ぐオボロ。


「抜け駆けは良くないよ、トツ」


 角錐を砂浜に刺しトツの隣に並ぶ!


「すまねぇ……身体が勝手に……」


 槍を構えるトツ。


 腕をぐちゃぐちゃ食べているジェネラル……。横には鉄製と思われる槍が立てかけてある!


 ━━集落広場


 クロネとアミュに敵わないと感じたのか……サハギン達が森の中へ退散して行く……。猿の死骸を運ぶサハギンもその中にはいた。


 ダリル

「引いて行くな」


 クロネ

「ええ、でも……完全ってことでは無いわね……」


 アミュは魔獣化したままサハギンを捕食し始めた………。


 ……


「ま、ま、まっずーいっ!!」


 口からサハギンの肉片を吐き出すアミュ!


「クロネちゃん!食べない方がいいよっ!」


 アドバイスするアミュ。


 ダリルはアミュを見て

「あの姐さん?そちらの蜘蛛は……?」


「ブラックウィドウのアミュよ」

 普通に紹介するクロネ。


 ダリルの方を向き

「うんっ!アミュだよっ!」

 前脚を挙げて挨拶する。


 ローグがキョロキョロして、ダリルに鳴き声で知らせる。


「あぁ?トツが居ねえだと?」


 見渡すが確かにトツの姿は無い!


(オボロ様の後を追ったのかしら?)


 クロネの勘が冴える!


「ダリル、貴方はここを守り抜いてちょうだい!私とアミュはオボロ様を追うわ」


 と、オボロがD=D(ディメンション=ドア)から出したであろう薬草の束をダリルに渡す。


「姐さん、サハギン達は砂浜だと思いますぜ。奴ら砂浜から上陸してますぜ」

 とダリルは伝える。


 クロネは魔獣化し森の上を飛んで行った。アミュはぴょんぴょん跳ねながらクロネを追う。


(姐さんも、嬢ちゃんも……とんでもなく強い)


 ダリルは井の中の蛙だと思い知らされた……。



 ━━砂浜


 ジェネラルは猿の死骸をむしり取りかぶりついている……。片手には鉄の槍を持ち、いつでも攻撃出来る態勢。オボロもトツも身構えているが、隙が無い!


 バシャバシャ……バシャ……


 海面からサハギンが顔を出し砂浜へ向かって来る!ゴツゴツな牙を擦り合わせ、鈍い音の唸り声も気味が悪い……。


 波打ち際から一斉にオボロ達に襲って来る!


「まずは雑魚からだ!トツ!」


 左手から裂空爪を飛ばしながら声を張るオボロ!

 獣の本能か、弱ってるトツへ群がるサハギン達!槍を横にしサハギンを食い止めるトツ。


 ━━バキッ!


 使い古された木の槍が折れた!


「使えー!」


 オボロは咄嗟に自分の角錐をトツへ投げる!


 群がるサハギンを押し出し、蹴り飛ばし長い腕で角錐を受け取る!

(なんて軽いんだ!自分には短いが、これなら!)


 長い腕を駆使し、角錐を試すかのようにサハギンを薙ぎ倒す!


 オボロは爪を出し、裂空爪でトツを応戦する!

 背中合わせになる二人!


「お借りします!オボロさん!」


「あぁ無利子で貸してやるさ!」


 ジェネラルの前にはサハギン達が壁のように立ち塞がる!波打ち際からもサハギン達が集まってくる。どこを見てるか不明な大きな黒い目が怖い……。


 D=Dから薬丸と気力丸を出しトツに渡す!サハギンを警戒しながら、口へ放り込みかじる!オーラと浅い傷が少し回復するトツ!オーラを上げ身体強化し、角錐を構えジェネラル向かって突進する!

 オボロもオーラを全身に巡らせ丸鋸斬(まるのこざん)でトツの後を追う!


「んにゃー!爆走丸鋸斬!」


 トツを追い越し高速回転しながらサハギンの壁へ突っ込むオボロ!!弾かれ吹っ飛ぶサハギン達!それをトツは角錐で叩き、突き刺し数を減らしていく!

 オボロは回転しながら器用に足や手を出し、ほぼ直角に曲がりサハギンの居る方へ丸鋸斬を向かわせる!砂浜の砂が砂埃となり、目隠しにはちょうど良い!回転が弱まり四つ足で砂浜に立つ!


(さすがに長くは使えない……)


 トツがオボロの前に守る形で立つ!

「俺が雑魚引きつける!ジェネラルはトツ!任せた!」


 オボロがトツの背中を軽く押す。


(今の俺で、勝てるのか?……いや、仲間の無念を俺が!)


 借りた角錐を真上へ掲げ、雄叫びを上げジェネラル目掛けて飛び出す!


「トツ避けろー!」


「肉球砲!」


 走るトツの横を肉球の形をしたオーラが通り過ぎる!サハギン達を押し出しジェネラルまでの道が出来た!

 四つ足で砂浜に力強く踏ん張り歯茎を出し目一杯威嚇するオボロ!


「うぅぅぅー!!しゃゃゃゃ━━━━!!」


 サハギン達がオボロの方へ向き飛びかかる!


 ジェネラルの前に立つトツ!死骸の頭だけジェネラルの足元にある。強く歯ぎしりするジェネラル!鉄の槍を持ちトツに襲いかかる!角錐でいなすトツ!槍と角錐のぶつかり合い!やや押され気味なトツ。普段から槍を使っているトツには間合いは手に取るようにわかる!


 ━━!


(だから、オボロさんは俺に!)


 なんとなく理解したトツ。


(この期待に、チャンスに応えねば!)


 ジェネラルは槍の先から魔法陣を出しアクアボールを放つ!

 角錐を構え耐えるトツ!

 ジェネラルの目の色は緑!多少は魔法が使えるようだ。

 さらにもう1発アクアボールを放つ!オーラを角錐に巡らせアクアボールを斬る!二分されるアクアボールはトツの後ろへ飛んで行く!

 その隙にジェネラルは飛び上がり槍を両手に持ちトツへ突き刺しにかかる。角錐で弾き転がるトツ!転がるトツに槍を突き刺すジェネラル!転がりながらも避けるトツ!岩壁に追い込まれてしまう!


 歯ぎしりをしながらトツに槍を突き刺しにかかるジェネラル━━━!!


「エアカッター」


 ジェネラルに放たれた!

 が、槍で弾く!


 上空で羽ばたく魔獣化したクロネ!


「世話のかかる子ねぇ」


 トツの前に人型に戻り立つ!


(クロネ来てくれだんだ!)

 サハギンを倒しながら見るオボロ。


『そのうちアミュも来ますわ、オボロ様』

 ブレインマウスでオボロに話しかけるクロネ


『ありがとうクロネ!トツを助けてあげて』

 返答するオボロ。


 ジェネラルはまたアクアボールを放つ。魔力を込めた羽であっさり弾き返すクロネ。歯ぎしりをしながら何度も槍を突くジェネラル。羽扇刀で軽くいなすクロネ。

 大きく口を開け噛み付こうとするジェネラル!

 後ろへ避けつつかぎ爪でジェネラルの顎に鮮やかにムーンサルトキックをお見舞いするクロネ!弧を描き砂浜に落ちるジェネラル!気絶したのか大口を開けている。


「ほら、今がチャンスですわよ?トツ?」


 折りたたんだ羽扇子をジェネラルへ向けるクロネ。


 角錐を支えに立ち上がるトツ!


「まだまだオボロさんの隣には━━」


 パシンッと羽扇子を広げトツの前に出し微笑するクロネ!


「あら?諦めてしまうのかしら?」


「そうです、ね……諦めたら……それで終い」


 角錐を握り締め、大口を開けて伸びているジェネラルへ走るトツ!


「おぉぉぉ!仲間のぉ━━敵ぃぃ!」


 口の中に角錐を突き刺し、押し込む!


 ジェネラルの目が一瞬光り、身体がびくついた!


 砂浜まで貫通した角錐!

 ジェネラルの頭部の下から緑色の血が砂浜に染み渡る……!


「ボスー!みんなー!やったぞー!」


 その場で膝立ちのトツは天に向かって叫ぶ!


 オボロは雑魚サハギン達と戦闘中……。

(おっ?仕留めたか、トツ)

「んにゃ!こっちも」


 両手にオーラを込めるオボロ!


「裂空連爪!!」


 裂空爪の斬撃が連なるようにサハギンに放たれる!斬られ吹っ飛ぶサハギン達!

 後方からサハギン達がオボロへかじりつこうと飛びかかる!


 ━━!


「させないよっ!」


 人型になったアミュが二つの撚糸輪(ねんしりん)を飛ばしサハギン達の喉元を斬りつける!飛ばした撚糸輪を手元に手繰り寄せるアミュ!


「へへーん!『魔操撚糸輪』これなら、無くならないもんねっ!」


 なんか新技が出来てるアミュ。


      【戦歴】

  クロネ・トツ

        VS ジェネラル


 クロネのムーンサルトキック

 トツの角錐の貫通撃で勝利


      【能力】

 ・オボロ

 爆走丸鋸斬

 裂空連爪


 ・アミュ

 魔操撚糸輪



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