表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/166

第1幕〜リベンジダリル・2

 

(……なんだよ?あれ?オーラ飛ばしてきた、のか?)防御姿勢のまま考えるオボロ。


 もふもふの体毛が少しチリチリになっているオボロ。毛づくろいしたくてたまらない。が、今はそれどころではない。


 ダリルは一歩前へ出てダリルキャノンを放とうとしている!


 口を開き放たれる━━!


 1発!そして2発!━━連続で!


 オーラを上げて防御に徹するオボロ!


 棍棒を支えにダリルは

「子猫ちゃんが、まる焦げになっちゃうねぇ!」

 ダリルの口からは煙のようなのが漏れている!


(オーラ使いすぎか?)

 分析するオボロ。


 ダリルは左で棍棒を振り回しオボロへ襲いかかる!


 構えるオボロ!


 砂浜をスライディングしてダリルの懐へ潜り、そのまま立ち上がり、手のひらで顎を押しやる!!


「肉・球・掌・底!」


 顎から脳へ振動が伝わる!!

 よろめくダリル!


 そこへ溝落ちあたりに両手で肉球掌底を当てる!!

「んにゃら━━!」


 よろよろと後退し、尻もちをつくダリル!


 息を切らせながら、距離を取るオボロ!


 ダリル「や、やるねぇ?子猫のオボロちゃんよぉ?」


 棍棒を支えにし、なおも立ち上がる!目は死んでないダリル!


 オボロも同様!負けるわけにはいかない!


 ♂の意地のぶつかり合い!


 右肩の痛みを耐えながら、飛び上がり口を開く!


 またもダリルキャノン!


 やけくそなのか?命中率が悪い。オボロの周りに3発!砂煙が舞う!オボロはダリルを見失う!


 ━━━!


 目の前に棍棒の先が!

 左腕で棍棒の突きをしてくる!


 数発くらいながら、後退していくオボロ!


 ━━━岩壁近くへ!!


 後がなくなったオボロ!


 ダリル「ふふっ!追い詰めたようだねぇ?」棍棒を肩に担ぐ。


 オボロは砂浜をチラリと見る!

 ダリルとオボロの間に、砂がササーと動いてる部分がある!

(やっぱりここの位置は奴の狩り場なんだな!悪いが利用させてもらうよ)


 オボロは挑発するように

「あんた、ヘロヘロだねぇ?さっきのダリルキャノン?ネーミングセンス……ダサくね?」

 両手で口を押さえて笑いをこらえる。


 クロネも同様にしていた!


 イラッと来ているダリル!


 オボロはさらに

「そうそう。手下達使ってさー自分だけ楽しようとか……長としてみっともないよ?俺があんたの手下だったら……見限るよね!……まぁもっともぉ頭下げられてもぉ手下なんかにゃならないけど!」


 棍棒を持つ長い腕をクルクル振り回し、オボロへ突撃してくるダリル!

 ダリル「ったく!口の減らねぇ子猫だなぁ━━!」


 棍棒を振り回すダリルを見てオボロは

(振り回す……回す……回転……回転……そうか!回転!)


 オボロは少し横に動く!

 ダリルも同じくらい横にずれる!


 ━━━!


 ダリル「なっ!?」


 動く砂渦に足を取らる!


 オボロは飛び上がりダリルに蹴りを入れ、砂渦中央へよろめかせる!


 砂渦に埋まりつつあるダリル!


 もがけばもがくほど、厄介な砂渦!


 トツは槍を持たずに助けに行こうとする!


 ━━━!


 クロネは呆れたように羽で制する!!

「懲りないわねぇ?アナタ、も!きっとここから素敵なシーンよ?」


 オボロは岩壁を見る!

(あの高さからなら……)


 岩壁を軽々と登っていくオボロ!


 砂渦でもがいてるダリル!

 砂渦中央では蟻地獄が見え隠れしている!


(あんなに軽々とあの岩壁を!……どんな戦いしてくれるの?オボロ様?)微笑むクロネ。


 ━━━!


 岩壁の奥からの助走をつけて大の字でダイブするオボロの姿が!!


(試す価値はある!この高さからの落下なら!猫の滞空時間の長さなら!!)


 ダリルと蟻地獄の真上まで来たオボロ!


 オーラを体全体に巡らす!

 ありったけのオーラを放出するように!


(イメージは………そう!丸鋸!!)


 大の字から体育座りのようにして体を丸める!


 オーラがオボロを包み溢れ出る!眉間から尻尾の先にノコギリの刃のような突起物が現れる!


 ダリルは蟻地獄にはまって、未だもがいている!


 そして落下━━━!


「んにゃー!!丸鋸落しぃぃ━!!」


 ダリルに回転しながら落下し激突!!


 砂が勢いよく舞い飛び散る!!


 オボロは目を回しながらも、砂渦から遠くへ避難し、片膝で待機!


 蟻地獄はびっくりして地中深くへ行ったようだ!


 一方ダリルは………


 白目を向いてぐったりしている!!


 オボロの勝利!!


 クロネは、羽を広げオボロに迫る!!

「さすが!オボロ様!見事な一撃でしたわ!見ていて飽きませんわ!」


 オボロ「ん?そうかなぁ?」

 少し照れながら。


 ━━━!


 トツが二人の前に現れる!


 頭を下げ、ダリルを手下達が神輿まで運んで行く。


 オボロ「早く手当てして……やれよ」


 クロネは大はしゃぎで砂浜の上を飛び回っていた。


       【戦歴】

    オボロ VS ダリル


 丸鋸落しによりオボロの勝利

(吸血ヒトデと蟻地獄のサポート有りで)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ