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2 スキルと経験値

 お金、武器、アイテムを頂いた。ヴァミ5の中身をプレイ出来なかったが、事前に予習していたのと1~4をプレイ済みということもあり、冒険者ギルドの説明はほぼほぼ理解できた。ふふ、ホントに期待していたんだよね、誰かクリアボタンを止める人は居なかったのか……。


 おっと、愚痴はここまでにして神殿に向かうとしよう。貰った物を道具袋に入れギルドから出る。神殿では剣士になったり魔術師に、と好きなクラスに変更できる。それから所持スキルやステータスをここで確認できるとのこと。ゲームと違って自分のステータスやスキルをいつでも確認は出来ない。当然といえば当然なのだが。だがゲームっぽいところもある。手持ちの道具袋は容量無限だった。


 神殿に到着。まずは自分のステータスと所持スキルの確認を。使用許可の手続きを済ませステータスをはかることができる機材の前へ。


 特殊な水溶液に手を浸し、濡れたその手を今度はゼリー上の溶液の中へ。中で稲妻が走り、手に少し刺激を感じると稲妻がおさまり調査終了、ステータス等が書かれた紙が出力された。さて、その結果は。


 なんだこの数値は……。壊れているのか。見たことのない桁の数字が並んでいる。これは一体。俺はこれまでの行動を思い出す。クリアボタンを1万回押した。もしかしてその分の経験値がそのまま入ったのかな。ちなみにヴァミはレベル制で上限はない。そのためかなりのやりこみゲームでプレイヤーが飽きるまで強くでき、場所は限られるが一部の敵はそれに追従して強くなる。プレイヤーのやる気が続く限り永久に遊び続けることができる。


 んー、それにしても取得経験値が多い気がする。1万回クリアしたとして1週あたりの経験値はっと。簡単に計算、かなりの取得経験値に。やはり多いな。スキルを確認する。「経験値超アップ」のスキルを発見。そうか、これだ。前作は「経験値大アップ」までだったけど追加されたんだな。本来クリアできるレベルにこの経験値アップが乗ってとんでもない量の経験値を取得したようだ。


 今俺のクラスは「ネイキッド」。ほぼすべての人間の最初のクラス、生まれつき持っているクラスがこの「ネイキッド」になる。経験値アップはそのネイキッドの高レベル帯で得られるスキルだ。


 更にいくつかスキルが有る。ネイキッドのスキルかな。これだけのレベルだ、コンプリートしているだろう。おや、明らかに1つだけ毛色が違うスキルがある。


「ゲームオプション」


 ゲームオプション(以降オプション)ってゲームの設定をいじったり出来るアレか? ああ、固有スキルかな。固有スキルとはクラスのスキルとは別に個人で持っているスキルのこと。固有スキルはレアで持っている人のほうが少ない。切り札として隠している場合も多い。


 使い方が書いてある。精神を集中し、ポーズと念じる。戻るときはもう一度念ずる。早速試す。


「ポーズ」


 世界の動きが止まり、目の前にはオプション画面が。項目がかなりあり、カーソルを動かして選ぶことができる。何窓もある、充実しているな。


 しかしこれは数が多すぎる。オプションは後で確認するとしよう。同じように念じると世界は元の状態に。オプション起動中、時間を止めていた。よく考えるとすごいことが起きていたな。これを使っていろいろなことが! まあ俺も動けなかったけど。


 次はクラスの変更を。神官さんはどこかな。他の人より高価そうな服を着ているあの人かな。初期クラスネイキッドのスキルは全て取ったからな、他のクラスに。神官さんからクラスの説明を聞いた後、クラス変更を。


「お願いします」

「わかりました。どのクラスにしますか?」


 まずは剣士で。指示された通りの行動をして剣士のクラスに。そのまま続けて回復術師への変更を申し出る。神官さんはにこやかに笑い「わかってますね」の目配せを。これに答え笑顔で返す。変更後お話しようと思っていたのですがねと言う神官さん。


 各クラスはレベル1でスキルを覚える。先に有用なスキルを覚えてしまおう、というわけだ。予習していたから知っていた。こうしていくつかスキルを覚え、最終的には魔術師に。


 神殿から出て空を見上げる。現在お昼くらい、まだまだ時間はありそうだな。宿をとった後、ギルドに行き仕事をもらうことにした。


 ギルドの掲示板にはたくさんの依頼が。えーっと、今の俺が問題なくクリアできそうなものはっと。目に止まったのは「グラスホーン」討伐の依頼。小さな猪のような魔物でこの世界では一番弱い。1から出ているシリーズ伝統の魔物。これだな。


 依頼票を剥がし受付へ。手続きを終わらせギルドから出る。

 戦いの準備を。武器はギルドでもらった「銅の棒」、防具はこの世界に来てから着ている布の服。貰ったポーションが3つ。これだけあればいけるな。準備完了、街の外れへ向かう。


「外には魔物がいる。強くはないが少しでも危険を感じたら逃げることだ」


 街の入口にいる衛兵さんから助言を貰い外へ。

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