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ツイッタートレンド ホラー偏

『僕の失敗』

作者: 木尾方

自家製ベーコンと目玉焼き に 無添加のパン

そして、自家焙煎したコーヒー


ここしばらく 定番の朝食だ。


ようやく、この生活にも慣れてきた。


「ふう、そろそろ仕事行くか。」


今日は、ゴミの日 集めてたゴミを持って部屋をでる。


マンションの上から、集積場所を見下ろすと いつもゴミの前で おしゃべりをしている婦人達・・・また、いるのか。


しっかりと挨拶をしないとな。そう思いエレベーターに乗り込む


自動ドアが開き、集積場所へ向かうと、婦人達が気がついたようだ。


「あら、おはようございます。今日は、ゆっくりなのね。」


「はい、お客様の所に直接伺うことになってまして、ゆっくりと朝食もとれました。」


「そうよ。朝ごはん大事よ。あなた、1年前、死んだような顔してたわよ。」


「あら、ごめんなさいねぇ。奥さん、見つかった?」


「いえ、まだです。」


「そうなの。元気だしてね。」


「ありがとうございます。それでは、行って参ります。」


僕は、頭を下げると、作り笑顔で その場をあとにした。


妻は、1年ほど前に失踪した。


連絡が取れなく、妻の実家にも連絡をとったが、妻の携帯は繋がらなかった。


次の日、警察に捜索願いを出したが、簡単な調書を書いただけで、本気で探しているのだろうか疑問だ。


今でも、週1回は警察署に行っては、進展があったか聞いている。


妻と僕は、お互いに料理教室で知り合った。

僕の一目惚れだった。

結婚できて幸せだった。


妻の希望で、海が見える中古マンションに越してきた。

リフォームで、海外メーカーの大型キッチンも入れた。

2人で料理を作り、2人で食事をして、お酒を飲み、次回の料理について話し合う。


本当に幸せだった。


しかし、1年ほど前に、知人から教えてもらった ブログで妻を見つけてしまった。


僕は、妻に問いただした。


しかし、妻は、あっけらかんと 「そんな事 誰だってしてるわ。」 と言う。


僕には、信じられないなかった。








・・・・2人の料理をブログに載せるなんて







僕は、2人だけの幸せを、人に見られるのが 許せなかった。


でも、今は、妻を許している。





だって、2人で料理を作って、食事をしているのだから。



読んで頂き誠にありがとうございます。


二人で料理、いいですね。

どちらかが、食材でないかぎり。


それでは、またお会いいたしましょう。(._.)ペッコ

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