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第4話

あのダンジョンから家に帰った。


冷静に考えたらやり過ぎたかもしれない。明日、学校あるし、せめて謝っておくか?いや、近付いてきたら謝ろう。


そんな事を風呂で悩んでいたが、驚きの連続で疲れが溜まっていたようで、ベットに着いたらすぐさま眠りに着いてしまった......






早朝の教室でビクビクしながら読書をして、時間の経過を待っていると水京 京香と斎藤 霞が教室に入ってくる。


しかし、教室入口である引き戸の前で水京 京香の足が止まった。遠くからであるが、子鹿のように震えて、その下には水溜まりが、またしても出来ている。


「......やり過ぎたか」


そう、本に顔を向けながら横目に確認するが間違いなく、やってしまっている。さらに数人の生徒がそれを目撃していた。


「秋谷 周!!全て、アンタのせいよ!!」

「はい?えっと......なんか、ごめん」


そして、水京 京香の発言によりクラスメイトの視線が痛い。が謝れたのでよし......なのだろうか?


あんなんでもクラスの長。人気は確かであったため、数人の生徒が睨んでくる。

めんどくさい事になった。すごいめんどくさいな......というか斎藤 霞ィィィィィイイ!!逆に悪化させてどうするんだ!!


そして水京 京香と斎藤 霞がやった後を処理していると、別のドア。つまり、後方のドアから剣崎 誠が入室する。

剣崎 誠は鞄を自分の机の側面に掛けて、早足気味に僕の元に駆け寄ってくる。

おいおい斎藤 霞さんや、教育がなってないぞ。


「秋谷 周ッ!!!俺と決闘して貰おうか!!!!」


言い放つ彼。鼻息を荒立てて、王子とは言えないほど美しさは無いだろう。というか怖い。責任者!斎藤 霞出てこい!!!!

くそ......仕方ない。ここは仏の顔で優しく断っておこう。


「いや......僕弱いし......勝負にならないよ」

「弱くても!俺が満足するならそれでいい!!」


ワガママ王子になったか?バウンドした時にコイツ頭打ったな。キャラ変わってない?もっと知的だったような......


「うへ......うへへ!さあ、剣を抜けぇ!」


剣崎はなんか気持ち悪い声をあげて、ダンジョン攻略用の鎧と剣をアイテムボックスから取り出し装備する。


僕は仕方なく、本にしおりを挟んで、机の上に置いて、魔剣エルディートを取り出す。


すると周りから歓声が上がった。レアなマジックアイテムだから当然の事だろう。


「美しい。うつくしいよ秋谷 周。」


周りから、特に女性が歓声を上げるが彼は間違いなく気持ち悪い。


危ないし、怪我しないように鎧だけを剥ぎ取るように剣で切り裂く。


「あっ」


綺麗に鎧だけ、といかず制服まで裂いてしまった。しかし血が出てないのでセーフだろう。


「あふんっ......もっと、もっと衝撃を!」


剣崎 誠はイチゴパンツを晒しながら、こちらへと半裸の状態で駆け寄ってくる。


「う、うわああああああああああああ」


キモいキモいキモいキモいキモいキモいキモい!!


狂気を感じるアレに殴りで溝打ちに食らわせてダウン。ドサリとこちらに変態が寄っかかってくるが避ける。


すまん剣崎 誠。


そう思いながら、クラスが沈黙に包まれていたため、何事も無かったかのように席に座る。


なんか女子の群れが舌打ちしたような気がした。



「はーい。ショートホームルーム始めるぞー」


そして、ウチの担任の女教師が教壇から、席に着くように促す。


「剣崎!剣崎はどこだ?休みか?」


とぼとぼと教室を周り、休んでいる生徒を確認する女教師だったが、ある女子生徒の言葉を受ける。


「あの......先生......剣崎君踏んでます」

「は?......きゃぁあああああああああ!!!!」


朝から初めて聞く担任の悲鳴を聞き、変態は保健室へと運ばれていった。


そしてこの一日の行為で僕の噂は広がった。悪い意味で。間違った噂として.....


水京 京香に変態プレイを強要したとか、実はSだとか、僕と剣崎 誠が付き合ってるとか、抱き合ってたとか。


学校中にそれは広がり、見知らぬ上級生でも訝しむ目でこちらを見てきたり、男子生徒が発狂したのように睨んできたり、女子生徒から同人誌のモデルとして描いていいか聞かれたりした。


くそ......僕はやっぱり運が悪い。


凄く後悔しながら一日を送った僕は疲れ果てながらも文芸部員として、放課後に部室に行く。


ここには僕の親友たるモブ達が溢れている。さて、今日も本を読むか......


『ガラリ』とそうドアを開ける。するとそこには鳥を模したような奇妙なマスク、ペストマスクを被る不審者が沢山いた。


「周君、見損なったよ」

「うう......我が姫が」

「この変態め!!」

「俺、Mだったのに!?」

「京香様ぁああああ!!」

「裁きを!!」


前言撤退、親友じゃないわ。というか水京 京香に乗っ取られてないか文芸部。部活崩壊。


......部活やめーた。というかこれ......誰のせいなんだ?


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